ケルト神話炎の戦士クーフリン

  • ほるぷ出版
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593533824

感想・レビュー・書評

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  • 某ゲームにはまり、登場人物たちの事を全く知らないので折角なら元ネタを読んでみようと思い立った一冊目。
    クーフリンの生涯がざっと纏められた本。
    面白かった。荒々しいながらも魅力的な世界観に釘付けだった。戦いに次ぐ戦い男も女も勇ましいのが大変に素晴らしい。戦いが、そうして勇ましさやそれに伴う名誉がいかに重要だったのかが透けて見える。
    この本の中のクーフリンがまた格好よい。それと彼のまわりには強くていい女ばっかりしかいない。壮絶な最期すらも格好良く見えるのだから英雄とはすごいものだなあと思った。
    金の指輪を渡すシーン、親友を討つシーン、息子を討つシーン、そして最期。別れのシーンが印象的な本。

  • 女領主アイフェに指輪を渡す
    別れのシーンがいいです(^^)

    戦いのシーンが多くて
    ちょっとしんどかったかな

  • とっつきにくいイメージのあったケルト神話だが、とても読みやすかった。
    名前はよく聞くけれど、クーフリンとはどのような人物だったのか、まるで知らなかったので、とても勉強になった。

  • ケルト神話の英雄、クーフリンの一生を描いた物語。ただ伝説を淡々と並べるだけではない、登場する人物一人一人の思いが伝わってくる素敵な本です。とにかくクーフリンの生き方がかっこいい!この本で大ファンになりました(*´∀`*)

  • 以前はどうしてあんなに眠くなっちゃったんだろう???  それが KiKi の大きな疑問になってしまうぐらい、今回はとっても楽しめました。  いいなぁ、クーフリン。  いいなぁ、ケルトの英雄譚。  いいなぁ、この原始的でどこか荒々しい世界観。  あ、ひょっとするとこういう物語の荒々しさを難なく受け容れられるようになってきた背景には、KiKi の山小舎暮らしが功を奏している・・・・っていう面もあるかもしれません。  なんせ山で暮らしていると都会生活では目の前で見ることはないような「自然の荒々しさ」と直面することも多かったりもするので・・・・・。  メリングの「ドルイドの歌」では生き生き・溌剌とした少年というイメージの強かったクーフリンが、こちらでは戦士然としています。

    とにかく1冊まるごとクーフリンの物語で、その誕生から死までの逸話を若干ぶつ切り気味・・・・ではあるものの、まとめあげた作品なので、「クーフリン入門書」という印象の物語ではないでしょうか。  と同時に「ケルト神話」と本の副題で断ってはあるものの、どちらかというと「古代英雄叙事詩」という色彩の強い物語だなぁ・・・・と。  神様も出てくることは出てくるんですけど、これってどちらかというと人間の物語。  それも偉大な英雄の一代記っていう感じなんですよね~。  でも、これ、今では絶版なんですねぇ・・・・・。  この後、読もうとしている同じシリーズの「黄金の騎士 フィン・マックール」の方はまだ販売中なのに。

    (全文はブログにて)

  •  ツイッタの方に読んでた当時の雑感を投下していたので、まずはまとめ。
    ・クーフリンの奔放さはやはり“心の思うままにふるまう”神族の血を引いているからなのだろうか。
    ・ディアドラを巡る話はフィン・マックールとディルムッド・オディナのエピソードに類似のように思えるけれど、トリスタンとイゾルテ(だったろうか?)然り、よくみられるものなのだろうか。
     そんな感じで。
     まさに生き急いだ人生だったのだろうなあ。「楽しいことはすぐに過ぎ去ってしまう」と序盤で悲しんでいたように。それにしても、ディルムッド然りディアドラの旦那然り、そしてクーフリンもだけれど、嫁の言うことを聞かないで窮地に陥るというのはケルト英雄のお約束なのだろうか?

  • 太古のむかし、太陽神ルグとアルスター王の一族の姫デヒテラとのあいだに生まれたクーフリンは、勇者ぞろいの赤枝戦士団のなかでも並ぶもののない勇者に成長した。『アルスターの猛犬』と呼ばれ、そして「アイルランド一の戦士」とうたわれた…。

  • アルスターの英雄、ク・ホリン、クーフーリンとも言われるクーフリンの本。エピソードぶつ切りですが、クーフリンの魅力を知るには一番いい本じゃないかな。何せクーフリン一色なので。結末が壮絶です。

  • ケルトの英雄、クーフーリンの物語です。クーフーリンの切なく激しい生涯は読む人の心をひきつけます。
     
    個人的に。
    「Fate」ランサーファンはぜひ読んでください。(笑)

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著者プロフィール

イギリスの児童文学者、小説家。幼いときの病がもとで歩行が不自由になる。自らの運命と向きあいながら、数多くの作品を書いた。『第九軍団のワシ』、『銀の枝』、『ともしびをかかげて』(59年カーネギー賞受賞)(以上、岩波書店)のローマン・ブリテン三部作で、歴史小説家としての地位を確立。数多くの長編、ラジオの脚本、イギリスの伝説の再話、自伝などがある。

「2020年 『夜明けの風[新版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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