誰でもいいから殺したかった! (ベスト新書)

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著者 : 碓井真史
  • ベストセラーズ (2008年9月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584121931

誰でもいいから殺したかった! (ベスト新書)の感想・レビュー・書評

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  • 「あんなにも真面目な子だったのに」と「あの人怪しいと思ってたのよー」だったら、圧倒的に「真面目」「優等生」的なコメントが事件のあとに流れるのは、こういうことなのね。
    自分としては「普通に」「頑張って」子育てしてる両親からしたらビックリだよな。子育ての難しさを感じずにいられない一冊。

  • ○ライターの碓井氏の作品。
    ○秋葉原連続殺傷事件などの少年犯罪をベースに、加害者が犯行に及んだ動機等に迫った作品。
    ○テーマや題名は興味深いが、もう少し取材等が丁寧であったほうがよかった。何か物足りない。

  • 職場の人から借りた本。
    仕事の参考になれば、と読み始めたが、完全に母親の立場で読んだ。

    誰も、自分の子どもを殺人者にしたくて育てている親はいない。
    皆、必死で子育てしているにも関わらず、なぜ少年は殺人を犯すのか。
    自分の子どもは書かれているケースとは違うのだろうか。
    私には、答えは見つけられなかった。

    読み返す気力も奪われた感じ。
    もう一度読むなら、第6章だけにしておこうと思う。

  • 子育てに関しての見解は、ハッピーアドバイスと同じような意見です。

    秋葉原の事件の犯人が言うように、「人と関わりすぎると怨恨で殺すし、孤独だと無差別に殺す」が、現代特有の殺人事件の理由でしょう。これはなかなかどうして興味深い。

    そういえば、江戸怪談にもあるように、人間関係のもつれがテーマになっているものが多く、日本人は割とそういった犯罪性格を持っているのではないかと思います。

    今年の漢字は絆となりましたが、これは『ほだし』とも言い、辞書で調べると、
    1 人の心や行動の自由を縛るもの。自由をさまたげるもの。「義理人情の―」
    2 馬の足をつなぎとめるための縄。ふもだし。
    3 手かせや足かせ。ほだ。
    と記されています。つまり、絆という一つの良い面だけしか見ていなくて、反対の桎梏が犯罪の土壌に繋がっていると感じます。「情に絆される」という慣用句は、「人情にひかれて心や行動が束縛されること」という意味で使われ、つまりそこには自由が無くて、強制力しかありません。ムラ社会特有の「見えない閉塞感」と換言できましょう。
    話は脱線しますが、2011年の今年の漢字に選ばれた『絆』。
    あれは僕はどうも好きじゃありません。強制を求められるからです。

    そこで思い起こされるのが、化物語の主人公の言葉、人間は生きてりゃ恨まれることだってあるです。だから自分を殺そうとしている人間を許せる、と……。

    送り手と受け手が違うから、そこに齟齬や軋轢が生じるわけで。例えば、A先生の授業は解り易いと思っていても、他の生徒からすれば、全然理解出来ない。同じA先生の授業なのに、評価が全く違うものになってしまう。
    自分の教育方針が正しいと思っていても、それを受ける子どもは反発するかもしれない。
    であるからこそ、送り手と受け手のギャップを解消するために、送り手が間違っていないかどうかを、受け手が教えてあげないと、いつまでも両者は平行線を辿ることになります。送り手はフィードバックを求めながら、自分の方向性を確かめないといけません。その点で言えば、府知事を辞職して民意を問うた橋下徹さんはお見事!だと言えます(投票率や選挙の方法等については若干の疑問が残りますが)。
    自分と他人は違うわけだから、勿論自分と合わない人だって当然出てきます。それに対して、相手に迎合するか反発するか、それはその人次第ですが、結局、人生って、居場所探しなんだなぁと思うことがよくあります。先ず『自分』という確たる存在があって、自分についてきてくれる人、自分と波長が合う人、仲が良い人、そういう人を囲って、その中で安寧に過ごせたら、人生はそれで十分だと思うんです。そういう居場所が無い人ってのが最近はすごく多くて、それで孤立しているんだと思います。
    特に十代の多感な時期は、どうしても万人に好かれたいという気持ちが強いため、ちょっとでも反発されると、すぐに落ち込んで塞ぎがちになります。それはそれで良いのですが、再起できないほどに打ちのめされるのはまずいでしょう。打ちのめされても、再起できれば、一回り強くなった自分になれるわけで、(心理的に)受けたダメージを回復する場所が、一般的には家族でしょう。

