冷血(上)

著者 :
  • 毎日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620107899

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に続く。面白い。なんでこんなにリアルなんだろう❗️恐るべし高村薫❗️

  • 予約していた本が届くまでのつなぎに借りた本。

    のっけから死亡フラグ満載の中学生が出てきて気が滅入る。

    (これ、胸糞じゃね?)と思ったら案の定一家皆殺しになったし・・・。

    読むのやめようかなーと思ったら、合田が出てきたのでしぶしぶ読む進めている。

    合田といえば、義理の兄とホモの人だよね?(違

    ここまで2014-04-20

    「とまれ」「一寸」「隠微」「捨象」
    気になった用語言い回し。一般的にあまり使わない言葉遣いだなあと思った。特に、「一寸」を中学生に使わせたのには興ざめだった。そんな中学生はいないよ・・・。

    合田にも、不惑を超えたとはいえ、おばあさんみたいな言い回しをさせると歳より老けて感じる。現在下巻半分くらい。合田が中間管理職やってて、大変だなあと思う。

    ここまで2014-04-23

  • なぜか現実のような気もしてしまうリアル感。後半はどう進行して行くのだろう。難しい話になるのかな?

  • <blockquote>『レディ・ジョーカー』(1997)『太陽を曳く馬』(2009)に続く、"合田雄一郎"シリーズ最新刊!

    2002年クリスマス前夜。東京郊外で発生した「医師一家殺人事件」。衝動のままATMを破壊し、通りすがりのコンビニを襲い、目についた住宅に侵入、一家殺害という凶行におよんだ犯人たち。彼らはいったいどういう人間か?何のために一家を殺害したのか?ひとつの事件をめぐり、幾層にも重なっていく事実。都市の外れに広がる<荒野>を前に、合田刑事は立ちすくむ― 人間存在の根源を問う、高村文学の金字塔!


    「この身もふたもない世界は、何ものかがあるという以上の理解を拒絶して、とにかく在る。俺たちはその一部だ」
    犯行までの数日間を被害者の視点、犯人の視点から描く第一章『事件』、容疑者確保までの緊迫の2ヶ月間を捜査側から描く第二章『警察』</blockquote>

    カポーティの冷血と合わせて読みたい

  • 下巻にまとめて。

  • 被害者家族と加害者の生活が丁寧に描かれています。

  • 久しぶりに女史の小説を読みましたが、高村節は健在でした。合田刑事も齢を重ねるにつれ、暴発することなく中年の渋さが滲み出てきたようです。個人的には「照柿」のころの合田刑事が好きでした。この作品に2カ所ほどふれている『パリテキサス』もライクーダーの音楽とともにとても印象的な大好きな映画でした。また観たくなってきました。そう、このように女史は私のこころをくすぐって来るのです。だから、女史の小説は時々読まないと。

  • 大変密な人間観察、この人の力全開

  • 動機のない犯罪の不気味さと死刑制度についても考えさせられた。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou6705.html

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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