大気を変える錬金術――ハーバー、ボッシュと化学の世紀

  • みすず書房
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622075363

感想・レビュー・書評

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  • 人類の生存にこれだけ役に立ちながらほとんどの人が知らないハーバーボッシュ法のアンモニア合成。固定窒素の歴史的意義から説き起こしてくれるすばらしき著作。翻訳もいい。

  • 登録日:9/30

  • 100627朝日新聞書評

  • 朝日新聞書評より。

    以下amazonレビュー引用

    「ハーバー、ボッシュの空中窒素固定法は化学史で有名な技術だが、人類の食料問題と窒素肥料獲得史をチリ硝石あたりから扱った話題は大変に興味がある(やや冗長?)。
    ヒットラーの台頭とその苦悩、戦後の窒素肥料による環境問題など、複雑な問題提起の書物である。
    ハーバー・ボッシュの話は技術史としても大変に参考になった。
    空中窒素固定技術の話題を幅広く扱った好著である。



    翻訳には多少問題がある。たとえば、p.55の「チリはもう一つ、・・・・・沈んでしまったのだ。」などは一読理解は不能。
    pp.70-101のハーバーの研究内容を扱った部分の技術用語の訳語に不自然なものが多く、この分野の技術者としては非常に気になった。
    例えば、アンモニア破壊(分解)、リアクションチャンバー(反応器)、純化(精製)その他反応熱での原料の予熱(p.97)、熱交換(p.101)なども適切な翻訳になっていない。p.92の1800万金マルクも不明。
    p.118以降のボッシュの工業化研究の段階の訳語は適切で、違和感はない。
    翻訳者が違うような印象さえ受ける。 」

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著者プロフィール

1953年、米国オレゴン州生まれ。医化学系ジャーナリスト。オレゴン健康科学大学で医微生物学と免疫学の修士号、オレゴン大学でジャーナリズムの修士号を取得。米国国立がん研究所で勤務したのち、フリーランスのライターとなり、医療関連の記事をAmerican Health, Journal of the American Medical Associationなどに寄稿。オレゴン大学でOregon Quarterlyのエディターを長年務めたほか、同大学出版会のディレクターとしても活躍した。著書多数。邦訳書に『歴史を変えた10の薬』(すばる舎、2020年)、『大気を変える錬金術[新装版]』(みすず書房、2017年)、『サルファ剤、忘れられた奇跡』(中央公論新社、2013年)がある。

「2022年 『エレクトリック・シティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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