([え]2-26)黄金の怪獣 江戸川乱歩・少年探偵26 (ポプラ文庫クラシック え 2-26 少年探偵)
- ポプラ社 (2009年11月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591112441
作品紹介・あらすじ
少年探偵団員からスリの疑いをかけられた玉村銀一君。身に覚えのないその悪事は、実は自分にそっくりの偽者が働いていた。銀一君のまわりで、次々に本物と入れかわる偽者たち。宝石店に、美術店に、そしてついに小林少年が…!すべてはニコラ博士の恐るべき陰謀だった-。
感想・レビュー・書評
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小学生の頃、ポプラ社の少年探偵シリーズが大好きでたくさん読んだ。
全巻は購入できなかった。
うちにあった分は、確か母が小学校に寄付したかな。
この巻は二十面相の最期であり、当時読むのをとっておいたら読まないままになってしまった。
文庫化されてとてもうれしい。
※2009年or2010年に購入詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第26弾、最終巻です。
少年探偵団員の玉村銀一は、仲間からスリの疑いをかけられます。瓜二つの人間が家族になりすまし、徐々に一家を乗っ取って、ニコラ博士はある計画を実行しようとします。
玉村光子と乞食娘の場面は、話の先が読めてもドキドキしました。
少年たちを懲らしめるためのニコラ博士の落とし穴作戦には笑ってしまいました。あんた、子どもか!
でも、怪人二十面相が子ども好きで、ただの宝石や美術品を盗む人でよかったと、最後の章を読んで思いました。
誰も言ってあげないから私が言おう、『怪人二十面相、ばんざーい!』と。 -
少年探偵団員からスリの疑いをかけられた玉村銀一君。身に覚えのないその悪事は、実は自分にそっくりの偽者が働いていた。銀一君のまわりで、次々に本物と入れかわる偽者たち。宝石店に、美術店に、そしてついに小林少年が…!すべてはニコラ博士の恐るべき陰謀だった―。
【解説/春日武彦】 -
光子さん余りに迂闊過ぎるのでは。
それにしても、二十面相は最後まで虎好きだったな。 -
割とぞっとする設定。家族がいつの間に入れ替わってたら。。。
現実にはここまでありえないだろうけど、今読んでも楽しめた。 -
やったよ、全26巻読破! 今回はそっくり人間による入れ替わりが行われるスリリングな展開。これ、シリーズの中ではかなり上手く明智を追い詰めた類の話のような気がする。
まぁ、なんでニコラ博士というものがあるのに、黄金のトラの格好をしたのかは謎な部分もありますが、二十面相万歳ということで。
さて、次は創元推理文庫で乱歩揃えて、大人向けの方を読みます。
子供向けリライトされた旧版の27~46巻は、古本で出会えたら集めようかな…。 -
1962年発表
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2010.08.05 読破
解説/春日武彦 -
スリル感がたまんない。
ニコラ博士は・・・だった。 -
シリーズ最後は、超人ニコラ博士に扮した怪人二十面相との対決。
小林少年のニセモノまで登場して、シリーズ全体の中では、結構なピンチ状態にまでなっていた。小林少年は鉄格子の牢獄に閉じ込められるが、何の身体検査もされなかったところが不思議というか、読者サービスなんでしょうね。
「そうじゃ。わしが生まれたのは1848年だよ」
「じゃあ、おじいさんは、114歳ですね」
なんてやり取りがあって、本書(ポプラ社刊)の発行年は昭和45年で、だとすると少年探偵団と僕らは同世代?と思ってみたこともあったが、執筆された年代もわかった・・・ということで、ちゃんちゃん。
評点(満足度)は全巻読破!ということです
(2010/6/17)