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- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591076934
感想・レビュー・書評
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「ずっこけ3人組」シリーズの作者が書いた、児童書ではない小説。とても読みやすい。
表題作を含む、4つの短編からなっている。
パッと見て、一昔前のミスドのパッケージのような印象の少年(リバーフェニックス風とでも言いましょうか)が描かれた、さわやかそうな表紙なのですが、内容は結構暗めと言うか、どろどろしてました(笑)。
特に表題作は、どんどん話が暗くなって、ちょっと無理やりな感じのラストになっているけど、全体的にはストーリーに意外性がなく、先が読める分、安心して読み進めるタイプの作品かもしれません。いや、暗いんだけども。
主人公の一人称でストーリーが進んでいくのですが、主人公が子供の場合も、たとえば「時間がかかる」ということを「ひまがかかる」と言ったりと、言葉回しが微妙というか、口調に若さがないのが、昔読んだ児童書を思い出させる、懐かしい感じでした(マフラーをエリマキ、という感覚?)。まあ、本当に年相応の一人称で書かれたら、まともに読んでいられないだろうな〜。詳細をみるコメント0件をすべて表示