([お]4-2)やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2)
- ポプラ社 (2011年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591126240
感想・レビュー・書評
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江國香織未満
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死なのに重くなく、行間の余白が想像の余地を広げてくれるなぁと。細かく書いていないからこその読み取る、当てはめるなど解釈が多様にできるのが素敵。
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目覚めない朝に想いを馳せる。そのような、気持ちを詰め込んだ、一冊
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地元作家さんを応援。まあいいけど特に文章が魅力的ではないし、テーマもまあ。手元になくても他に読みたいものがいっぱいあるけど、タイトルにひかれてつい手に取って再読するかな。悪くはないけど。
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不思議な大人たちの間で大人になっていく少女の物語。起伏は無いが、時間が刻一刻と過ぎていき、皆やがて目覚めない朝が来るのでした。淡々と過ぎて行き、大事な人々が櫛の歯が抜けるように亡くなっていく、それは自然な流れなんですね。打ちのめされるような感情の起伏は無いですが、喉の奥に詰まるような切なさが込み上げます。
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子供の頃、世の中から自分の存在が消滅する"死"と言うものが怖くなった時期かありました。
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どこか夢の中のような現実感の無さがある。
哀しいことも、世間一般では不幸とされる事も起きる。
しかし、一貫して変わらぬ口調で、透明に清澄に、おごそかな明るささえ持って淡々と語られる。
“死”が書かれても、恐ろしさや穢れを感じない。
お父さんに関してはちょっと違ったけれど…
それは、あるいは、本人たちが納得した生を行き切って、目覚めない事を自ら決めたから…なのではないかと思った。 -
ピエタがよすぎた
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蕗さんとその孫娘、それに家族と家族でないけど家族のような関係の人たちの物語。読み始めてしばらくしてタイトルの意味を理解した。その台詞は後半にでてくる。目覚めない朝はもしかしたら明日かもしれない。
ゆるやかな、ふんわりとした雰囲気の中で淡々と語られていく小説はあるファンには人気があると思うし、何度か読み返したくなるような話だと思う。ただ私はこの手の本を何度も読むことはない。感覚的雰囲気的に好きならどっぷり、そうではない人には退屈にさえ感じるでしょう。