だれかのいとしいひと

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著者 : 角田光代
  • 白泉社 (2002年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592750079

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だれかのいとしいひとの感想・レビュー・書評

  • 酒井駒子さんの装画に惹かれて手にとった本。
    描かれている女心に、ひとつひとつ頷いてしまいました。

    えと、完璧なキスの話に妙に惹きつけられました。
    キスって、確かに特別。
    ちょっと、深く、考えてしまいました(笑)

  • 読んだことあったかな、と思いつつ読んでみたけど多分読んだことなかった。
    角田光代さんの短編集。ちょうど10年前に刊行されていて、今の彼女の作風との違いも楽しめました。

    「花畑」はネガティブ炸裂しまくりでびっくり。ここまで暗鬱としてると寧ろ逆にポジティブになれそうです。
    「誕生日休暇」もそこそこ暗いんですが、静かな穏やかさなんかも感じられて良かった。ひねくれてて、だけどちょっと素敵な非日常。
    最後の「海と凧」では主人公にすごく感情移入できて、思わず私まで自身の記憶を掘り返す作業をしてしまいました。
    総じてどの話も叙情的でひどくノスタルジックです。挿絵もいい味出してた。

    作者のあとがきにもあったように、理由なんかまったくないけれど、自分の中にはふとした瞬間にいつでも鮮明に思い出せる風景と気持ちがあって、そしてそれはけっして失われないものなんだ、と痛感できたしかな心強さを覚えました。
    切り取ったようなその瞬間はなるほど夢のようです。

  • 20140705

    恋愛話がメインだけど、みんな幸せとは限らなくて様々な問題をかかえている。
    憧憬に訴えかけてきたり、あるあるという気持ちにさせられたり、そういう普遍的な女性の感情を描くのが上手い人だと思う。
    好きな話はバーベキュー(いまお腹空いてるだけか、主人公がビッチすぎだけど逆に爽快)、と花畑(世の中ここまで不幸な人もいるんだ私は幸せだったんだながんばろうって気持ちになる)、誕生日休暇(こういう冒険チックなの好き、でもなんかせつない!)

    だけどやっぱり女性の恋愛事情小説は、私の性にあわない。

  • 作者の言う『この物語の何でもない光景のひとつが、読んでくれた人の記憶に、するりと、何食わぬ風情でまぎれこんだらいいな』の通りの短編集。

  • どれも思ってる事と、現実とのギャップに悩まされる感がとても漂っていて、
    そこに角田さんの一捻りした文章が相まって、
    読みやすい短編集でした。
    挿絵もあっていいですよ。

  • 恋に悩み、生き方に迷う、女の子や男の子が描かれた短編集です。
    その姿や風景が近くに感じられて、共感したり、納得したり。

    お気に入りは『ジミ、ひまわり、夏のギャング』、『誕生日休暇』。

  • 短編集。
    まず、題名が秀逸!思わず手に取ったという感じです。

    内容も、表題作がとても好き。
    後は、誕生日休暇が良かったです。
    決してメルヘンではない、大人のおとぎ話という感じでした。

  • さまざまな形の恋愛が短編でまとめられています。
    日常の何気ない出来事や心の揺れが静かに描かれていて、とても好きでした。
    本文中に、「人生は偶然同じバスに乗り合わせるようなものだ。みんなそれぞれの目的地に向かう中で、出会ったり別れたりする」というような言葉があって、思わず深いな~!とうなずいてしまいました。

    【福岡教育大学】ペンネーム:朱

  • 2002年9月28日読了。

  • 内容(「MARC」データベースより)
    7歳になる姪のチカは、私の彼の恋人気取りでおしゃれをしてきたし、彼とばかり手をつなぎたがった…。はっきりとした「恋愛」にはおさまらない微妙な感情を鮮やかに描く、新しい形の恋愛小説集。表題作ほか7編を収録。

  • 短編集8篇 『転校生の会』『ジミ、ひまわり、夏のギャング』『バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)』『だれかのいとしいひと』『誕生日休暇』『花畑』『完璧なキス』『海と凧』
    酒井駒子さんの挿画がとても素敵。

