- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622079903
作品紹介・あらすじ
2004年に上下本として刊行され、圧倒的な評価と支持を受けながら、長らく品切れにしていた、オーストリアの作家トーマス・ベルンハルトの代表的長編小説『消去』を、ここに一巻にして新たに刊行。主人公フランツ‐ヨーゼフ・ムーラウが両親と兄の死を告げる電報を受け取るローマの章「電報」と、主人公が葬儀のために訪れる故郷ヴォルフスエックを描く章「遺書」からなる本書は、反復と間接話法を多用した独特の文体で、読者を圧倒する。ベケットの再来、あるいは文学界のグレン・グールドと評価されるベルンハルトとは、いったい誰なのか。
※2004年、シリーズ《lettres》の上下本として刊行し、圧倒的な評価と支持を受けながら、長らく品切れにしていた、ドイツ語圏の最重要作家ベルンハルトの主著を、ここに一巻にして新たに刊行。
感想・レビュー・書評
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悪口が改行もなしにびっしり書き連ねられてるのを、特に序盤はお酒飲んで何言ってるんだこいつと笑いながら読んでたけど、でもこれめちゃくちゃ普遍的な話をしてるな……と気付いて、その度にぞっとさせられる(でもそんなのお構いなしにまた次の悪口がはじまる)。最後まで読むべき。
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素晴らしい。
叔父以外の家族への、自国への呪詛がつらつらと改行なしにびっしりと472ページ。
君、サンマーク出版の本ばかり読んでないでこれを読みなさい。 -
2004年、文学シリーズ《lettres》から上下2巻として刊行、日本の読者の度肝を抜き、圧倒的な評価と支持を受けながら長らく品切れにしていた、オーストリアの作家トーマス・ベルンハルト(1931-1989)の代表的長編小説『消去』を、ここに一巻にして新たにおくる。
主人公フランツ‐ヨーゼフ・ムーラウが両親と兄の死を告げる電報を受け取るローマの章「電報」と、主人公が葬儀のために訪れる故郷ヴォルフスエックを描く章「遺書」からなる本書は、反復と間接話法を多用した独特の文体で、読者を圧倒する。ベケットの再来、20世紀のショーペンハウアー、文学界のグレン・グールド。挙げ句には、カフカやムジールと肩を並べる20世紀ドイツ語圏の最重要作家と評価されるベルンハルトとは、いったい誰なのか。
【初版2004年2月5日】
http://www.msz.co.jp/book/detail/07990.html -
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