ハンナ・アレントの政治理論: 人間的な政治を求めて

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623046737

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  • アレントは1941年から1942年にかけてユダヤ軍創設の提言を行っている。それはヒトラーとたたかうには武器を持たねばならないという認識からであった。つまりアレントは「ユダヤ民族が要求せず、また数十万の人々が手に武器を携えて自由と民族の生存権のために戦う用意がなければ、我々は決してこの軍隊を得られないだろう」というように、ユダヤ民族の支持のもとでシオニスト組織がユダヤ軍を創るべきだと主張している。というのは「政治運動は真空状態の中で発生するものではない。我々には現実の政治的組織はたったひとつしかなく、それはシオニスト機構だ」からである。さらに彼女はパレスチナのユダヤ人は、その「土地を守るためにユダヤ軍を必要としている」と説いている 。

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著者プロフィール

1950年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業、同大大学院法学研究科政治学専攻博士課程取得。現在、関西大学法学部教授。
主な著書は、『現代政治とシティズンシップ』(晃洋書房)、『ハンナ・アレントの政治理論ーー人間的な政治を求めて』(ミネルヴァ書房)、『市民的不服従』(風行社)、『政治哲学の復権ーーアレントからロールズまで』(ミネルヴァ書房)ほか

「2017年 『復刻版 戦争放棄編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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