- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591124192
感想・レビュー・書評
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日本に四季があってよかった。
美味しい旬の食べ物があってよかった。
人々のあたたかい想いがあってよかった。
いいとか悪いとかじゃなくて
人を好きになるのって どうしようもないことで
だからって 両手離しで賛成するわけでもなくて
でも 目くじら立てて ダメなんて言えるほど
私は立派な人間でもないし。。。
そんな悪くないんじゃない?とかさえ 思ってしまう。
栞と春一郎さんは これから どうなろうと
お互いのことを忘れずに 想い合ったことも忘れずに
大切に抱えて生きていくんだろうな。
言葉が 流れる空気が 美しくて
うっとりした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ひめまつ屋のかわいい店主のほのぼのとした暮らし。
下町の暮らしぶりや粋なイッセイさんとのデートなどとってもお洒落でいいのだけど、木ノ下さんとの関係は、もの悲しい。
この先、どっちにしても、誰かが傷つくしかない。
つい、この先を思って、心がざわつく。
栞さんには幸せになってもらいたいから。 -
いいですねえ。
私もご飯食べさせてもらいたい。
純愛聞かないなあ。 -
2012/9
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読むのにすごく時間がかかってしまいました。春夏秋冬にかけて、主人公栞とひょっと現れたお客さん、春一郎さんの話し。
正直、読めない漢字がたくさんありました。日本の情緒を感じられるそんなお話でした。 -
毎日を丁寧に過ごさなければ!と思える本でした。
主人公の恋愛についてよりも、出てくる食べ物や着物、風景なんかを楽しみました。 -
季節感のある暮らし、着物、おいしい食べ物とお酒、この世界観が大好き。だけど、やっぱり既婚者が「好き」って言うのは、そんな簡単なことではないよね。そのあたりもう少しジワジワと2人の心情を感じさせて欲しかったなぁ。それでこそ道ならぬ恋の切なさもあるし、不倫の一言で済ませられない恋になったような気がする。イッセイさん素敵。久しぶりに着物で出掛けたくなったー!
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小川糸さんの本を初めて読んだのが蝶々喃々でした。好きな雰囲気!着物に興味を持ちました。蝶々喃々タイトルもかわいい(^^)
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後にも先にも、一番好きな小説かもしれない。
なんてことのない下町の、なんてことのない人たちの話なのだけれど、おいしそうなご飯と素敵な着物の描写がたまらなく美しい。
決してみんなから賞賛される内容ではないとしても、わたしはこの本に憧れている部分がたくさんある。
何度でも読み返したい、繊細で美しい小説。 -
文体とか、読みやすくて、よく批評なんかで言われる「女性らしい瑞々しい感性」ってこういうことかなって感じ。食べ物が美味しそうでよい。谷根千と着物と食べ物なんて、最高だ。でも、不倫はキライなので…どうしても、結局不倫じゃんて、どこかで思っちゃう