([お]4-2)やがて目覚めない朝が来る (ポプラ文庫 お 4-2)
- ポプラ社 (2011年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591126240
感想・レビュー・書評
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あっさり読めてしまった。
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父親の失踪を機に、父方の祖母である蕗さんの洋館に身を寄せることになった由加とのぶ子。昔舞台女優をしていた蕗さんの元に集まる人々の目覚めない朝を描いた作品。
最後、洋館は崩してほしくなかったな。
また違う家族が住んでほしかった。 -
両親が離婚後、母親は義母と住み始めたという異色な話。
周りには祖母の友人たちが集い、彼らとの関係もまた不思議なもの。
そんな生活の中、やがてみんないなくなっていく。
血の繋がりを超えた人と人との絆のお話。
2013.5.24 -
どこかゆがんだ家族関係の中で生きている有加の視点から、舞台女優だった祖母を中心に、自宅に集う人たちとの交流と通しながら、人の暖かさにふれていく作品。人はいつ死ぬかはわからない。それは明日かもしれないし、明後日かもしれない。そんなセリフを聞くと、自分の一日の過ごし方を考えさせられる。死をテーマにしているわりに、あまり重くはなく、さらさらと読めるけれど、どこか物足りなさも。
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いたって普通でした。
背景設定が、吉本ばななさんと似ています。世間一般的でない男女関係と死の匂いが散りばめられています。
そして、感情表現は、少し湯本香樹美と似てました。
吉本ばななに比べると感情表現が、文章で記してあり、推測する楽しさはなかったです。
湯本さんと比べると、感情表現が荒く、感動までは至りませんでした。
両者の方の間の中途半端な感じでした。
物語は幼馴染の両親の間に生まれた有加を中心に描かれます。
父親が蒸発後、父方の祖母、蕗さんの家に母娘で転がり込みます。
往年の女優であった彼女のもとには、沢山の人が出入りをします。
そんなぬるい人間関係を通して、育つ有加の物語です。 -
タイトルから分かるように人の死について描かれています。内容的に重いかなと予想していましたが、そんな事はありませんでした。ただ最初から寂しい雰囲気はしていたように思います。市松さんやミラさんが良かった。
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ミラさんのドレスが素敵!字を読んでるだけで、あんなに可愛らしくてわくわくするドレスを作った大島さんはすごい。また、人生を心豊かに生きている大人たちに愛情を注がれて育つ主人公と一緒に、人生勉強をさせてもらったような一冊でした。
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作品全体に漂ってる雰囲気がいい。
辛いことや悲しいことも起きるんだけど、最初から最後まで淡々としてる。その中に時々、はっとさせられたり心に響くような言葉があった。
私もミラさんのつくった服を着てみたい。
あと、表紙がとても好き。 -
もう少し、ちょっと物足りない気もする。人の死がテーマな感じだけど、全体的にはあたたかい。
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タイトルは好きだけれど、
タイトルのメッセージを活かしきれていない印象。
蕗子さんの人生を描ききれているかといえばそうでもなく、
主人公の人生に関しては、
結婚→離婚→再婚→出産が、
あらすじとしてしか描かれておらず、
そこを端折るか?!とツッコんでしまった。
世界観は好き。