削除ボーイズ0326

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著者 : 方波見大志
  • ポプラ社 (2006年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591094723

削除ボーイズ0326の感想・レビュー・書評

  • 2010年8月21日 読了。

    星3つにしたけど、3つ半くらい付けてもいいかな。よく作りこまれてると思う。

    過去を消せたら、とはたぶん誰でも一度は考えたことがあると思う。ただの無い物ねだりだからいくらでも空想したり消せない現実を後悔したりするわけだけど、実際に消せるというのはかなり怖いことだよね、というお話。

    序盤はイマイチかなーと思っていたけど、結局は引きずり込まれて一気読み。これ、登場人物の年齢をそれぞれ3歳くらい上げて書き直した方かいいような気がする……小学6年生のする冒険じゃないよ。

  • 直都が手に入れた過去を削除できる装置。このお話は、過去に戻って同じ場面をやり直せるわけではなく、今いる時間から過去にあった出来事だけを削除できるっていう設定。「削除」できるけど思い通りに「やり直せる」わけじゃない。だから、その装置を使ったあと、ある出来事の削除された時間から、削除ボタンを押した現在に至るまでに、何が起こったのか考えていくのが面白かった。
    もし、思い通りにいかなかった人生の、そのきっかけとなる出来事を削除したとしても、消したあとの人生が思い通りにいくとは限らない。そうしたらもう一度、別の過去を削除するしかない。それってエンドレスだなぁ。

  • そう終わっちゃうのかと思った。

  • なんかさびしい、です。
    また会えるのですか?
    さよならって云ってしまう気持ちも
    わかる気がする。
    なぁ、浮石。

    川口とハルとコタケ、みんなで
    楽しかったなぁー。
    良かったなぁー。
    なぁ、浮石。

  • フリマで冴えないクラスメートの女子を助け
    不思議なカメラをもらったグッチ
    驚くことにそれは、写真に写った人間の
    「過去 」を消せる装置で……


    *****


    不思議な装置を手に入れた小学生が
    日常をわぁわぁ過ごす話なのかと思っていたけど
    思いの外大きな事件に巻き込まれていって面白かった!
    小学生ならではの感性や、悩みがイキイキと描かれているのも良かった
    何よりラストがいいな
    清々しかった

  • 読んだ後、爽やかな、切ない気持ちになれる。

  • 本屋でチェックした時は、
    近未来の世界なのかと思ったけどそうでもなく、
    現代にいきなりSFチックな異物がもたらされた感じ。

    しかも手にしたのは小学生。 
    でも、この子達俺がガキの頃より頭働くよなぁ。
    俺こんなに物事考えて動いてなかったわ。
    今の小学生ってこんな感じなのかな??

    主人公に唐突にもたらされたアイテムは、
    過去の時間を削除できる(5分間)
    って機能があるんだけど、
    つーかそれしかないんだけど。

    この主人公のアイテムの使い方が、
    いまいちなんだよねぇ。
    ガキっぽくもありそうでなくもあり。 
    なによりその年齢で、
    一番の大親友がそんな状態ならさ、
    まずそこだろ?削除するのって。 
    何でそこをすっ飛ばして違うことばかりするの?

    ・・・と最初にみんな思うと思います。

    まぁそれは、作品を最後まで読めばわかるw

    これまた面白い小説でした。 
    今の小学生なら8割は持っていると言われる(俺予想)
    携帯や、学校で教えてもらえちゃうPCなんかも
    当たり前のように活用してる現代っ子な主人公達の
    悩みなんかも大雑把にざっくり切り取って
    ちりばめてあるので、この年代のお子さんをお持ちの
    お父さんお母さんも是非?

    自分がガキの頃と照らし合わせて、
    あぁこんな奴いたなぁと
    物思いに耽るのもよいかもです。

    なにげに社会派なSFだな。
    主人公を子供にはしてるけど。

    と、これ書きながら思ったw

  • 一気に読めました。全体的に面白かったです。
    自分の子供が小6なのでなおさらなのですが、主人公たちの精神年齢が高すぎて違和感を感じてしまう。主人公たちが中学生、兄たちが高校生ならしっくりくる。
    削除装置、大人が使ったら、変化した現実に適応できなくて気が狂いそう。だって、自分の人格が変化することもあり得るわけだし…。
    そう考えると、小6だから成り立つのかな?

