なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険
- NTT出版 (2009年11月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757102699
作品紹介・あらすじ
コンピュータが私たちに見せてくれるキレイな文字や画像、実写と区別のつかないリアルなCGや、仮想世界で繰り広げられるゲーム。そのような技術は、いったいどういう考えをどれだけ積み重ねて作られてきたのでしょうか。さらに、コンピュータが画像を扱う方法と対比することで、人間の視覚の巧妙さ、ふしぎさを明確に描き出します。人間が持つすばらしい武器である目と脳。劇的な性能アップを果たし続けるコンピュータ。その両者が向き合う境界線上に、人類の未来が見える。
感想・レビュー・書評
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閲覧室 007.642||Ume
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この人の「あなたはコンピュータを理解していますか」がとてもよかったので、これも買ってみた。
ちょっと話があちこちにとびすぎているようにも思うが、科学よみもの、というぐらいのつもりで読めば、楽しく読める。 -
ドラクエの世界がドーナツ型というのはなるほどと思った。結構おもしろい。
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(推薦者コメント)
書名の通り、CGがどうしてリアルに見えてしまうのかということから、CGの特性や人の目の特性、画像圧縮の技術などを解説する。 -
タイトルの「なぜコンピューターの画像はリアルに見えるのか」という内容について言及している箇所はそれほど多くないが、人間の視覚の仕組みとCGによる画像表現の仕組みを、分かり易く解説している。
平易な文章で図も多いので、専門知識がなくても大丈夫。
個人的には、濡れたものの色が濃く見える仕組みが分かったのが一番の収穫。 -
本を本棚に追加しました (24冊目)。
「なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険」 http://booklook.jp/item/21251/
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「なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか―視覚とCGをめぐる冒険」
評価は★が4つです。 http://booklook.jp/note/4187/
ソーシャルリーディング booklook.jp -
10.04.06
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数式をほとんど(全く)使用せず画像処理を解説した本.
最初の光についての説明はやや冗長であるが,実際の画像処理の話はわかりやすい.
数式が使用されていないため,本質のみを抽出しているかんじ.この本を読んでもコンピュータがどのように画像処理しているのかはわからないが・・・
本文中でトポロジーの話を説明しているが,画像処理との関連性がわかりにくい.ところどころ画像処理の話と関係ない話題が挿入されているが,それは読者の知的好奇心をあおるためであろう.
巻末には参考文献も記載されており,レンダリングなどの分野を深く勉強したい人にも配慮されている.
画像処理の入門の入門としては良くできていると思う. -
移すとは元の位置からなくなること。
写すとは元の位置に加えて新しい位置にもデータのコピーが増えること。
映すとは、その間だけ、別の場所にデータが表示されること。
CGを動かすとなぜ人形っぽくなるのかは、データを取られる側は人間で、そのデータで動かされる側はCGのモデルだから。データ自体は正確だがそのデータをはめられる側に違いがあるから。 -
・ミニチュア風写真を錯覚する理由
周辺部がぼけていると,脳が近くのものを見ていると感じる
→ミニチュアのように見える?
・GPSは電波で三角測量
→時刻が0.001秒ずれただけでも誤差300km!
→特殊相対性理論(※)を使って誤差を補正
・双曲線割引:目の前のチョコ
※特殊相対性理論:動いている物体では時間の進みが遅くなる