- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751528617
感想・レビュー・書評
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2016年中学校千葉県課題図書。
いじめってどんなきっかけで始まるかわからない怖さを感じた。
首謀者がいるのだろう。そして傍観者という共犯者がその他大勢いるからいじめが成り立つのだろう。
消極的共犯者がいちばん質が悪いと私は思う。
鈍感なのか見てみぬふりなのか教師にも問題あり。
圭機の「いじめ遺伝子」という考え方は面白い。「いじめ遺伝子」は宇宙からの巨大な敵がやって来たときには人類を守ろる、という考え方。
ちょっといじめを肯定しているようでもあるのが気になった。
やっぱりいじめはない社会がいいよね。
つくづくそう思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「いじめる」側に潜む「いじめられたくない」心理。お互いがお互いの身を守ろうとした時、具体化する「いじめ」。どうにかその手前でお互いがわかり合う方法はないものかと、本書を読んで思いました。
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いい人の定義は人それぞれだし、ただいい人がいいって訳では無い。
いい人ってなんだろうと改めて考えさてくれる本です
キーワード▶︎「いい人」 -
リアルないじめの描写、いじめられていく過程に胸が痛くなった。
でも読後感は悪くない -
クラスで行った「いい人ランキング」で1位に選ばれた桃。そのことがきっかけで、桃はいじめられるようになる。
「出る杭は打たれる」や「人の不幸は蜜の味」などが頭に浮かぶ。嫉妬という感情はとにかく怖い。
でも桃には、この状況を打破する手助けをしてくれる仲間がいてよかった。ひとりでは抜け出せなかったと思う。 -
「死ぬまで一生やりきれたら、『いい人を演じた』んじゃなくて『いい人だった』と言えるんじゃないかな」
「もしも、いい人たちがおれのまわりに居続けてくれたら、あるいは、な」
(P.251) -
クラスで始まった「いい人ランキング」で選ばれた桃。でも、それはおかしな事態を招いて……。こういう話では、珍しいのが「師匠」の存在だなあと思いました。こういう「抜け道」がないとしんどいけど、桃ちゃんの存在はまぶしい。
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いじめ遺伝子の話が面白い。今のの世の中では役に立たないけれど、もしかして役に立つときがくるかもしれない、いじめの形質。
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ノートを写させてあげたことはたくさんある。リスクがある行為だったと初めて意識した。
いい人ランキングをきっかけにいじめに発展するお話。彼女らなりの対処を模索するのがいじらしい。中盤くらいまで面白かったけれど、終わりではすっきりしなかった。いじめ遺伝子とか、いい人論議はうまく言えないが奇説ではないのか。「いい人」を演じきった「いい人」と、「いい人」である「いい人」は同一でしょうか。まあその境界は周りからは全く分からないだろうが。
本筋とは少し離れるが、姉妹で性格がかなり違うところ、それを把握し認めている父がとてもよいと思った。