  • 小学六年生が手に入れた、数分の時間を削除できる機器。
    興味深い設定であるが、主人公が小学校六年生らしくないと感じた。でも読み進むうちに拘りは消えた。
    小学生であろうが、中学生だろうがどうでも良い。
    青春の一時期の物語として、読んで面白い。

  • 読み終わった後に、また始めを読み直す。そうせずには、いられない。

  • 面白い!時間を無かった事にすると、周辺が変わってしまう系でワクワクして見れた。青春物で見ても目頭が熱くなる良い話

  • 小学生の視点
    「転」の部分や「結」の部分に様々な小さい起承転結が含まれている

  • 斉藤智裕さんこと水嶋ヒロさんが『KAGEROU』を受賞したポプラ小説大賞。過去に大賞をとったのはこの削除ボーイズのみです。
    青春SF小説とでも言いましょうか。しかしなんだろう、ひきこもりの事を一環して「ひきコウモリ」と呼ぶギャグセンス(?)は。

  • 設定、キャラクター、ストーリーと個人的にはとても気に行っている作品です。一時期パクりだ何だと騒ぎになりましたけど、よくある設定じゃないかなぁ、と。

  • <特に引用なし>

    例のポプラ社大賞第1回の受賞作!
    KAGEROUよりも断然、私好みで面白かったーーー!!!

    とにかくとても長くて、最後まで行き着くかしらとは思ったのだけれど、、
    読み始めたら、いったいどうなるんだろう?どうなるんだろう???
    と先が気になって気になって仕方がなかったのでした。

    物語の主題は次々と移り変わるようにも思えてはいるのだけれど、
    一体これから先どんな未来が待っているのか、
    私は気になるなぁ。。。。
    それでも、明るい方向へ行ってくれたらいいなと思う。

    にしても、削除カメラ、とはすごいアイディアだ!
    すごい、力の入った物語でしたー。
    面白かったー★

    【7/16読了・初読・市立図書館】

  •  昨年、水嶋ヒロこと齋藤智裕の受賞により一躍有名になった「ポプラ社小説大賞」。その第1回大賞受章作が本書である。授賞式及び刊行は2006年のことだった。

     「ポプラ社小説大賞」は、それまで児童書中心のラインナップだったポプラ社が文芸部門にも本格的に注力するために創設した賞で、当時僕は少し出版業界に関わる仕事をしていいたので割と間近にその動向を見ていたのだけど、なかなか全社的に力を入れているなーという感じが伝わってきたものだ。
     というのもやはり2000万円という破格の賞金のインパクトがでかかった。それまでの文学賞の中ではちょっと想像もつかない額に、ポプラ社の本気度がうかがえた。
     2000万円という賞金は、作家を育成するという意味だけでなく、宣伝効果も大きかった。その賞金の事だけであちこちで話題になっていた。これも戦略勝ちだと思う。
     そして第1回の受章者が発表された時、僕は驚いた。応募作2746作品の中から大賞を受章した方波見大志氏は僕と同い年だったのだ。当時26歳くらいか。同じ26歳でも人生こんなにも違うもんかねえととても感心したのを覚えている。

     小学6年生のグッチこと川口直都がフリーマーケットで手に入れたのは、デジカメのような怪しげな機械。どうやらそれは過去に起こった出来事を3分26秒だけ削除する事ができるらしい。その機械をKMDと名付け、親友のハルらと共に様々な都合の悪い出来事を削除していくグッチ。だけどやがて彼らは気付いてゆく。過去を削除しても思い通りにならない事があることを。そして軽い気持で削除した過去も、かけがえのない取り返しようのない大切な過去であることを。
     物語はKMDを巡る時間SF的冒険と連動して、車イス生活を送っているハルとグッチの兄の間にあったある痛切な事件を巡るミステリ的な謎ときが描かれる。

     単行本版の帯には評論家・大森望氏の言葉が寄せられている。曰く、『時間ものにまだこんなすごい奥の手があったなんて……。今までの人生からどの3分26秒を消したいか、考えはじめたら夜も眠れません』。読み終えた読者は同様の感想を抱くに違いない。
     作中でも描かれているが、人生の肝心な部分は数分間でしかなかったりする。その数分間がなかった事になるだけでその後の人生は大きく変わっていただろう。
     あの時あの人と会わなければ…。あの時あんな事を言わなければ…。あの時あの場所を通りかからなければ…。考えはじめたらきりがない。
     過去を改変するのではなく、数分だけ<削除>するという独創的な発想によって方波見氏は生き生きとした青春小説を書き上げている。