    角田作品の登場人物には珍しくない、衝動的で少々道から外れた行動に驚く。縁もゆかりもない“全国転校生の会”に参加しちゃったり、別れた恋人と住んでいたアパートに留守中こっそり入っちゃったり、複数の友達の、それぞれの彼氏とすぐ寝ちゃったり・・・。ちゃんと後先を考えているのかよ!と突っ込みたくなる(笑)
    一番印象に残ったのは、表題作でもある『だれかのいとしいひと』もうすぐ別れようと思っている恋人と、7歳の自分の姪が仲良しで だけど、自分と恋人が別れたら、姪と彼の関係も断たれてしまう。多分姪は「憂うより先に、忘れてしまう」だろう。 今はこんなに楽しく一緒の時間を過ごしているのに、その思いのはかなさを思うととても切なくなる。大人になりふと思い出すそこの居ただれかのいとしいひと。そういう経験ってある、あると昔を思い出したりして。
    誕生日休暇の旅先のバーでひとり飲んでいた主人公が結婚式前夜の新郎と偶然隣り合わせ、運命の悪戯に翻弄されたその男の話を聞く『誕生日休暇』も少しシニカルなおとぎ話みたいでよかった。このふたつの話なら★5つ。
    不幸が雪崩落ちてくる救いのない『花畑』と妄想の気持ち悪さにちょっとひいた『完璧なキス』が★1.5なので総合すると★3という評価をつけたい。

  • 「何かしら抱えているひとたち」の
    青春のお話。短編集。
    けっこう痛い。
    装画が どれもこれも素敵。

  • 『誕生日休暇』は後半の展開がすばらしい。

  • 短編集。「花畑」は読むとドンヨリした。「ジミ、ひまわり、夏のギャング」はタイトルから好き。「バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)」は、マモちんって名前の人が出てくるけど、「愛はなんだ」って本でもマモちゃんって人が出てきたような。角田さんって「マモ」って人が好きなんかなぁ。

  • 平易な言葉で描写される街角の小さな恋愛関係。だれもが誰かの愛しい人なんだよっていう題名通りではない。装丁がかわいらしい。

  • 花畑が好きでした。

  • 短編集。


    自分の身近ではなく、でも、非日常でもなく、「こういった世界もあるのね。」と思わせてくれる。


    だから、本を読むのだと思う。

  • 一気に読みました。やっぱ角田さんは素敵。なぜだかすんなりと入り込んでくる。でもどの話ももやもやとしてて、感情移入ができるか否かは人それぞれかな。あたしはできない方でした。1番好きなのは「花畑」ですかね。

  • 途中に「しゃべっていることとちがうことを主張するわたしたち」のはなしがでてくるけれど、表現とか、かいてあることがそのまま共感にむすびつくっていうのはちがようようなきがする。かかれてあることじたいをただなぞらえていては共感/共感しない ばかりで、むしろこころの書きかたはこれでいいのか、とおもうところがたくさんありすぎて、印象の弱い、ただなんとなくよみすごしがちなものになってしまうようにおもえる。へえー、それで。それで。それで、そうか。共感しないというだけで本棚にしまいこむのはもったいないとおもう。

  • 恋愛、友情、日常の生活といったものに対して、どこか心にモヤモヤ感を持った若い男女の姿を描いた短篇集です。正直、どう解釈していいのか理解に苦しむ物語がいくつかあり、私にとっては感情移入するのがなかなか難しい作品でした。そんな中で、すんなりと共感できたのは【誕生日休暇】や【花畑】かな。

  • まったく同じ人間なんてこの世に存在しないと思う。ちょっとした違いから、雪だるま式にどんどん歯車が狂っていって、うまくいかない、険悪な雰囲気になってしまうことがよくある。この本を読んでいたら、どんな関係でもそういうすごく危ういところがあること、そしてその危ういところも本当に小さなささいなことをきっかけに、ちょっとした視点の変化でお互いに幸せな、全然違う時間が過ごせる可能性も秘めていることを教えてくれた気がする。凝り固まった考え、見方にとらわれることなく、毎日をどうすればお互いに心地よく過ごせるか、どうしたら幸せな時間を過ごせるか忘れずに考えて生きたいと思った。

  • あったかい感じがしました。でもどれも私は感情移入できませんでした。

  • タイトルがかわいくてすきです。
    ストーリーはわたしはそこまで好きではないけれどがむしゃらでタイトルや表紙とは対照的な感じがいいと思います

  • なんだかタイトルの通りの中身でもう一度ゆっくり時間のとれるとき(旅先とか連休中とか)に読み返したいなぁと思う一冊。挿絵も邪魔じゃなくて良いです。

  • あったかかった。イメージしてたのと違ったけど(もっと嫉妬に塗れたものかと思っていた)良かった。角田光代はやっぱいいなあ。すとんってこころのなかに入り込んでくる

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