    「人と関わりすぎると怨恨で殺すし、孤独だと無差別に殺す」
    要は、人との距離感をどう取るか。人との距離感は、今までは誰にも教わることなく、自然に学習できたものですが、やはり経験が少ないから起こるものだと思います。特に幼少からの他者との関わりが少ないと、偏った人間関係しか築けず、大人になった時に苦労するのではないでしょうか。過保護だと親子関係しか築けず、放任だと自分の居場所が見えづらい。どちらもバランスの欠いた状態だからこそ、ストレスが溜まり、一気に爆発してしまう危険性があります。

    絆というテーマを言うなら、『安心社会から信頼社会へ』『やさしさの精神病理』という本が面白いです。本書の内容とは少し学問が変わってきますが、どちらも読みやすく刺激的でオススメします。
    所々、著者の意見がどうも腑に落ちない箇所があり、疑問の残る部分もありますが、総じて良書だと言えます。僕の評価はA―にします。

  • 無差別殺傷事を親子関係、思春期や青年期の心理、現代社会が抱える病理からとらえ直したもの。

  • 結局、人間が十人十色なら
    育児だって、さまざまなんだろう。
    何が正しいかなんてわからない。
    結果オーライが育児なんじゃないの? 
    ちょっと違和感残る本でした。

    ただし、事件の背景は分かりやすく書いてあります。

  • 恥意識と罪意識の違いは関心が自分に向くか、行動に向くかの違い。
    失敗や間違いを犯したときに自分自身に目が向き、自分はダメな無価値な人間だと感じてしまうのが恥意識。一方、自分の行動の方に目が向き自分はなんて悪いことをしたんだろうと感じるのが罪意識。

  • こういった犯罪の裏には
    実は「家族」といったものが
    絡んでいる場合や、
    その加害者自体に精神面での欠点があったり
    するものなのです。

    しかし家族に関しては
    かなり恐ろしいものを感じました。
    中には完全に自分の子を自分の子でない扱いをする
    どうにもならない親もいましたし…

    この問題は他人事では割り切れませんね。

  • 無差別殺人のような事件の背景とその原因について、とても分かりやすく解説されています。

    * 事件において、一体何が起こっているのか?
    * その事件の背景には何があるのか?
    * 根本的な原因は何なのか?

    根本原因についての考えは、私のものとは異なるのですが、お勧めです。

  • 私は「誰でもいいから殺したかった」と言って他人を殺す人は、その人自身が死ねば済む問題なんだから、わざわざ他人を巻き込むなと思ってましたが、考え方が変わりました。
    そんな残虐な殺人者にも心の問題があって、愛されたかったんだなーと。。
    私は教育学と心理学専攻なので、人を育てるためのヒントも心理的な病の詳細もこの本に載っていてすごくタメになりました。
    無差別殺人のニュースに関心がある人、心理学を学んでいる人、教育学を学んでいる人、お子さんがいるお父さん・お母さん、将来パパ・ママになりたい人、是非読んで頂きたい。

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誰でもいいから殺したかった! (ベスト新書)の作品紹介

『誰でもいいから殺したい』は、人を物のように道具として扱うおそろしい言葉です。無差別殺傷事件は、とてつもない凶悪な犯罪です。しかし同時に、彼らは誰でもいいから愛して欲しかったのではないでしょうか。人を殺し、自分の人生も終わりにしようとした彼らは、本当は誰かに必要とされたかったのではないでしょうか。彼らをただ悪人として責め立て、悪い人が悪いことをしたと考えるだけでは、私たちは事件から、なにも学べません。本書は、狭い意味の犯罪心理学の問題だけではなく、親子関係、思春期、青年期の心理、そして現代社会が抱える、さまざまな問題について、考えていくための本です。

誰でもいいから殺したかった! (ベスト新書)はこんな本です

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