     削除、DELETE。僕らもPC上で文書を作ったりファイルを整理したりする時に何気なく使っているが、思わず削除してしまったものが大切なものだったためにがっくりと肩を落とす、という経験は誰にでもあるだろう。それが時間であった場合、それは何人にも取り返しはつかないものになる。
     時間というものの不可逆性を残しつつ未来を変更してみせる<削除>。大森氏の言うとおり、新たな時間SFの可能性を示している。

     小学生である主人公の一人称で描かれながら、あえて大人と変わらない口調で書かれており(乙一の作品にも同様の手法があった)、それが子供社会のルールや人間関係を鮮やかに活写している。
     しかしまあ、でもだからこそ実写映像化は難しいだろうな、とも思う。劇場用長編アニメだったら可能かな。細田守作品(『時をかける少女』『サマーウォーズ』等)みたいな感じ?
     まー本当は過去の一分一秒の大切さを身に沁みて思い知っているのは大人の方だと思うんだけどね。それ言っちゃおしまいか。

     ともあれ単純にエンターテイメント小説として面白い。物足... 続きを読む

  • 第1回ポプラ社小説大賞受賞作品に飛びついて読んだ。
    さすが面白かった!
    「決して消せない何かがあると信じたい」
    とか
    「出会える。忘れないから」とか。
    もうかっこつけちゃってもう!かっこいいなあ!もう!

  • 賞金額2000万円を獲得したポプラ社小説大賞受賞作。
    子供から大人まで楽しめるエンターテイメントという内容に
    ふさわしい力あふれる作品。

    主人公は小学生たち。手に入れた、過去を消せる器械を
    使って嫌な出来事をあれこれ消去していくがその結末は…。
    次回作も期待できますね。楽しみです。

  • 今話題になってるポプラ社小説大賞の第1回受賞作。発売と同時に読んだものの、ずっと忘れてた。それなりに面白かったよなあと思ったものの、全く内容を思い出せず、再読。

    時間ものというのは、パラドックスや論理の破綻をいかにつくろっていくかということが重要な課題になると思うのだが、そのへんはやはり若干無理があるようにも思う。
    でも、そこで主人公が小学生であるという設定がきいてくるのかもしれない。「子供だから難しいことはわかんないよ」ということ。
    一人称で書かれているからなおさら、そのへんはいかようにも誤魔化せるわけだ。
    読んでいる方はそうではないので、読後にモヤモヤした気持ちが残ってしまうのかもしれない。
    ラストとプロローグのつながりがもうちょっとスムーズだとよかったんだけど、まあ「想像の余地がある」ということでなんとかクリア。

    それにしても、小学6年生ってあんなに大人っぽかったかなあ。今の子はそうなのか。それとも内部に入ると、本人たちの自覚としてはあんな感じなのか。
    「3分26秒削除できる」という事象を短絡的に扱えるのは小学生が限界なのかもしれない。
    ちょっと背伸びした児童書、という感じか。

    ただ「KAGEROU」と比べるとこの作者からは「作家としてやっていくのだ」という決意が強く感じられる。「KAGEROU」の場合は、とにかく映画の原作として形になればいい、という刹那的な意思を感じてしまうのだ。
    それが作品の濃密さに差ができる原因なんじゃないかと思った。

    登場人物への共感度では圧倒的に「KAGEROU」の方が強いんだけども。

    いろいろ考えさせてくれるという意味ではいい作品だと改めて思った。

  • 第1回ポプラ社小説大賞受賞作品。

    指定した時間を無かったことに出来る機械。
    それは夢のような機械だけど、決して融通の利くものではない。

    過去を削除することで、
    なかったことがあったことに、あったことがなかったことになる。

    時系列が複雑に描かれる作品だったけれど、
    主人公が小学生なので、私でもサクサクと読むことができた。

  • 2011/4/21
    県立図書館にて
    2011/4/22
    読了

    けっこう面白かった。主人公たちのセリフ・行動・考え方が小学生らしくもあり、賢しい感じも見受けられた。
    タイムトラベルとはちょっと違う削除装置、その発想はいいと思うけど、やっぱり書くのはすごい難しそう。設定と内容の整合性とかかなり苦労したと思う。読み込むと納得いかないと言うか、疑問が結構出てきそう。

