アラベスク (1) 第1部上 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1994年12月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592881117

感想・レビュー・書評

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  • 田舎のバレエスクールに通う少女ノンナは、ある日、ソビエト随一の男性ダンサー、ユーリ・ミノロフに才能を見出され、レニングラードバレエ学校に入学することとなる。
    ライバルとの闘いとユーリへの思慕を二本柱にして、展開する。

    非常に定型的な少女マンガ。むしろこういった作品が少女マンガの定型を形成したのかも。そう考えると、今でもこれと同じ形式で描かれている「ガラスの仮面」ってすごいな。

    主人公は少女マンガらしく「もともとは平凡だったけど実は才能のある、泣き虫で気弱で初心な女の子」。それでも陳腐にならないのは、作者のバレエへの思い入れに由来するだろうディティールへの気配りや、演舞シーンの絵画的華麗さ、脇役まで血の通ったキャラクター描写によるのだろう。エーディクなんかたまらなく魅力的だ。

  • バレエ漫画の元祖とも言うべき漫画。
    キエフのバレエ学校に通っていたノンナは、ある日ソビエトの金星と呼ばれるのユーリ・ミロノフ先生に才能を認められ、レニングラードのバレエ学校へと転校する。
    大きすぎる身長や、プリマドンナに向かないダイナミックな踊りにコンプレックスを抱いていたノンナだが、ミロノフ先生の下で成長していく、というストーリー。
    仰々しい科白回しや、日常でもおかしなポーズするとこなんかは笑けてきますが、バレエシーンは圧巻。
    最後のコンクールでのシルフィードを踊るシーンは点描で描かれていて、その細かさにため息が出ます。

    文庫第1部上下巻、第2部上下巻

  • これはバイブル。ダンサーだけでなく表現者は皆よむべき!

  • 一見固い線の絵なのに、身体の線、動きが美しいのが感動。物語にも感動。

  • 山岸涼子先生によるバレエ漫画。長編バレエ漫画の原点であり、『舞姫:テレプシコーラ』を読み進めるうえでは避けては通れない、言わずと知れた名作かつ秀作。

    基本は主人公ノンナのシンデレラストーリーですが、泣きの試練と成長、対比されることの劣等と克服、政治や社会情勢との葛藤と、内面的にも外面的にも話の展開が深いです。若かりし山岸先生自身の成長も漫画から読み取れます。

  • バレエ漫画の傑作。
    何度読んでもいい。

  • 買うか買わざるか買うか買わざるか。。それを考えてやっと1巻かいますた。。。ってかりぼんで連載されてただけあって、かなり少女な感じだなぁー。それに、先生のツンデレぶりに目を見張るばかり!ロシア人なのにあそこまで自分を卑下するロシア人がいるのか??やっぱ育てられる環境って重要ね。

  • 異常に気の弱い主人公が色々問題を抱えつつプリマとして成長する話
    霊感を与えられるような美しさ
    イケナイ男ミロノフ先生

  • ミントンよりいただきました!

  • ソ連が舞台の王道バレエ漫画。古風な絵柄がまた良い。個人的にはSWANよりもこちらの方が好きかもしれない。

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著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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