カレンダーボーイ

著者 :
  • ポプラ社
3.42
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本棚登録 : 332
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591100028

感想・レビュー・書評

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  • 48歳になった小学校の同級生三都と安斎がある日小学5年生の時にタイムスリップしてしまうお話。
    過去と現在に後悔がある2人が今と過去を行ったり来たりしながら未来を変えていきます。
    小路幸也さんのお話にはだいたい正義の味方のような大人が出てきて手助けしてくれるのが読んでいて嬉しくなります。
    私は最後ちょっと物足りない感じはしましたが、おもしろかったと思います。

  • 2014/07/15

  • 40過ぎのオッサン2人が
    寝て起きると小学5年生に戻り、
    またその世界で寝ると現代に戻ってるって、
    タイムスリップの2重生活を繰り返していくお話。

    過去に戻った時にしでかした事は
    現代にいろいろな形の歪となって現れます。

    それを確認して、場合によっては
    自分たちが消えてしまうかもしれないのを
    承知した上で、
    彼らは過去のある出来事を変えるために
    現代で悩み過去で実行していきます。

    大人の精神を持ったまま小学生になるって
    単純に行けば面白そうだけど、
    現代に戻ってしまうって制約があると大変だよね。

    下手なことすると今までの人生がまったく
    別のものになってしまうんだから。 

    そこらの葛藤と経緯がメインで書かれてる感じ。

    3億円事件なんかも絡んでるので、
    派手な展開が来るのかと思いきや、
    そこはいたってあっさり流してます。

    映画化するとしたら、逆にそこに力を入れそうで怖いw

    なんだかんだで意外と泣けるお話でした。

  • 読み終わった時、とても不思議な気分になった。
    完結した。という気持ち。
    謎が完結していない気持ち。
    モヤモヤしたような、それでいて、全てうまく行ったような。

    設定が、意識だけタイムトラベルするというのは不思議なことだ。
    これがなぜ起こったのかは最後までわからないが、どうやら彼らだけに起こったことではない。
    選ばれた人がそうなるのか。
    しかも何か完遂すると解消されるのかな。
    わからない。
    なんだかとっても不可思議な気分でいます。

  • 最後の方ぎっちぎちに詰めててはしょってんなーと思ったけど。最後の最後でね、とても悲しくなった。これまで友情培ってきた人を失うのと、これまで培ってきた人生失うのと。どっちがつらいんだろう。イッチの方が辛いんじゃないかなって思うけど、それでも明るく生きていくラストが眩しくて悲しい。

  • いろんな方が言われているように、後半部分の雑な感じは否めませんね。だけど、読んだあとに感じた焦燥感や恐怖の度合いがとても好きです。それから読んだ人はきっとおそらく、自分が小学生時代に戻ったらどうするだろう…と考えてしまいますね。笑

  • かなり良い作品です。
    中年から老年に近づく男二人のタイムトラベルストーリー。
    最後の最後が慌ただしく感じたのがとても残念です。
    ページ制限でもあったのかな?

  • 目覚めたら小学五年生の時代にタイムスリップしていた。
    そしてそれを体験した仲間がいた。
    二人は2006年と1968年を一日ずつ繰り返して過ごし
    ある同級生の死を防ごうと奔走する。

    肝心の事件を回想という形ですっ飛ばされ拍子抜け。
    当然確信犯だろうけど
    やはり読みたかった。
    せめてガンガンの話だけでも。

    ラストは切ないがベストな結末だと思う。

    【図書館・初読・2/16読了】

  • 幼馴染であり、職場の同僚でもある2人の男が「一日おきに」過去と現在へとタイムスリップを繰り返す。過去を変えると、現在の別のところが変化を起こす。同級生の一家心中を止め、理事長の汚職をもみ消すため・・・。ラストのすれ違いは切ないがうまい。 2010/7/23 読了。

  • 相変わらずなにやら物悲しくも清々しいような読後感。
    意識だけをタイムトリップさせて、今と昔の運命を変える話でした。
    切ないけど、やっぱりいいな〜小路さんの本は。

著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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