生命、エネルギー、進化

  • みすず書房
3.85
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本棚登録 : 559
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622085348

感想・レビュー・書評

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  • LUCAに関する説にかなり興奮した。

  • ビル・ゲイツが絶賛するので読んだが、今の自分には絶望的な難しさ。この本での学びは自分がいかに無知であること。非常にありがたい経験。

  • LH紹介ベゾス、ゲイツ、マスク推薦

  • 物質ではなくエネルギーの観点から、大きく二つの仮説を展開されています。
    生命の誕生に関する仮説、多様な生命への進化が非常に稀なケースであったという仮説です。
    いづれも現在の定説を否定し、仮説ではありながら説得力のある議論が展開され、とてもスリリングな物語になっています。すごくワクワクさせられました。
    素人にはかなり難しい説明もありましたが、筋道は理解できました。

  • 生命の起源や進化ブロセスを、その必然性も含めて明確に論理付けした画期的な書。

    全宇宙に存在する元素や物理法則が共通である限り、生物の存在形態は地球上のものと違わないことが明快に示された。

  • 生命誕生の謎に迫るすごくワクワクする本でした。書き方も面白く、素人でも興味を引くように言い回しが随所に施されているが、内容はかなり専門的。ほとんど飛ばして読みましたが、それでも、何かワクワクするものは感じました。

  • 467.5セイ

  • エキサイティングで一気に読ませる。生物をエネルギーの観点から論じ、その起源と進化について述べられている。生命が利用するエネルギーは酸化還元反応による電子の流れ、それを利用したプロトンの汲み出し、その結果生じるプロトン勾配を利用した水車的なナノマシンによるATP産生による。そこから最初に生命が生まれたのはアルカリ熱水噴出孔と推測する。そこにはプロトン勾配、細いスポンジ状の道、H2、CO2がある。また、真核生物の進化については、古細菌を宿主として細菌が内部共生しミトコンドリアが生まれ、そこから生み出される多量のエネルギーで複雑性を獲得できた、とする。その結果、性別が生まれ、種が拡散し、老化が生まれた。一部真実か疑問な点があるものの、全体のストーリーには整合性があり納得させる内容であった。おすすめの本である。

  • すごーく単純な細菌と、すごーく複雑な真核生物の間がいないのは何故か?…細胞内共有説ってちょっとエグい。
    生命誕生の環境を天然のプロトン勾配=具体的にアルカリ熱水孔に絞り込んでいく過程は画期的なんだろうけど、イマイチ興味外( ̄▽ ̄)むしろ、内部共生体にバラまかれたパラサイトをイントロンとしてスプライシングするのはいいけど、スプライソソームがトロいんでリボソームの邪魔する為に核膜ができた…の方がずっと面白い。何じゃそりゃ。
    ブロンズ・コントロールのくだりは微笑ましいが、巻末の原注なので、読み飛ばされちゃうかも。元国防大臣が科学者を上院へお茶に誘うなんて、日本じゃ考えられない〜

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:467.5||L
    資料ID:51600796

    「化学新党共役」というエネルギー形態のシンプルかつ変幻自在な特性に注目し、生命の起原のシナリオを説得的に描きだす第3章、「1遺伝子あたりの利用可能なエネルギー」を手がかりに真核生物と原核生物の間の大きなギャップを説明する第5章など、目の覚めるようなアイデアを次々に提示し、起源/複雑化/性/死といった難題を統一的に解釈しています。
    (生化学研究室 大塚正人先生推薦)

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著者プロフィール

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)遺伝・進化・環境部門、UCL Origins of Lifeプログラムリーダー。2015年、Biochemical Society Award(英国生化学会賞)を受賞。著書に、斉藤隆央訳『生命、エネルギー、進化』みすず書房2016、斉藤隆央訳『生命の跳躍』みすず書房2010、斉藤隆央訳『ミトコンドリアが進化を決めた』みすず書房2007、西田睦監訳、遠藤圭子訳『生と死の自然史――進化を統べる酸素』東海大学出版会2006、共著書にLife in the Frozen State, CRC Press, 2004がある。科学書作家としても高い評価を得ており、『生命の跳躍』は王立協会による2010年の科学書賞を受賞。

「2016年 『生命、エネルギー、進化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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