- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591100028
感想・レビュー・書評
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2014/07/15
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40過ぎのオッサン2人が
寝て起きると小学5年生に戻り、
またその世界で寝ると現代に戻ってるって、
タイムスリップの2重生活を繰り返していくお話。
過去に戻った時にしでかした事は
現代にいろいろな形の歪となって現れます。
それを確認して、場合によっては
自分たちが消えてしまうかもしれないのを
承知した上で、
彼らは過去のある出来事を変えるために
現代で悩み過去で実行していきます。
大人の精神を持ったまま小学生になるって
単純に行けば面白そうだけど、
現代に戻ってしまうって制約があると大変だよね。
下手なことすると今までの人生がまったく
別のものになってしまうんだから。
そこらの葛藤と経緯がメインで書かれてる感じ。
3億円事件なんかも絡んでるので、
派手な展開が来るのかと思いきや、
そこはいたってあっさり流してます。
映画化するとしたら、逆にそこに力を入れそうで怖いw
なんだかんだで意外と泣けるお話でした。 -
読み終わった時、とても不思議な気分になった。
完結した。という気持ち。
謎が完結していない気持ち。
モヤモヤしたような、それでいて、全てうまく行ったような。
設定が、意識だけタイムトラベルするというのは不思議なことだ。
これがなぜ起こったのかは最後までわからないが、どうやら彼らだけに起こったことではない。
選ばれた人がそうなるのか。
しかも何か完遂すると解消されるのかな。
わからない。
なんだかとっても不可思議な気分でいます。 -
最後の方ぎっちぎちに詰めててはしょってんなーと思ったけど。最後の最後でね、とても悲しくなった。これまで友情培ってきた人を失うのと、これまで培ってきた人生失うのと。どっちがつらいんだろう。イッチの方が辛いんじゃないかなって思うけど、それでも明るく生きていくラストが眩しくて悲しい。
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いろんな方が言われているように、後半部分の雑な感じは否めませんね。だけど、読んだあとに感じた焦燥感や恐怖の度合いがとても好きです。それから読んだ人はきっとおそらく、自分が小学生時代に戻ったらどうするだろう…と考えてしまいますね。笑
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かなり良い作品です。
中年から老年に近づく男二人のタイムトラベルストーリー。
最後の最後が慌ただしく感じたのがとても残念です。
ページ制限でもあったのかな? -
目覚めたら小学五年生の時代にタイムスリップしていた。
そしてそれを体験した仲間がいた。
二人は2006年と1968年を一日ずつ繰り返して過ごし
ある同級生の死を防ごうと奔走する。
肝心の事件を回想という形ですっ飛ばされ拍子抜け。
当然確信犯だろうけど
やはり読みたかった。
せめてガンガンの話だけでも。
ラストは切ないがベストな結末だと思う。
【図書館・初読・2/16読了】 -
幼馴染であり、職場の同僚でもある2人の男が「一日おきに」過去と現在へとタイムスリップを繰り返す。過去を変えると、現在の別のところが変化を起こす。同級生の一家心中を止め、理事長の汚職をもみ消すため・・・。ラストのすれ違いは切ないがうまい。 2010/7/23 読了。
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相変わらずなにやら物悲しくも清々しいような読後感。
意識だけをタイムトリップさせて、今と昔の運命を変える話でした。
切ないけど、やっぱりいいな〜小路さんの本は。