花のようする

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 157
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591128794

感想・レビュー・書評

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  • 例によって実験的な性格の強い作品で、回収されない謎がいくつか残される。この世界観の続編が描かれるのか? 話の構成も破格だが、それなりに落ち着くところに落ち着いている。バラは夫婦の子どもたちなんだろうなぁ、きっと。

  • 女優とデイトレーダーの恋愛小説です。

    「生き物が生きているのは資格や値打ちがあるからではない。すべての生き物はただ生きている」ということに気づき、自然な気持ちで前向きな一歩を踏み出すラストがよかった。
    大人の恋愛小説。

    ・・・なんだけど、急にファンタジーなところと、洋館の謎を深く追求しなかったところなど、細部が甘いところに減点!

  • 本当にいそうな二人の話。

  • 大人の恋の物語。
    私にとって,引き込まれるように面白い物語というのではありませんでしたが,こんな恋もいいじゃないと思わせてくれます。

    タイトルについては,最後にその意味が明かされ,なかなか粋な計らいとなっています。

  • 2012/10/13 嫌な展開ではないし好きなテーマではあるはずだが。嫌いじゃないけどこれじゃなくていい、という感じ。洋館が売りに出るまでの不審な点は指摘しただけでどうなった?

  • 人気下降気味の女優、野滝は、同棲中のデイトレーダー・桜田に「家を買おう」と提案する。実は桜田は株で大損をしてしまい、一文無しになってしまっていた――

    誰でも老いていく。それはしかたのないこと。その時が訪れた時、どう生きていくかを考えさせられました。
    メインの二人が大人なカップルなだけに、わざと淡々と書かれているのか、ラストがぎりぎりまでどうなるのか分からなかった。
    ちょくちょく視点が変わるのですが、はじめの2,3行どちらの視点なのかわからない時があったり、語られているのが現在なのか過去なのかちょっと困惑してしまいました。

  • 一軒家と薔薇と気の合う相手がいれば、充分ではないか。

  •  ピークを過ぎた残りの人生をどう過ごすのか?
     自分は“終わっている”ことを自覚して泥臭く生きなおすのか?それとも気がつかないふりをしてそのまま突っ走るのか?
     どちらを選択しても生きることって、生き抜くことって大変だ。

  • 素直でい続けることは難しいけどあきらめてはいけない。

    深大寺っていいよね…!

  • 女優とトレーダーという少し特殊な主人公達だが、二人の他人に対しての距離の取り方が非常に好ましい。 そして、最後になって始めてタイトルの意味が腑に落ちる。なかなかミステリアスな香りを残した恋愛を含めた生きることへの、あるがままにあることへの、憧れのような物語。

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著者プロフィール

1963年、東京都生まれ。2003年、『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。2014年、『世界でいちばん美しい』(小学館)で織田作之助賞を受賞。主な作品に『おがたQ、という女』(小学館)、『下北沢』(リトルモア/ポプラ文庫)、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)、『船に乗れ!』(ジャイブ/ポプラ文庫)、『我が異邦』(新潮社)、『燃えよ、あんず』(小学館)など多数。エッセイ集に『小説は君のためにある』(ちくまプリマ―新書)など。

「2021年 『睦家四姉妹図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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