オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル) (ポプラ文庫ピュアフル あ 3-1)
- ポプラ社 (2009年11月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591114421
感想・レビュー・書評
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チサノの小さい婦人口調がおかしく愛らしい。
妻を亡くした画家が偶然たどり着いた自然豊かな田舎町、
大主岩に導かれたのか
自然と動物と温かい人達に囲まれて暮らすなかで、
ゆっくりと 命、生と死を感じていく。
ねえや、ミーコ、雨坊主はちょっとうるっとくる。
そっとあたたかくなるお話、出会えてよかった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
生きているもの、
生きていないもの、
いろいろ入り混じっている話で、
自然の流れがとても
心地よかったです。
オカメインコは
あまり出てこないけれど
素敵な話でした!
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生と死は地続きなのだなぁと感じさせられた作品。無理に忘れようとすることなく、心の中で生き続けているのだと思うことで大切な人や動物の死を受け入れる登場人物達にじーんとくる。
登場人物たちもみんな好き。チサノちゃんは小学生だけど姐さんとして仰ぎたいほどに魅力的。チサノちゃんに会いたくなったり、おばあちゃんのご飯が食べたくなったり、ノートンとお話したくなったり、せんさんと飲みに行きたくなったらまたこの本を開きたい。 -
70頁で飽きちゃいました。
特に興味がないのに、他人のオススメで読んだのが失敗でした。
少しフンワリしすぎだったかな。 -
全体的にふんわりとしていて、でも胸にぐっとくる哀しさもあって、もう大好き!
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なんだか とても
懐かしい感じがしました
つげさんの「赤い花」のキクチサヨコを思います。
よろず屋のはあちゃんの孫娘チサノさんは
まるで そのまんまんですね。
着物までは着ていませんが、画板を抱え 絵の具箱を持って
村の道をさっさと駆け歩いていく様子は
なんとも微笑ましい。 -
胸がじんわりと温かくなるお話。読み始めてから終わるまで、ずっと柔らかい優しい空気が漂っていた。自然の描写がとても綺麗でわかりやすい。自然と命の関わりについて考えさせられる。
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「こんにちは」「はい、ごきげんよう」
「どれか荷物を持とうか」「下心はないのかな」
チサノちゃん語録がかわいい。まさに小さな婦人(笑)
汽車の終点の田舎に居ついた画家の日常と少し不思議な話。雨坊主の話が好き。
装画:おーなり由子 -
「オカメインコ」に釣られて読んだのだけど、オカメインコは見事に脇役。しかし、なかなかいい感じなタッチだった。主人公の画家、その画家が下宿を決め込む家の小学生らしからぬ語り口のチサノとそのおばあさん、その家の飼い猫のミーコ、英語教師のノートン・ホワイラーさん、いずれもなかなかの存在感。オカメインコの存在感の薄さは残念だったけど、ほんわかといい感じの小説だった。
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不思議に柔らかい物語。
ちょっとファンタジーな感じで、チサノちゃんのキャラも可愛くて好きです。
ストーリーとは全く関係ない所で、女の人への扱いが酷いのが気にさわる。 -
なんかすでに季節が一巡した気分です。
「雨坊主」と「ねえや」がお気に入り。こういうの書くのやっぱりうまいなぁ。 -
いい!!チサノのしゃべり方がすごく好きだ。一つ一つの話が短いので読みやすいし、田舎らしい時間の流れ方を感じれていい!
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★あらすじ★妻を亡くし独り身になった絵描きは、降りる駅を間違えて山奥の村に辿り着く。そこで通りかかった少女の勧めでそのまま居候暮らしをすることになる…
★感想★ポプラ文庫からも出ていたんですね。挿絵も味のあるかわいらしい感じになっています。設定は昭和30年代くらいでしょうか。妙に大人びた口をきく少女など個性的な村人達がいい味を出しています。不思議な出来事も日常の風景と同じように受け止める大らかさが、昔の日本人にはあったんだなと思いました。安井須磨子氏の挿絵もノスタルジックな雰囲気を演出しています。 -
続きが気になって止まらない止まらない!という本ではないけど、
わぁーっと仕事をした後の昼休みに外のベンチで読んでゆったりする用にはちょうど良い本でした。
なんとなーく不思議な出来事がつづられており、なんとなーくなまま終わります。会話がすてき。 -
オカメインコ・・というタイトルだけに魅かれて読み始めた本でしたが、今まさに自分にとって必要な本でした。
「死」は哀しいけれど、またどこかで生まれてるなら喜ばしいことでもある・・・
「命」はいろいろな形であらわれるけど、元はひとつ。ある面では死という形でも、違う面でそれは必ず生きている・・・
私も魂は永遠で、死で肉体は滅んでも、その魂はまた別の形で現れるのではないかと思っていた矢先に読んだこの本は運命的な出会いだったのかも・・。
喪失や別れの中にも救いや癒しがあるのは、登場人物の素敵さと
名文、名言にあふれてるからだと思います。 -
小学校の教科書に掲載されていそうな小説だなぁ…。
全然内容が悪い、とかでは全くないのだけれど、そこまで心に残る話かというと…う~ん…。
表紙のおーなり由子さんの絵は最高です。