一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 753
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652205488

作品紹介・あらすじ

鹿島和夫と担任した小学校一年生たちとの、いわば交換日記であった「あのね帳」からセレクト。笑いをさそうもの、胸をうつもの…こどもたちから生まれた生のことばがヨシタケシンスケの絵とタッグを組み、新たに心をゆさぶる。

感想・レビュー・書評

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  • ラジオ番組で紹介されていたのを聞いて、ぜひ読んでみたいと思い即購入。

    最高!!

    おびから
    「あのね帳」からうまれた、
    かろやかでふかく
    のびやかでこまやかな
    一年生のことばたち

    きかせて
    大人じゃわからない
    このせかいのこと


    たとえば

    ねるときは
    もっとおきときたいのに
    おきるときは
    もっとねたい

    これは名作だ!!

  • 子供の発想は柔くて、かわいいなと微笑ましく読みました

  • 子どもの素直さがそのまま伝わってくる。
    ヨシタケシンスケさんの絵で心もふんわりとして和ませてくれるのも良い。

    一年生ってこんなこと考えて、思っていたんだなと。
    自分が一年生のときってどんなこと考えてたんだろう…。昔すぎて思い出せない…


    「せんせい」

    わたしのせんせいは てつぼうを
    10かいさせます
    せんせいは いっかいもやりません


    「にんげん」

    せんせい にんげんは
    なんのためにいきているんですか
    ぼくは たっぷりあそんで
    たのしむためだとおもいます
    せんせいはどうおもいますか


    短いけどインパクトのある2つの文に先生は困ってしまうかも…。


    「かげ」

    かげは じぶんを
    だっこしてくれるように ついてくる


    とても可愛らしい。



    「1にち」

    1にち24じかん
    みじかすぎる
    だれがきめたんや


    「へんなこと」

    ねるときは もっとおきときたいのに
    おきるときは もっとねたい


    時間って不思議だと感じる文。
    これって大人だって思うよ。


    全54あり。


  • ヨシタケシンスケの絵と子どもたちの言葉による「あのね帳」を題材にした一冊に注目|Real Sound|リアルサウンド ブック
    https://realsound.jp/book/2023/05/post-1329775.html

    子どもたち × ヨシタケシンスケの最強タッグ『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』発売! | 絵本ナビスタイル
    https://style.ehonnavi.net/ehon/2023/05/24_945.html

    一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション | 株式会社 理論社 | おとながこどもにかえる本、こどもがおとなにそだつ本
    https://www.rironsha.com/book/20548

    • いるかさん
      はい。。

      たとえば

      ねるときは
      もっとおきときたいのに
      おきるときは
      もっとねたい

      って言うのもありました。
      子供...
      はい。。

      たとえば

      ねるときは
      もっとおきときたいのに
      おきるときは
      もっとねたい

      って言うのもありました。
      子供って天才ですね。。。
      2023/07/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      いるかさん
      深淵な問いと言うか、率直な意見と言うか、何とも素晴らしいですね。

      猫が若かった時に読んだG.B.マシューズ「子どもは小さ...
      いるかさん
      深淵な問いと言うか、率直な意見と言うか、何とも素晴らしいですね。

      猫が若かった時に読んだG.B.マシューズ「子どもは小さな哲学者」を思い出しています。読み返したくなってきた、、、
      2023/07/07
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      理論社、「一年一組せんせいあのね」のカバー替え店頭を桜色に - 新文化|WEB本の雑誌(2024年2月28日)
      https://www.we...
      理論社、「一年一組せんせいあのね」のカバー替え店頭を桜色に - 新文化|WEB本の雑誌(2024年2月28日)
      https://www.webdoku.jp/shinbunka/2024/02/28/133248.html
      2024/03/07
  • 純真でキラキラな文章がたくさんつまってるんだろうなあ··☆

    と思って読んだら、
    案外鋭い視線で大人を観察していたり、
    笑いのセンスあふれる文章もあったり。

    表現が豊か。
    あふれる自由!

    自分の考えをこんなふうに綴れるなんて。
    一年生、すごいすごい。
    何度も読み返したくなる一冊でした♪

  • 「どうとくのじかんに きりぎりすとありのはなしをしてくれました もしぼくがありだったら なつのあいだにいっしょうけんめいに バイオリンをひいているきりぎりすに「あそんでばかりいないで ちょっとははたらいたらどうですか ふゆはさむいから たべものがなかったら こごえてしんでしまうよ」といっていっしょうけんめいにはたらきます……」実際の1年生が学校の日記ノート「あのね帳」に書いた詩を選定し、かわいいイラストとともに紹介した絵本。





    ******* ここからはネタバレ *******
    これは、子どものためというよりも、大人が子ども時代を懐かしんで癒やされる詩集のように思えました。
    なぜならば、「せいるすまん」が来たり、人間が「たっぷりあそんで たのしむために」生きていると思ったり、1日24時間が「みじかすぎる」と思ったり、子どもの発想とは思えない事が書かれていたからです。

    しかしナントこの本は、子どもの生の声だったんですね。
    しかもこれは、1981年発行の「一年一組せんせいあのね―詩とカメラの学級ドキュメント 」が原書なんですね。あの灰谷健次郎さんの超有名本です。ただしこれは、教育者向けの解説付きの本でした。
    問題は、これが”児童書”として出版されたことです。


