陰陽師 (3) (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592132134

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  • 何ともエロティック。そして、博雅のキュートさに磨きがかかっている巻。

  • (2013-05-18L)

  •  安倍晴明と源博雅コンビが送る、平成怪奇謎解き絵巻の第三巻。

    ■黒川主

     いきなり裸の女が庭の池を泳ぎ、口で鮎を捕まえるというシュールなシーンが、カラーの扉絵になってスタート。
     この裸の女というのが、鵜匠・賀茂忠輔の娘・綾子。綾子のもとに足繁く通い、綾子を抱き、泳がせと好き勝手にする鹿賀丈史似の貴族、それが黒川主です。
     忠輔に内々に事件の解決を頼まれた博雅は、晴明と共に賀茂邸へ。黒川主の正体やいかに!…って、表紙カバーに半分くらい答えが描いてあるけど(笑)

     このエピソードの中で思わず付箋を貼ってしまったくらいお気に入りのシーンがある。それが那智の滝の話で、那智の滝ってそれ自体が巨大な女性器のような形をしているため、散々煩悩を追い払おうと長年修験道の厳しい修行に耐え、熊野古道を歩いてきた修験者が那智の滝を見てぶっ飛んでしまう、という話が紹介されていました。もうこの話が大好きで大好きで(笑)。何というか、禁欲とか修行とか、そういうしゃらくさいことを鼻で笑い飛ばすような自然のおおらかさを感じさせられます。

     この話の最後のオチも結構好きで、
    「博雅
     おれたちより
     弱く見える者たちは

     こちらで
     案じて
     やるほどに
     本当は弱くは
     ないのだよ」

    「むしろ
     おれたちより
     よほど
     したたかな
     ことも
     あるのさ」
     という晴明のセリフにシビれます。人間は"同情してやった"ことがアホらしくなるくらいしたたかだし、しぶといし、強いんです。さらっとギャグチックに流してはいますが、このシーンは、博雅の優しさが実は根っこの部分で傲慢なものによって支えられていることが描かれている、かなりスリリングなシーンだとも言えます。

    ■鬼やらい

     こちらは玄象と博雅、祐姫と博雅の妙な関係性が微笑ましいです。晴明は1巻で漢多太の魂を玄象に取り憑かせましたが、それにしては随分ポップな性格になっているような気がします。どうやら玄象当人(?)の性格のようですが、博雅の困らされっぷりを見る限り、本当にあの解決で良かったんだろうか…と思わなくもありません。

  • カワウソ。
    方相氏。
    これも読んだのは2回目。

    (2000年05月07日読了)

  • 真葛が かわいい…

  • 図書館の本

    「黒川主」が哀れでした。ああ、そんなこともあるのだと。。。。
    それを恋と呼ぶのであれば恋だったのかとも思う。

    清明はほんとうにおちゃめさん。
    博雅は烏帽子を取るのを恥ずかしがったり、ばたばた走ったり相変わらずちょっとおばかちゃんでとてもかわいい。

    真葛も何かがわかって次も読みたくなりました。

  • 黒川主さんから吉良吉影のカホリを感じたんだぜ・・・。

  • 「原作を越えた」と原作者の夢枕獏に言わしめた作品。絵の美しさと大胆な展開が他の追随を許しません。漫画の域を超えています。特に後半の、原作からどんどん飛躍していく物語に関して、僕はおそらくその10%くらいしか理解できていなく、正直なところ「玄象と巻き物かわいいな」、くらいの勢いの駄目読者なのですが、その世界観には大いに感銘を受けました。

    10巻以降、辞書みたいな厚さで、腕が疲れます…。

  • 初版:1999/07/17

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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