アラベスク (1) 第1部上 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1994年12月1日発売)
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感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592881117

感想・レビュー・書評

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  • 最後の終わり方も良かったです。
    一昔前の絵柄ですが、わりかし読みやすい方だと思います。

  • この作品のヒロイン、ノンナは私の知る限りの少女漫画で最も可愛いヒロインだお思う!
    泣き虫で頑張り屋さんで、一途でひたむき。

    今時の少女漫画にはないすらりと長い脚と、どこをとってもお洒落で可愛いノンナの衣装も見所です。

  • 大好きなバレエ漫画、不動の一位。
    私が唯一あこがれる人種バレリーナ。生ける妖精たち!
    物語のディープさ、この豊潤さ、山岸先生を尊敬してやみませぬ!才能漲る作品だと思います!

  • ミロノフ先生を見るとニヤニヤする

  • MFからカラー完全再現の完全版が出ており、入手性はそちらが上みたいですね。そっちも読んでみたい……
    今から実に40年も前のバレエ漫画。舞台はまだ「ソ連」だった頃のロシア。
    主人公・ノンナは、優れた素質を持ちながら、長身にコンプレックスを持ち、また優秀な姉といつも比較されて萎縮し、内向的な性格も手伝って、バレエ学校でもさして出来の良くない生徒だった。
    しかし若きソビエトバレエ界のスター・ミロノフ先生に見出され、特訓の中で成長し、才能を開花させてプリマへの道を歩んでいく……という物語。
    絵柄・演出は流石に古い(お目目キラキラな絵柄は、そうしないと売れないという編集の指示だったそうですね)のですが、ダイナミックなストーリー展開に一気に引きこまれます。特に舞踏のシーンではデッサンが正確で、絵の古さをあまり感じさせません。
    主人公と脇の心理描写の丁寧なのはさすが山岸凉子といったところです。
    特に、一度はバレエから逃避しようとするノンナに道を示す、盛りを過ぎた元プリマ・オリガ先生のエピソードは秀逸で、じわっと来ます。
    亡命エピソードも含め、当時のソ連の状況は、若い方には伝わり辛いかもしれませんが、比較的丁寧に描いてあるので、逆に資料的価値が出ているかも。
    今は長身プリマが主流ですし、ノンナの168cmという身長も突出したものではないのですが、その辺の時代の違いも含めて楽しんだり、勉強になります。
    ちなみに、「パッとしない主人公が、厳しい指導者に見出され、特訓の果てに成長」という序盤のコンセプトに「エースをねらえ!」を想起する方も多いと思いますが、発表時期的にはこちらの方が少し先だったりします。

  • 文庫版全4巻、再読。
    ノンナの泣き虫っぷりとミロノフ先生の厳しくも大きな愛情が身に沁みた。初めて読んだのは小学生だったから「画が綺麗」「ミロノフ先生かっこいい」という感想だったのが自分の年齢と共に読み方も変わってきた。それって名作の成せる力だと思う。「死」「性別を超えた愛憎」など山岸作品のエッセンスが凝縮されていることを改めて実感。
    実家には単行本があるが、新しく出た愛蔵版もやはり欲しいなあ。

  • 白泉社文庫で全4巻読了。
    以前読んだはずだけどまったく覚えてなかったので新鮮。
    やはり、「バレエ漫画の金字塔」といわれるだけの内容。特に第2部は読み応えがある。
    さすが山岸涼子。

  • 全4巻。'70年代の共産体制下のソビエト連邦を主舞台にした長編バレエ漫画。当時の社会情勢やバレエ事情が、作中に色濃く反映されている。

  • 山岸涼子さんの中でも(わたしの中で)上位に食い込む作品です。
    なんといってもユーリが格好良い!ノンナも可愛いし…けど泣き過ぎ。
    山あり谷ありで読んでるこちらもハラハラするけれど、最後はもちろんハッピーエンドです♪
    脇キャラクターたちも色濃く描かれています。

  • 友人に勧められて。

    古いマンガは生理的に受け付けない気がしていたけど、これを読んだことによってそういった偏見を取り除けた。
    マンガは絵だけではなく物語だということに気づかされた作品。

    ノンナを厳しくも温かく見守るユーリの姿に惚れる(笑)

    授業で最後のシーンの解釈についての話があった時、そういえばこれ読んだ時みんなで議論したなぁ・・・としみじみ思いだした。

    確か私は生きてる派だった気がする。
    まだまだ甘かったな・・・。

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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