    文中に誤字や文法誤りも多く、まだ日本語の基礎学習中の低学年さんにはお勧めできません。
    特に「たいじゅうそくてい」は、促音抜きの文章ですね。小学校低学年さんに誤った文章を見せるのは危険だと思います。
    「ゆうやけ」の「あさがおのはなのいろが いっぱいにひらっと そらにそめたいろだったのよ」はこのままだと意味が通りませんし、「こんばんわ」も誤りです。
    「うん」の「しやわせ」
    「ほし」の「ほしのかたちがしてないの」
    「りんご」の「によい」
    「あさがお」の「ゆおう(言おう)」「おおくなふくらみがしていた」(なんで最後だけは「おおきなこえでいった」なんでしょうね?)
    ちなみにアサガオの開花時間は日没から8~10時間程度。学校がある7月だと朝の4~5時、9月だったら3~4時(!!)、投稿時間に開花するなんて日本の小学校ではないことだと思います(実際に子どもが書いているので否定のしようがないのですが……)。

    「おにぎり」の「たべれる」もやめていただきたい。もうその頃から「ら抜き言葉」は市民権を得てしまったのでしょうか?校正できないのは仕方ないですが、子どもに与えたくないです。
    「たべるとき おにぎりが やさしくたべれる」も申し訳ありませんが、意味不明です。

    「つうちぼ」もわかりません。「さえこのものをゆうとき」とはなんなのでしょうか?この詩自体が理解できないのです。
    嬉しい気持ちはなんとなくわかります。でも、それをきちんと言語化して伝えるのは大人の役目です。このまま子どもに与えるのは無責任ではないでしょうか?

    「せんせい」への批判もちょっと危険な気がします。先生批判は学級経営の危険要素なので、高学年さんのように皮肉が理解できる年齢ならいいと思うのですが、低学年さんには勧めません。

    「うそ」は辛いですね。低学年さんには受け止めきれないかもしれません。
    「こんな思いやりのない子とはおもわんかった」はきつ過ぎませんか?

    「かみさま」の「にんげんがかみさまをつくったのでしょう」も子どもの発想とは思えない。大人なら自分の信条に合わせて処理できますが、信仰のある家に生まれ育った子どもは混乱するでしょう。


    子どもの表現に驚くこともありました。
    「やわらかごはん」はきついですね。
    「みんなおかあさんにきをつかっている」んですね。低学年の子どもがそんな潜在感情に気づくなんて。

    「けっこん」の両親は、子どもの前でマウント争いしているんですね。これはまた辛いですね。
    でもそこで「ぼくがいることがだいじなんだから」と思えるなんて。

    「おかあさん」の足の裏について「かがみをみいや」という女の子も辛辣ですね。お母さんはたくさん働いているから足が黒くなったと思うのに。

    「じゅぎょうさんかん」では、手を挙げなかったから怒られるから手を挙げて褒められた子どもが描かれています。今どきまだそんなお母さんがいるんですね。
    お父さんが来られなくてお母さんだけが来た「さんかんび」では「あたまのうしろがへんなかんじでした」とありました。わかる気もするのですが、挿絵の女の子の後頭部にたくさんの人が貼りついている意味が私にはわかりませんでした。


    子どもに与えても良いと思える詩もありました。

    「おおみそか」のおばあちゃんが千円札にアイロンをかけるのは良いですね。お年玉の用意でしょうか。きれいなお札でお年玉をあげたいおばあちゃんの優しさとそれを感じている孫の気持ちが伝わってきます。

    「おばあちゃん」のおかあさんは病気なんですね。ちょっと胸が痛くなりました。

    「うんこ」はびっくりですね。「1ねん1くみ1ばんでっかい!!」を思い出しました。お姉さんが測ってくれたり、夜まで流さなかったり(その後のトイレ使用はどうなったのでしょう?)、なるおくんの作品(?)を見守ったようすが伝わってきます。


    子ども向けのものもあるにはありますが、全体数と比較すると少ないです。
    悪い本ではありません。ただ、私としては、低学年さんにはオススメしない本です。

  • 挿絵がヨシタケシンスケさんなので 読んでみました。

    実際の 一年生の言葉って 斬新で 良いですね〜
    新しい発見って言う点もあるし 
    子供の感性って凄いですね〜

  • さすがセレクションされただけあって
    一年生って素敵と思わせてくれるつぶやきばかり
    「じしん」「まりつき」「へんなこと」の3つが
    特にお気に入り♪

  • “あのね帳”から生まれた1年生のつぶやきがヨシタケシンスケさんのイラストで復刊

    昭和の子どもたちのつぶやきなんだけど、まあそんなにかわらへんなあと。
    かわいいなあ。

    へんなこと
     にしあきのぶ
    ねるときは
    もっとおきときたいのに
    おきるときは
    もっとねたい

    ↑わかるぞ!キッズ!

    ○あのね帳とは何かなど、この作品集の出来た背景を、あとがきなどで紹介してくれるともっと良かった

  • クスッと笑えたり、しみじみしたり。
    ヨシタケシンスケさんの絵がぴったり。

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著者プロフィール

1935年大阪生まれ。
泉佐野市立第二小学校、和泉高校から神戸大学教育学部を卒業。
約40年神戸市で小学校教諭を勤め上げた。
子どもの素直な視点を表現できる教育を独自で模索、現在も小学校などで取り上げられることが多い「あのね教育」の創始者。
その独特の教育がマスコミにも取り上げられ、ドキュメンタリー「一年一組」が文化庁芸術作品賞優秀賞を受賞。
著書は『一年一組せんせいあのね』(理論社)など多数。北原白秋賞や読売教育最優秀賞も受賞している。

「2024年 『せんせいあのね 1年1組かしま教室 1 ひみつやで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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