削除ボーイズ0326

著者 :
  • ポプラ社
3.27
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本棚登録 : 528
感想 : 129
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591094723

作品紹介・あらすじ

主人公、直都が手に入れたのは、出来事を「削除」できる装置だった。削除したいのは深爪の傷、息苦しい現実、それとも忘れられない過ち?生命力に満ちた人物造形と疾走感あふれる筆致が織りなす、まったく新しいリアル・エンターテインメント。第1回ポプラ社小説大賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • 2010年8月21日 読了。

    星3つにしたけど、3つ半くらい付けてもいいかな。よく作りこまれてると思う。

    過去を消せたら、とはたぶん誰でも一度は考えたことがあると思う。ただの無い物ねだりだからいくらでも空想したり消せない現実を後悔したりするわけだけど、実際に消せるというのはかなり怖いことだよね、というお話。

    序盤はイマイチかなーと思っていたけど、結局は引きずり込まれて一気読み。これ、登場人物の年齢をそれぞれ3歳くらい上げて書き直した方かいいような気がする……小学6年生のする冒険じゃないよ。

  • 直都が手に入れた過去を削除できる装置。このお話は、過去に戻って同じ場面をやり直せるわけではなく、今いる時間から過去にあった出来事だけを削除できるっていう設定。「削除」できるけど思い通りに「やり直せる」わけじゃない。だから、その装置を使ったあと、ある出来事の削除された時間から、削除ボタンを押した現在に至るまでに、何が起こったのか考えていくのが面白かった。
    もし、思い通りにいかなかった人生の、そのきっかけとなる出来事を削除したとしても、消したあとの人生が思い通りにいくとは限らない。そうしたらもう一度、別の過去を削除するしかない。それってエンドレスだなぁ。

  • 3

  • そう終わっちゃうのかと思った。

  • なんかさびしい、です。
    また会えるのですか?
    さよならって云ってしまう気持ちも
    わかる気がする。
    なぁ、浮石。

    川口とハルとコタケ、みんなで
    楽しかったなぁー。
    良かったなぁー。
    なぁ、浮石。

  • フリマで冴えないクラスメートの女子を助け
    不思議なカメラをもらったグッチ
    驚くことにそれは、写真に写った人間の
    「過去 」を消せる装置で……


    *****


    不思議な装置を手に入れた小学生が
    日常をわぁわぁ過ごす話なのかと思っていたけど
    思いの外大きな事件に巻き込まれていって面白かった!
    小学生ならではの感性や、悩みがイキイキと描かれているのも良かった
    何よりラストがいいな
    清々しかった

  • 読んだ後、爽やかな、切ない気持ちになれる。

  • 本屋でチェックした時は、
    近未来の世界なのかと思ったけどそうでもなく、
    現代にいきなりSFチックな異物がもたらされた感じ。

    しかも手にしたのは小学生。 
    でも、この子達俺がガキの頃より頭働くよなぁ。
    俺こんなに物事考えて動いてなかったわ。
    今の小学生ってこんな感じなのかな??

    主人公に唐突にもたらされたアイテムは、
    過去の時間を削除できる(5分間)
    って機能があるんだけど、
    つーかそれしかないんだけど。

    この主人公のアイテムの使い方が、
    いまいちなんだよねぇ。
    ガキっぽくもありそうでなくもあり。 
    なによりその年齢で、
    一番の大親友がそんな状態ならさ、
    まずそこだろ?削除するのって。 
    何でそこをすっ飛ばして違うことばかりするの?

    ・・・と最初にみんな思うと思います。

    まぁそれは、作品を最後まで読めばわかるw

    これまた面白い小説でした。 
    今の小学生なら8割は持っていると言われる(俺予想)
    携帯や、学校で教えてもらえちゃうPCなんかも
    当たり前のように活用してる現代っ子な主人公達の
    悩みなんかも大雑把にざっくり切り取って
    ちりばめてあるので、この年代のお子さんをお持ちの
    お父さんお母さんも是非?

    自分がガキの頃と照らし合わせて、
    あぁこんな奴いたなぁと
    物思いに耽るのもよいかもです。

    なにげに社会派なSFだな。
    主人公を子供にはしてるけど。

    と、これ書きながら思ったw

  • 一気に読めました。全体的に面白かったです。
    自分の子供が小6なのでなおさらなのですが、主人公たちの精神年齢が高すぎて違和感を感じてしまう。主人公たちが中学生、兄たちが高校生ならしっくりくる。
    削除装置、大人が使ったら、変化した現実に適応できなくて気が狂いそう。だって、自分の人格が変化することもあり得るわけだし…。
    そう考えると、小6だから成り立つのかな?

  • 小学六年生が手に入れた、数分の時間を削除できる機器。
    興味深い設定であるが、主人公が小学校六年生らしくないと感じた。でも読み進むうちに拘りは消えた。
    小学生であろうが、中学生だろうがどうでも良い。
    青春の一時期の物語として、読んで面白い。

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