狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591132258

感想・レビュー・書評

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  • じんわりあったかくていい話だったー。でも、平安のいつもの奴が読みたかったかもしれない。
    児童向けだからちょっと物足りなかった。
    尻尾をふりふりする狛犬可愛すぎてヤバい。これから神社に行ったら狛犬をいとしく見てしまうと思います。私には彼らの声は聞こえないのだろうけど……
    ○○の巻ってことは次回作があるのかしら!待ちます待ちます。伊藤さんのお話大好き!

  • 凸凹コンビな狛犬(+人間)のあたたかくて、くすぐったいような、ほのぼのした感じがとても好きだなぁ。
    どんな風に話が着地するんだろう、と思ったら…心がほっこりしました。
    挿絵もすごくいい!特に狛犬の顔がツボでした(笑)。
    続くんですよね!楽しみです!!


  • とても面白いのに表紙が大人っぽく子どもたちは手を伸ばしにくいかも。こちらから積極的に勧めたい一冊。
    二匹の狛犬にはそれぞれその狛犬を作った石工の親方と弟子の佐助の魂が宿っている。
    その二人と明野神社にやってくる人物たちがとてもいい。ちょっとしたアニメを見ているように風景も浮かんでくる。

  • 神社の狛犬さんにつくった親方と弟子の魂が宿っているお話。

    佐助が飼い犬に似ていることからひいきめに読んでしまった感はありますが、ほっこりするよいお話。表紙と裏表紙の狛犬の絵が読む前と読んだ後で印象が変わりました。
    初詣に行ってマジマジと狛犬さんを見て話しかけそうになってしまった!狛犬さんに親しみが湧いたわ~。
    小学3年生から。
                         
                          <ぐっち>

  • 石工の魂の宿る狛犬のお話。
    次に間近に狛犬を見る機会があったら,じっと見つめてしまいそう。

  •  明野神社の狛犬には、彫った石工の魂が宿っていた。〈あ〉は、石工の親方が死ぬ前に彫ったもの。〈うん〉は、佐助が親方にまかせられ最初に彫ったもの。〈あ〉には親方の魂、〈うん〉には佐助の魂が宿っている。狛犬らしくないとしょっちゅう親方にしかられる佐助。7つにならない子どもには、佐助たちの声が聞こえる。それなのに…。

  • 明野神社の狛犬たちには、彫った石工たちの魂が宿っていた。狛犬の「あ」には親方、「うん」には弟子の佐助。親方の「あ」は立派な出来だが、佐助の「うん」は不出来とされている。

    人間には変な顔だと評される佐助の「うん」だが、それを、自分の飼っていたイヌ・モモと似ているからと、佐助を訪ねてくる見習い大工の耕平がいる。
    狛犬の二匹は話しもできるし、動くこともできるが、それを見ることができるのは6歳までの子どもだけ。いつもおばあちゃんと一緒に来る幼稚園の翔太は、佐助がしゃべるのを聞いたが、はあちゃんに言っても信用してもらえない。耕平にも、佐助の言葉は聞こえない。

    だが、翔太のおばあちゃんの話しから、耕平の飼っていたイヌ・モモは、迷子になって、他町の知り合いの家に拾われているらしいとわかる。
    言葉が伝わらない耕平に、佐助はこの事を伝えられるのか・・・!?


    「迷子の巻」なので
    シリーズでほかの物語もでるということかな。
    楽しみ!

  • 150年前の石工の魂が宿った狛犬、親方と佐助。二頭は神社を守りながらよく話をしていた。6歳になる前の子どもには声が聞こえるので気をつけていたのだが、あるとき、翔太に話を聞かれてしまった。小さな子どもの言うことなど誰も信じなかったが、佐助は翔太が気に入って、話しかけたくてたまらない。そんな時、どうしても翔太の力を借りたいことが…。
    親方と佐助のやりとりが、漫才みたいにテンポがよくて楽しい。どうなっちゃうのかハラハラしながら最後まで一気に読んでしまいます!

  • 明野神社の狛犬には、これを作った江戸時代の石工職人孫七と、弟子の佐助の
    魂が宿っている。
    二人は、よくおしゃべりをしているのだが、普通の人間には見えないし
    聞こえない。
    でも、7歳未満の子どもと、100歳以上の老人には見えるようだ。

    明野神社に毎日夕ぐれにお参りに来る耕平は、佐助の顔が行方不明になった
    飼い犬に似ていると言って、佐助にいつも話しかけてくれる。
    しかし、残念な事に耕平には佐助の声は聞こえないのだ。

    明野神社の境内をいつも通る幼稚園児の翔太は、ある日狛犬たちの会話が
    聞こえてしまった。
    怪しむ翔太に、佐助はある頼みごとをする決心をした。

著者プロフィール

伊藤遊 伊藤遊(いとうゆう)1959年生まれ。京都市出身。立命館大学文学部史学科卒。著作に『鬼の橋』(産経児童出版文化賞推薦)、『えんの松原』(日本児童文学者協会新人賞、産経児童出版文化賞)『ユウキ』(日本児童文学者協会賞、以上福音館書店刊)、『つくも神』『きつね、きつね、きつねがとおる』(第17回日本絵本賞)『狛犬の佐助 迷子の巻』(第62回小学館児童出版文化賞、以上ポプラ社刊)がある。札幌市在住。

「2014年 『えんの松原』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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