- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591139400
感想・レビュー・書評
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○NPO法人POSSEを運営する、今野氏と坂倉氏の著作。
○今野氏の前著「ブラック企業」を受け、実際のブラック企業と、それの遠因ともなっているモンスター消費者について、NPO法人の活動(労働者からの相談案件など)の経験をもとに、現状をまとめたもの。
○ブラック企業が悪であることはもちろんだが、モンスターと呼ばれるクレーマーが、その一翼を担っているという点は新鮮かつもっともだと思った。
○安易に「おもてなし」と言うが、それらの“サービス”がどのようにして提供されているのかについては、一消費者としても注意深く観察する必要がある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「働く」とは何か?労働には自己犠牲が必要か?「お客様」である消費者は「神様」か?個人の生活、未来、命にまでかかわる切実な課題であるにもかかわらず、ずっと置き去りにされてきた「労働」と「消費」の問題についてーー。若者の格差・労働問題に取り組む話題のNPO法人POSSEの運営者が深刻な「日本劣化」を防ぎたい一心で社会に一石を投じる、共感必至にて衝撃の書!(裏表紙より)
ついこの前、心の病で某証券会社を辞めた友人が同じようなことを話していて、妙に印象的でした。友人の主張は「消費者が24時間営業の店や格安の居酒屋を使い続ける限り、労働者の使い捨ては終わらない」とのことでしたが、この本はそこから更に一歩踏み込み、「一方で消費者が便利なものを選ぶのは必然なのだから、法律などで労働時間や労働条件を制限する議論を進めなければならない」としています。個々人の意識で社会は変えられないということです。
結局のところ消費者は同時に労働者であり、消費者としての自分の過剰な要求が、回り回って労働者としての自分の首を締めることに繋がるのかも。身近な社会問題について、とても考えさせられる一冊でした。 -
期待しすぎた? ちょっと物足りない テーマは面白い
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思い当たる節も無きにしも非ずと、少し働くことを考えさせられました。