- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623052264
作品紹介・あらすじ
24時間逃れられない子どもの残酷な日常に、大人はどう向き合えばいいのか?中高生への取材から新たな打開策を、気鋭のジャーナリストが伝える。
感想・レビュー・書評
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三葛館一般 371.4||WA
インターネットが普及し、その便利さを考えるとネットのない生活など考えられないほどの世の中になりました。ネットを通じて友達になったという方も多いでしょう。でもその裏にあるいじめの問題。メールの返信は5分以内にしなければ仲間はずれ、不幸のメールや悪質な悪口メール、性犯罪を助長するような動画など、その嫌がらせの内容やいじめ方の巧みさは想像をはるかに超えています。それが子どもたちの間で起こっているのだとしたら、大人はどうすればいいのか。だれもがネットでつながれる時代、私には関係ない、そんなの知らないふりをしていればいい、そうはいえないと思います。
(ゆず)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=52203詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読んでいて泣きそうになっちゃった
もうこんなのいじめとかじゃなくて犯罪だよね
犯罪少年は莫大なお金をかけて更生の機会が与えられるのに、いじめ加害者は話も聞いてもらえなくて可哀想だなって感じた
わたしはもっと傍観者が動けると思うのだよ〜
メディアの内容・規制問題も、身近な親とか教育機関でもっと伝えられることってあると思うな -
この本で書かれていることは、確かに大切なことだと思うが、あまりにも筆者の主観的な憶測で物を言いすぎていると思う。
加害者に対してのケアや、どうしていじめを行うのか、といった視点は大切だ。力づくでいじめをやめさせることはできるかもしれないが、原因を取り除いていくこと、克服していくことが真に教育的な行為と言えるだろう。
暴力的、差別的、いじり系のお笑いや性を売りにしたグラビア雑誌に関しても、同じのように不快感がある。
しかし、これらのメディアがどれほどの影響があるのかを示すデータがない以上、性犯罪とグラビア雑誌、いじめとお笑いの因果関係を言い切ることはできないと思う。
暴力的傾向のある人間が暴力的なものを好んでいる、あるいはポルノ雑誌によって性的衝動を抑えるといった論調もあるのだから。
普通の子供達の置かれた環境や、統計的データが必要なのだと思う。ろくな参文献もあげず、筆者の体験談や意見ばかりが先立っているという印象が拭えない。 -
いじめ被害者にばっかり求める打開策に偏ってることを指摘。
そう。本当は加害者対策をちゃんとやる事こそ、唯一の解決策じゃないかしらんと思う。
最後の、それぞれの立場の人に直接語りかける章、ちょっと泣きそうになる。きれいごとじゃない、本音で語りかけてるのが…いい。 -
2008年当時の主流は携帯。カナダのネットリテラシー、ノルウェーのいじめ防止プログラムなど、この分野の先進事例も紹介。様々な日本の子どもたちのケースをはさみながらネットいじめの実態を説いている。
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「教育」分野第16位...(幼児教育分野を除く)
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ネットいじめ・・・読んでて辛い気持ちになった。
今の時代に中高生じゃなくてよかったと思うと同時に、今中高生の子たちの生きづらさを感じた。
こういうことが今は普通にあるんだということを教師は知っておく必要があると思う。 -
採用試験面接に向けて読んでみたのだが、我が子の将来に置き換えて考え、非常に落ち込んだ。書かれてから2年でネット状況は大きく変わっている。恐ろしい。
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2年前に発行された本なので、比較的新しいネットがらみの事件にも触れている。読んで特に新しい発見があったわけではないが、作者が主張する以下の点は、社会でも見過ごされがちなので大きく評価
― ネットはあくまでいじめの媒体に過ぎず、ネットいじめをなくすには「ネット」でなく「いじめ」のほうに対処する必要がある
― いじめられる側が変わろうが強くなろうが、いじめる側がどうにかならない限り問題は解決しない=いじめる側の子供の救済、いじめの風潮を作る大人世界やメディアの改善の必要性
まあ、文中、子供にはケータイを持たせないといけない、という前提があること、誰もがネットいじめに巻き込まれるような印象を与えること、が、自分自身ケータイなしでやってる田舎に住んでる小学生の母親としては疑問があるのだけど(ケータイないと生活成り立たない!というのは、今の時点では真実でないと思ってる)、ケータイ持たないと仲間はずれ、ケータイ持たせるとメールやプロフを介したpeer pressureやいじめ…と、子供を守るには何が最良の策なのか、頭を悩ませる。まあ、今、そういう世界で翻弄されてる子たちが4,5歳だったころは親たちはまさかこんな形のいじめが我が子を苦しめることになるだろうなんて想像してなかったわけで、自分の子が高校生くらいになることには、まったく違ったタイプのメディアと、それを利用したいじめが登場しているんだろう。となると、ケータイ持たせるか持たせないかを今から悩むより、最初に上げた2つの点に、親が中心に積極的に対処するのが得策なのかもしれない。