ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 9 (ヤングアニマルコミックス)

著者 :
  • 白泉社
4.46
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本棚登録 : 219
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592162193

作品紹介・あらすじ

間もなく昭和22年を迎える頃、投降に失敗した吉敷と田丸は、仲間によって監禁されていた。
終戦を確信する吉敷と一抹の不安を抱えながらも日本は敗けていないと信じる島田。
それぞれの信念の違いが、生死を共にしてきた味方同士を対立させる。
一方、日本兵の生存に気づいた米軍は緊張を高め、捜索網を広げていた。
戦争は終わった、しかし、互いに殺し合った過去は消せない。
そんな相手に自分の「生き死に」を預けることが出来るか。
投降は博打か、救済の一手か――!?
終わらない戦場で、信念に命を懸けた若者の真実の記録。
2020年7月刊

感想・レビュー・書評

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  • 文句なし。戦争の悲惨さをこんなに可愛い絵で、こんなに切実な物語にかえる筆者さんはすごい。

    アメリカ軍への投降計画がバレ、扱いの変わった主人公たち、アメリカ軍に自分も同じ人間だと最期に語り掛ける仲間、報復の射撃、ああ。ああ、戦争は嫌だ。

    「なんでだよ…」
    読みながら5回くらい勝手に口が呟いていた。

  • 戦争ものとして、かなり歴代上位に食い込んでくる作品。物語は佳境。

  • 日本は戦争を続けているのか降伏したのか。島田少尉は部隊統率のため徹底抗戦を訴えるが、戦況不明のまま吉敷・田丸の逃亡未遂や部下の規律違反への対応に苦慮する。そんな中、米軍の捜索隊に連行される味方を救出するため、少尉は遂に部隊全体の曝露を覚悟で組織的反撃を決行。この事件を重く視た米軍は、増援部隊を得て本格的な掃討作戦を開始した。昭和21年暮れ、兵士ひとりひとりが決断を迫られ、それぞれの思いで行動せざるを得ない時が近付いていた。

  • まもなく昭和22年…ペリリュー島の日本軍兵士たちにまだ終戦は来ない。わからない事実を知ろうとする者、これまでの信念を固持しようとする者、それぞれに動揺を抱えて日々を重ねていく…。「本当のことがわからず、先が見えず」という状況はコロナ禍にも通じるものがあるなぁと感じました。死への不安の重さは比ぶべくもありませんが。訪れた嵐に、状況はどう動くのか?

  • 2刷 帯

  • 小杉伍長の行動力。
    で、みんな想定通りに動くという。

  • 戦争が終わったのに、それを信じずに死んでいく人達。
    病気、殺し…。
    そして、日本人を憎むアメリカ人に殺され、隠蔽される人。
    やるせないです。

  • 2020/08/21 046

  • ここまでよくぞ描いていると思う。
    指揮官も兵士も軍属も、そしてアメリカ側も。

  • 感想は、言葉になりません。

    当時と今の正義の違い、
    苦悩、
    誰にとっての思いやり

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