    まぁこの話はそーいったことより、ストーリー自体を楽しむものかな。
    最後のところとか、かなりグッときた。もちろん、その後にプロローグ部分を読み返した。

    きっと彼らはハッピーエンドを迎えられるはずと、そんな風に感じさせてくれる終わり方でちょっともやもや、大体スッキリの小説だった。

  • 写真におさめた人物の過去の出来事を3分26秒だけ「削除」できる装置を手に入れた小学生の物語。
    父は逃亡、母は泣き虫、兄は引きこもり、という中で、主人公の直都は現実を悲観的(というよりも斜に構えている)に見ながらも、日々をすごしている。

    若干荒削りな文章と、小学生にしては俗っぽすぎる感があるけど、どうしても変えたい「事実」のために奔走する主人公たちに見入ってしまって、結局休み無しで最後まで読んでしまった。
    一度死んでしまった者を、生き返らせるための裏技、きっかけの数分との戦いがすごく面白い。

    登場人物も全体的に濃いので、話の大筋に関係のないところも楽しかったり。
    「削除装置」の呼び方を「K・M・D(コウモリ・命名・デジトカゲ、の略らしい)」としたところや、
    イマドキの小学生?が皆携帯を持っていて、パソコンを使いこなしていてブログをやっていたりするところ、
    クラスの女子男子にランキングがあるところ等々・・・

    小説自体は4年前の作品ですが、今読んでも全然テーマが新鮮だと思うのは私だけかな?
    引きこもり、とか、連続児童誘拐、とか少年犯罪とか、今もなくなってないしなぁ。

  • 世の中のどんな事件でも、それが起こることになったきっかけは3分26秒以内のホンの短い出来事に過ぎない。


    小学生の直都がフリマで手に入れたのはデジカメに似た奇妙な装置。
    対象の身に起きた出来事を5分だけ削除することができる。
    半信半疑で深爪をした指で試すと・・・。

    クラスでは大人しくもなく、前に出るでもない中間地点の直都。
    今は訳あって車椅子のかつてはガキ大将だった親友、春。
    陰気で評判は悪いが、意外や可愛いところのある浮石。

    挫折とまではいかないが、未来ある少年期に全力でぶつかれない仲間たちが、都合の悪いことを削除していくという物語。恐ろしい。
    産まれた瞬間の時間を削除してしまえば、嫌いなあいつはいなかったことにもなるという代物。
    頭を使わないと使いこなせないようで、簡単に扱えば世界も滅ぼせるような装置だが、物語は学校の周辺で完結していく。
    主人公がドラえもんののび太くんであれば、違う結末になったのでは。
    実際の少年少女はこんなものかもしれない。

    最近の小学生は考えることが難しいのか、装置の仕様が難しいのか。
    なかなか前進しないストーリー。
    出来事を“消した”本人が“消した”記憶さえ無くしているから尚更めんどくさい。落とした拍子に調子が悪くなって、ちょっと思い出せる機能が追加になるのだが。

    後半になると、車椅子の親友や内向的な少女、引き篭もりの兄との人間ドラマに。
    トラウマにもなりかねない、恐怖シーンのリピートで削除装置の恐ろしさが描かれ、リセットしたところで何も変わらないという結論に至る。

    作者が新人だからなのか、児童文学を意識したからなのか。
    小さなタイムマシンと少年少女の物語にしては物足りなさを感じてしまう。

    ジュブナイルに現代のネット書き込みや携帯、引き篭りという題材を並べただけという感想を持ってしまう。
    直都の兄を全面に出して進行していれば、痛烈なメッセージ性を残せたのではないだろうか。
    エピソードが多過ぎたのだろうか。消化不足。。。

    意味深な冒頭がもっと活かせたら、素敵な作品になったに違いないのだが。

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削除ボーイズ0326の作品紹介

主人公、直都が手に入れたのは、出来事を「削除」できる装置だった。削除したいのは深爪の傷、息苦しい現実、それとも忘れられない過ち?生命力に満ちた人物造形と疾走感あふれる筆致が織りなす、まったく新しいリアル・エンターテインメント。第1回ポプラ社小説大賞受賞。

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