- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591133880
感想・レビュー・書評
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様々な媒体に掲載された文章やインタビューを収録。ボリュームたっぷり。賢い本をたくさん読んできたんだろうな、すごいな。という感想です。
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「困っている人」の、大野更紗さんのお話です。
本のレビューから、対談まで。
357ページに及ぶ分厚い本です。
なかなか、考えが難解でした。
日本の医療制度に精通し、深い考えを持っているのみならず、
なんというか、「対談力」もあるんだな、と。
アウトプットのクオリティが高いんです。
それだけ、インプットしているということでしょうか。
ともかく、自分は、日本の社会制度について、これだけの考えを持っていないなー、
対談してと言われても、まったく、自分の考えというものを話せないだろうなと、
ただただ感心したというか。
正直、やはり「難解」である、というのはぬぐえない印象でした。
私なんかは、「どうせ国は何もしれくれない」「動けなくなったら死ぬしかない」という思いが強いのですが、
大野更紗さんは、「そこをなんとかせんといかん」という思いが強いのです。
難病に冒されながらも、そのバイタリティたるや、本当に感服ものでした。 -
対談の相手がなかなかの秀逸な相手。読んでいて興味深かった。
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どの対談や再録もそれぞれ気づきがあって良かったのだけれど、手にとった時期が、ちょうど実家に中期滞在しており、両親や家のゆるやかな老いを目の当たりにした時期と重なったので、川口有美子さんとの対談が一番印象に残った。
終末期の家族のあり方やリビングウィルへの考え方が、今後私自身が経験しうることとして、自分ゴトとして捉えられたからだと思う。川口さんの本も読みたいと思った。
他にも本書中、さまざま、大野さんの思考を構成する材料になっているだろう本の数々が紹介されていて、参考になる。紹介されている本も読みたいし、制度についてももっと勉強したいと思う。 -
図書館で借りて読みました。対談、エッセイ、本の話や映画の話から成る本で、読み応えたっぷり。残念ながら返却期限までに読み切ることができませんでした。著者のまえがきに「どこから読んでもいい」とあったので、私は対談中心に読んでみました。糸井重里さん、重松清さん、乙武洋匡さん、川口有美子さんとの対談が良かったです。特に川口さんとのの難病患者のQOLや尊厳死についての話が印象に残りました。もう一度きちんと読みたい本だと思いました。
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対談とエッセイと書評と。いろいろ入っているので、自分の状態によって、興味深いものあり、よくわからないな…と思ってしまうものありと、入り混じり。けれど、いろんなものと関わっていこうとする大野さんの姿をこれからもフォローしたいと思った。
なるほどと思ったのは、グレーゾーンやゆらぎについて。どちらも、対談者の実践もしくは観察の中から出ている考え方なので、説得力がある。 -
さらさらと。巻末に著者の読書遍歴が少しのっていて、それも嬉しかったです♪
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「困ってるひと」とは一転して舌鋒が鋭いなぁという印象。
前回のエッセイと視点が異なるのかと言えばソレはない。
言い回しの違いと言えばいいんだろうか?
前回は医療関係者や日常的に病院に関わらない人にも分かるように、平易なことばで書かれていたけれど、今回は対談相手が医療関係者である場合、専門用語が頻繁に出てくるので「おや? あれ?どんな意味だっけ」となる事が多かった。
対談のメンバーは普段、私が目にする方とは違うので、この機会に一般向けにアピールを狙ったほうが良い議題ではあると思う。まじめに読むと実に興味ふかい(といってもそんなに理解出来てるとも思えないけど)
一般向けに書くならば、編集者さんはもっと注釈入れるなりことばをひらくようにしたほうがよかったんじゃないかしら、と。
内容は面白いのに、構成の読みつらさもあり、若干もったいない気がしている。もし文庫化されるのであればぜひそのあたりをソフトに!と願うばかりです。 -
彼女が書くことで開く扉がきっとある。
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明日、同じ立場になるかも。
その時は、この人を目標に行きていこう。