- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752005575
感想・レビュー・書評
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6月の大雨で流されたカルガモの巣。全部で8個のうち、救出できた6個。卵で死んでしまったものが2個、暖めてヒナにかえったのが2個。
児童文学作家のなかがわちひろさんの本当の体験。子どもたちと野生のカルガモを育て、野生に帰すまでを描きます。
2012年読書感想文課題図書詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
流されそうになっていたカモの卵を拾ってきて、家庭で育てた飼育記録。読み物としても文章がよく、興味を持って読み進められる。クリちゃんの可愛い姿にエールを送りたくなる。24年度読書感想文コンクール課題図書
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★★★★☆
カモの卵を孵すところから自然に帰すまでを描いた観察日記。
カモの子供の愛らしさ(豊富な写真も!)だけではなく、飼育の大変さもしっかりと。
雛にとって、卵をわって外に飛び出すことが、ものすごい大変なことなんだなあとも。
また、いろんな生まれつきの野生の本能にも感心しました。
紹介するときは、鳥の卵や雛をみつけたときの注意もしなくちゃ~。
(まっきー) -
大雨で流されてしまったカルガモのタマゴを拾ってきて
育てて野生にかえす話
ノンフィクション -
だんだんと、大人になっていく。
それはとても嬉しくて、だけど少し、寂しくて。
なんで、なかがわちひろさんが書いてるのかなって最初思ったんですよね。
どこかであったお話を、なかがわちひろさんが文章にしてるのかと思ってた。
でもそうではなくて、これ本当に、なかがわちひろさんの家であったことなんですね。 -
突然の大雨によりカルガモの巣が水浸しになって、卵を抱いていた母鳥が
とうとうどこかに行ってしまった。
残された卵はカラスに襲われ、ゲンとふみは大丈夫だった卵6個を
持ち帰った。
卵が孵化するように世話をし始めたが、雛になったのは4羽で、
そのうち2羽はすぐに死んでしまった。
残った2羽は、著者の中川さん家で飼われることになった。
実は野生動物は、特別な許可を得ないと飼育してはいけないことになっている。
この2羽は、自然に帰れる力がつくまでの間、飼われることになったのだ。
可愛らしい雛が、成鳥になっていく間の様子が写真と共に紹介されています。
著者と家族の愛情と、自然界の厳しさをしみじみと考えさせられました。
「平成24年度課題図書中学年の部」の一冊。 -
前途有望な動物好きのゲンくんの活躍ぶりが良い。野生の生き物に対してどこまで人が関わっていくのか?悩ましい問題ながら、とてもバランスの良い距離感で接している中川ファミリーの様子が著者のかわいい挿絵と共に楽しく描かれ、また学ぶところも多かった。
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『クワガタクワジ物語』のカルガモ版と聞いて手に取りました。クワジよりももっと低学年の子にも読める良いノンフィクション本だと思います。ある日著者の息子ゲンくんが拾ってきたカモの卵、生まれたのは可愛いカルガモ「クリ」と「ゴマ」。どこへ行くにもついてきて、寝る時は二匹いっしょ。愛らしい写真とイラスト付きでとても楽しく読めます。著者(お母さん)の観察による、カルガモの性格の違いや中学生時代(ちょっとした反抗期?)も面白い。可愛いさだけではなく、生き物を育てる大変さ(死なせてしまった他のヒナのことや糞などの異臭、そして自然界に戻す訓練と別れる時の難しさ)も描いてくれています。とにかく写真が豊富で眺めているだけでも楽しいです。ふり仮名付なので読める子は低学年から手にとれる本だと思います。
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身近なようで、でも、そんなに詳しくは知らないという動物って、意外に多いのではないかなぁ。
子どもたちにも、ぜひ読んでほしい本です。
なかがわちひろさんの優しい目線もだけど、息子のゲンくんが、ほんとの動物好き、ここまでできるってすごいなぁ。と思います。
第58回読書感想文の課題図書・中学年