占領下パリの思想家たち: 収容所と亡命の時代 (平凡社新書 356)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582853568

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  • 著者:桜井哲夫(1949-、足利市、社会学)

  • 誰もが望んでいなかった戦争。
    すぐに終わると思っていたのに・・・。
    作家、学者、思想家・・・知識の上位にいる者であっても、
    数々の迷走。
    或る者は亡命、或る者は対独協力者、レジスタンス。
    第二次世界大戦下の時系列に沿い、
    知識人たちがどう行動していったか。
    そして混乱、粛清等の悲劇。

    なんか現在の世界情勢と被る事が多々見られ、
    不安になってしまう。
    だからこそ、読んでおきたい一冊。

  •  サルトル、カミユ、メルロ=ポンティ、ボーヴォワール、シモーヌ・ヴェイユ、レヴィ=ストロース、セリーヌ、アンドレ・ブルトン、サン=テグジュペリ、ジャック・デリダ、ジャン・ジュネ 、コクトー、‥‥ これら1950年代から70年代あたりまで、第二次大戦後の思想や文化の最前線で名を馳せた錚々たるフランス文化人たちの対独戦を丁寧に追いかけた本書は、哀しく、そして痛ましい。
     しかし、戦後の彼らの仕事を生み出した精神的土壌というものを理解する手がかりを得るという点では、本書の果たす意義は大きいと思われる。

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    [ 参考となる書評 ]

  • フランス国鉄と鉄道員たちは大量の避難民を移送するという奇蹟を起こしていた。
    この時代のユダヤ人への迫害は本当に酷い。もう言葉もない。
    パリには決して戻れない人たちがいた。ドイツからの亡命者たちである。
    ヒムラーはサディスティックで怖い。
    サルトルは収容所でもドイツ文化の理解者として、ドイツ兵には一目を置かれていたのだろう。野蛮な下級兵士のドイツ人にサルトルの思想なんて理解できなかったことだろう。

  •  ちょっと期待はずれ。
     占領下にあった思想家たちの思想変移が乗っていることを期待したのですが、物理的なロケーションや周りの状況の解説がメインなので、私の期待にはそぐいませんでした。

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著者プロフィール

本名・長峰利造。1924年7月10日青森県北津軽郡生まれ。尋常高等小学校高等科卒業。1936年発病。1941年10月8日栗生楽泉園入所。1953年失明。詩集に『津軽の子守唄』(1988年 編集工房ノア)、『ぎんよう』(1991年 青磁社)、『無窮花抄』(1994年 土曜美術社出版販売)、『タイの蝶々』(2000年 土曜美術社出版販売)、『鶴の家』(2002年 土曜美術社出版販売)がある。『盲目の王将物語』(1996年 土曜美術社出版販売)。

「2002年 『ハンセン病文学全集 2 小説二』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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