- Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591119211
感想・レビュー・書評
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自分は川端康成が好きでない、ということがわかった。
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うーん…どれもよさがわかりませんでした…。
まだまだ、私の読書経験値が足りないのかもです。
川端康成は『雪国』に抵抗があったのですが、この本に掲載されている『白い満月』もあまり…。
尾崎翠、はじめて読みましたが文章の流れは好みでした。
語り手が図書館で読んだ「蜃気楼のこと」について語る部分が特に。
別の作品も読んでみたいと思いました。
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◆収録作品◆
川端 康成 『白い満月』
ヴァージニア・ウルフ 『壁の染み』
尾崎 翠 『途上にて』
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「白い満月」 川端康成
正反対の性質を持つ、主人公の異父姉妹達が興味深い。
寓意が上手く読みとれなかったので、いつか再読してみたいお話。 -
百年文庫、二冊目。テーマは「幻」。
川端康成「白い満月」
一人の母と、三人の異なる父から生まれた三人のきょうだい。
父からの遺伝で肺を病んでいる長兄は、お夏という女中を雇って、温泉地の別荘で療養生活をしている。
ある時突然、お夏が癪癇を起こす。彼女は出稼ぎに行っている父の死を見たという。
幻視に感応されるように続く末妹の死、そこから導かれる家族の確執と愛情。
親子の間にある、悪しくも愛おしくもある不思議な絆を描く。
ヴァージニア・ウルフ「壁の染み」
お茶を飲み終えて、ふと目に入った壁の染み。
それが何なのか、立ち上がって確かめようか、そうすまいか。
そんな事を考える間に、ほんの小さな壁の染みから、果てしなく広がっていく思考。
尾崎翠「途上にて」
図書館からの帰り途、パラダイスロスト通りでの思い出をふりかえる。
昔と、今も変り無い現在の光景が、二重写しに重なりあう。
尾崎翠は鳥取の人だったのね。第七官界彷徨よまなくては。
「壁の染み」は、この手放しに広がってく感!ホラーものかと思って読んだらぜんぜん違ったよ。まさかそんな風に落とすとは…
「白い満月」、流石美しい。お夏とのちょっと間の抜けた感のある会話が好き。 -
久しぶりに川端康成読んだけど、吸い込まれる様な美しさがああやはり川端康成だ、と唸らされる。尾崎翠ももっと読みたい。
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装丁や、短篇集の題はとても素敵なのだけれど、内容はあまり好みでなかった。普通の文庫本サイズであった方が良かったとも思う。文字組みは読み易くて嬉しいけれど。