オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル) (ポプラ文庫ピュアフル あ 3-1)

著者 :
  • ポプラ社
3.79
  • (12)
  • (22)
  • (15)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 156
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591114421

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • チサノの小さい婦人口調がおかしく愛らしい。
    妻を亡くした画家が偶然たどり着いた自然豊かな田舎町、
    大主岩に導かれたのか 
    自然と動物と温かい人達に囲まれて暮らすなかで、
    ゆっくりと 命、生と死を感じていく。
    ねえや、ミーコ、雨坊主はちょっとうるっとくる。
    そっとあたたかくなるお話、出会えてよかった!

  • 生きているもの、
    生きていないもの、
    いろいろ入り混じっている話で、
    自然の流れがとても
    心地よかったです。
    オカメインコは
    あまり出てこないけれど
    素敵な話でした!

  •  生と死は地続きなのだなぁと感じさせられた作品。無理に忘れようとすることなく、心の中で生き続けているのだと思うことで大切な人や動物の死を受け入れる登場人物達にじーんとくる。
     登場人物たちもみんな好き。チサノちゃんは小学生だけど姐さんとして仰ぎたいほどに魅力的。チサノちゃんに会いたくなったり、おばあちゃんのご飯が食べたくなったり、ノートンとお話したくなったり、せんさんと飲みに行きたくなったらまたこの本を開きたい。

  • 70頁で飽きちゃいました。

    特に興味がないのに、他人のオススメで読んだのが失敗でした。

    少しフンワリしすぎだったかな。

  • 全体的にふんわりとしていて、でも胸にぐっとくる哀しさもあって、もう大好き!

  • なんだか とても
    懐かしい感じがしました

    つげさんの「赤い花」のキクチサヨコを思います。
    よろず屋のはあちゃんの孫娘チサノさんは
    まるで そのまんまんですね。
    着物までは着ていませんが、画板を抱え 絵の具箱を持って
    村の道をさっさと駆け歩いていく様子は
    なんとも微笑ましい。

  • 胸がじんわりと温かくなるお話。読み始めてから終わるまで、ずっと柔らかい優しい空気が漂っていた。自然の描写がとても綺麗でわかりやすい。自然と命の関わりについて考えさせられる。

  • 「こんにちは」「はい、ごきげんよう」
    「どれか荷物を持とうか」「下心はないのかな」
    チサノちゃん語録がかわいい。まさに小さな婦人(笑)
    汽車の終点の田舎に居ついた画家の日常と少し不思議な話。雨坊主の話が好き。
    装画:おーなり由子

  • 「オカメインコ」に釣られて読んだのだけど、オカメインコは見事に脇役。しかし、なかなかいい感じなタッチだった。主人公の画家、その画家が下宿を決め込む家の小学生らしからぬ語り口のチサノとそのおばあさん、その家の飼い猫のミーコ、英語教師のノートン・ホワイラーさん、いずれもなかなかの存在感。オカメインコの存在感の薄さは残念だったけど、ほんわかといい感じの小説だった。

  • 不思議に柔らかい物語。
    ちょっとファンタジーな感じで、チサノちゃんのキャラも可愛くて好きです。
    ストーリーとは全く関係ない所で、女の人への扱いが酷いのが気にさわる。

  • 昭和の20年代後半から30年ころ、
    ふと間違えてたどりついた村に住みついた主人公
    小学3、4年生なのに、「はい、お疲れさん」
    など大人びた口をきくチサノ
    英会話教師ノートン、大家のおばあさん
    芸者わび助、猫のミーコ
    静かな懐かしいやさしい物語

  • 不思議だけどどこかに居そうな登場人物たちや、やはり不思議なのにすっと胸に入り込んでくる町の状況や出来事に、浸りきった。
    自分もこの町に住んでみたい。

    ただ、死にネタが少し多い。
    そういうテーマだから仕方ないかもしれないけど、動物や年寄りがクローズアップされると「ああ、死んじゃうんだろうな」と思ってしまった。

  • なんかすでに季節が一巡した気分です。
    「雨坊主」と「ねえや」がお気に入り。こういうの書くのやっぱりうまいなぁ。

  • いい!!チサノのしゃべり方がすごく好きだ。一つ一つの話が短いので読みやすいし、田舎らしい時間の流れ方を感じれていい!

  • ★あらすじ★妻を亡くし独り身になった絵描きは、降りる駅を間違えて山奥の村に辿り着く。そこで通りかかった少女の勧めでそのまま居候暮らしをすることになる…
    ★感想★ポプラ文庫からも出ていたんですね。挿絵も味のあるかわいらしい感じになっています。設定は昭和30年代くらいでしょうか。妙に大人びた口をきく少女など個性的な村人達がいい味を出しています。不思議な出来事も日常の風景と同じように受け止める大らかさが、昔の日本人にはあったんだなと思いました。安井須磨子氏の挿絵もノスタルジックな雰囲気を演出しています。

  • 続きが気になって止まらない止まらない!という本ではないけど、
    わぁーっと仕事をした後の昼休みに外のベンチで読んでゆったりする用にはちょうど良い本でした。

    なんとなーく不思議な出来事がつづられており、なんとなーくなまま終わります。会話がすてき。

  • オカメインコ・・というタイトルだけに魅かれて読み始めた本でしたが、今まさに自分にとって必要な本でした。

    「死」は哀しいけれど、またどこかで生まれてるなら喜ばしいことでもある・・・
    「命」はいろいろな形であらわれるけど、元はひとつ。ある面では死という形でも、違う面でそれは必ず生きている・・・

    私も魂は永遠で、死で肉体は滅んでも、その魂はまた別の形で現れるのではないかと思っていた矢先に読んだこの本は運命的な出会いだったのかも・・。

    喪失や別れの中にも救いや癒しがあるのは、登場人物の素敵さと
    名文、名言にあふれてるからだと思います。

  • 小学校の教科書に掲載されていそうな小説だなぁ…。

    全然内容が悪い、とかでは全くないのだけれど、そこまで心に残る話かというと…う~ん…。

    表紙のおーなり由子さんの絵は最高です。

全20件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1949年香川県観音寺生まれ。早稲田大学大学院博士課程中退。1990年、『青春デンデケデケデケ』で第27回文藝賞、翌91年、第105回直木賞を受賞する。著書に『スサノオ自伝』などがある。

「2010年 『青春デンデケデケデケ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

芦原すなおの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×