はじめて出会う心理学 (有斐閣アルマ)

著者 : 長谷川寿一

• 有斐閣 (2000年3月1日発売)

作品紹介・あらすじ

心理学の基礎的なことがらをはじめ、近年、関心の高い臨床心理学や脳の話などについても独立の章を設けて解説しています。事例や日常的な出来事などの具体例をとおして、図・イラストを用いてわかりやすく解説した2色刷の入門書です。

感想・レビュー・書評

[tokiredさんの感想 · 2013年1月10日]

タイトル通り、初めて心理学について知ろうと思って読んだ。
（「勉強しよう」というほど本気ではない。）
そのスタンスにぴったりの内容だった。
さまざまな実験が紹介されていたり、
本文の表現もわかり易く、とてもおもしろい。

心理学とは精神的な病気の分析のイメージを持っていたが、
それは本書の一部だけで、
感覚器官や脳の構造など科学的な部分、
流行や信頼などの社会的な部分もあり、興味深かった。

参考文献の紹介もわかり易いので、
興味のある部分は深掘りしていきたい。

[Dr.Iさんの感想 · 2011年4月30日]

興味あるところだけつまみ食い。
体系だっているので調べやすいし、内容もわかりやすいです。

第?部　心と適応
　第１章　心理学とは
　第２章　心の進化
　第３章　心の発達
　第４章　ライフサイクルと青年期
　第５章　動機づけ
　第６章　性格
　第７章　知能
　第８章　ストレスとメンタルヘルス
　第９章　カウンセリング
第?部　心のしくみ
　第１０章　感覚
　第１１章　知覚
　第１２章　記憶
　第１３章　学習
　第１４章　思考
　第１５章　脳と心
　第１６章　脳損傷と心の働き
　第１７章　社会のなかの人
　第１８章　心と社会

[二次元研究所さんの感想 · 2010年9月21日]

4641120838 　310ｐ　2005・11・15　初版１２刷

[orattaさんの感想 · 2009年9月23日]

心理学の入門書．
専門家ではなく，心理学に興味を持っている一般の人向けに書かれた本．

学術的な観点から広く浅く心理学を学べる．


使えそうなのは囚人のジレンマの活用方法．
囚人のジレンマはオウム返し戦略が有用とされているが，日常生活でもそれを応用する事で最大の利得を期待する物だ．
具体的には，（1）初対面の相手でも信用し善意を示す．（2）相手が裏切ったら攻撃，対抗する．（3）裏切った相手が友好的な姿勢を示したら，過去にはとらわれずに受け入れる
この3つを実践すればよい．

2が悩ましいところ．自分を顧みずに相手に対してアクションをするのはどうかと思う．

[心理屋さんさんの感想 · 2009年4月4日]

図、イラスト、事例が盛り込まれ非常に分かりやすい一冊。入門書に最適。

[かおすさんの感想 · 2009年1月18日]

心理学とはどのような学問か。誤解されがちな心理学という学問。その多様さがわかります。心の進化、発達、欲求、性格、知能、ストレス、カウンセリングと心理療法、感覚、知覚、記憶、学習、思考、心と社会、脳と心。

[中山真研究室さんの感想 · 2007年3月8日]

こちらも学部の心理学の授業でよく使われている教科書。東大出版の心理学という本よりも易しい。

[harsa712さんの感想 · 2006年4月7日]

心理学を勉強する人のテキストになるのかな。
「ヒトとの接し方」「自分の見つめ方」
を再考するために読んでみました。
自己啓発ものの延長のような感覚で。

前半は期待していたような内容だったのです。が、
後半は「脳」「感覚器官」の説明がもっぱらで、
しかも生物で勉強するような専門用語も多くて。
結構息切れしてしまいました。

著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2022年 『進化と人間行動　第２版』 で使われていた紹介文から引用しています。」