カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生
- 扶桑社 (2013年7月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594068707
感想・レビュー・書評
-
ずーんときました。唯一無二だな。すっごい笑えるけど、すっごい笑ってる場合じゃないし。「笑えるよー」っていうことで自分とは無関係であるかのように主張したくなるような、そんな作品…。
しかしほんとに、読むとヘビーだし残酷だけど、あるあるだし笑って生きてくしかないのである。あとがきにもあるように、上から目線で馬鹿にしてるわけじゃなく(渋谷直角だって、彼らを馬鹿にできるほど食ってはいけてないはずだ。もちろんいい意味で)そういうのも人生の一部としてあるよねー、というやさしさ。
金持ちになりたい、とかよりもさらに複雑な「優位に立ちたい」「カリスマ性をもってみんなから憧れられたい」という恥ずかしい気持ちのあるなしではなくて、その気持ちを持ってながらどう生きるか、で品性が問われるのかな。
Yahoo!知恵袋は嫌いです。全員正論で、自分の正しさを振りかざして恥じない精神がなんか醜い。こういう感性が好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとなーく借りたけど、大当たり!90年代に思春期を過ごし、クリエイティブなことができないヤツはカスだ!ばりに脅迫されてきた同世代には、是非読んでほしい!それは時代に刷り込まれた強迫観念なのかもしれない。
-
表題作について、自分も似たような想像をしたことがあるので我が意を得たりという気持ちで楽しく読めた。
-
しまおさんご推薦の毒書。
こじらせたちの跋扈を救いなく描く。
読む私たちもこじらせでありワナビであるので、はっきりいって陰惨な気分にしかならない。
こんなブーメラン効果を誰が得をするのか。
この描き方、この視点は究極にして最強。
完全黙殺するか、「この本ホント痛かったよーw」とレコメンドするか、せずにはおられない、そして推薦するという行為自体が「オレわかってる」アピにつながる、無限循環。おお。 -
近所の本屋で売ってなかった・・・
にしても、痛い。痛い。痛い。
いろんなところにいろいろ刺さってとにかく痛い。 -
全体に斜に構えている様子が自分と重なって、恥ずかしさと楽しさと恐ろしさが同時にやって来ます。
画のバランスの悪さと漫画としての設定の奇抜さの相性がとてもいいです。 -
この作品数じゃ足りない!もっと読みたい!もっとくれ!もっと私を打ちのめしてくれ!
-
「いるいる!こんな人!」って何回も言いながら読んだ。
著者の観察眼がすごくて、あからさまな“あるある台詞”だけじゃなくて、フト見えたtwitterの画面とか、
登場人物が読んでる雑誌とか細かいところまでリアルで笑える。
別にサブカル批判でも他人批判でもなく、たまたま今回描写されたキャラたちが
サブカルチックな人たちだったけど、一見華やかに見えて、この漫画の登場人物みたいな人たちとは自分たちは違うんです、とか思ってる
「読者モデル」とか「スイーツ(笑)」とかのリアルも結局こんなかんじである種のパターン化されてる、
彼ら彼女らだけではなく、もしかして私だって…皆だって…?
とギクリとする。 -
この苦しみを知っているのと知らないのでは雲泥の差でしょう。そう、誰かに指摘して欲しい。(特典CDがめっちゃよかったです。)
-
全編通してクスクス笑いながらも他人事とは思えない痛快な一冊。私もこんな似たような時期あったわ。。恥ずかしい。。