苫米地式コーチング

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  • インデックス・コミュニケーションズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757305625

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  • 「苫米地式コーチング」


    部下を指導するとか、仕事の効率を上げる、というような目的に使われていることがビジネスの世界では多いが、本来のコーチングとは、

    【そもそもコーチングのファースト・ステップは、クライアント(相談者)が自分自身で外せないスコトーマ(盲点)を見つけてあげること、もしくはその人の「ゴール」を探し出す手伝いをしてあげること】といっていいでしょう。(P14)

    とある。
    【ゴールを設定できるのは本人だけ】であり、
    それを一方的に決めたり、誘導したりするのはコーチングではないそうだ。

    また、ゴールも今までにあるものから選んではいけないという。

    すでに存在しているゴールは、すべて他人がつくったものであり、あなたが目指すべきところではありません。
    【あなたは、あなたのための、
    そしてあなたがナンバーワンになるゴールを設定しなくてはなりません。】
    (中略)
    既存のものから選択したゴールでは、
    自分の潜在能力をフルに発揮することはできません。
    【人間は、「今、ここにないもの」を生み出すことができる存在です。】
    既存のものからゴールを設定したら、あなたはそれを超えることは少なくともできません。【ゴールはあなたが創造するもの】なのです。(P22)
    また、コーチに向くのはどんな人なのか、どこに気をつければいいのかも詳しく書いてあり、必要に迫られているがよくわからない、という人にも役に立つと思う。


    個人的には、「アファメーション」という手法が、科学的に立証された方法である、ということがわかったのが大きかった。今までは、単なる気休めとか、言霊やおまじない的な評価をされているものだと思っていたので、脳の機能と結びついていることがわかってスッキリした。
    もちろん、アファメーションの具体的な方法も載っているので、これを読んでその通りにやれば、かなりの変化が期待できる。やはりその辺は苫米地さんなので、ただのお題目を唱えるような方法ではなく、細かいステップに分かれていてじっくり自分の意識を変えていけそうだ。

    コーチングについて知りたい人、学んだけどしっくり来ない人はもちろん、自分を変えたい人必読の本。


    以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
    変えるべきはまず心(P16)

    人間のすべての変化は、まずイメージの世界で生まれて、それがやがて物理世界に伝わるのです。
    言い換えると、心から始まって行動にあらわれていくと言えるでしょう。
    変えるべきはまず心であり、環境は変えなくてもいいのです。
    心が変われば環境は勝手に変わっていきます。

    スコトーマにヒントがある(P42)
    人は誰もが自分の目に入ってこない部分、すなわちこれを「スコトーマ」(盲点)と呼んでいますが、このスコトーマの中にこそ、革新的な変化を引き起こすためのヒントが隠されていると、ルー・タイス*1は説いているのです。
    抽象度を上げて考える(P66)

    抽象度を上げて考えた共通点さえぶれなければ、
    どんな職種・職業であれ、あなたの才能は活かされることになるでしょうし、見える世界が広がり、認知できる情報量も増えてくるのです。

    では、どうして抽象度を上げた思考をする必要があるかというと、
    「最高の自分は抽象度の高いところでしか見つけることができない」、つまり「高い視点を持っていなければならない」からです。
    「高い視点」をサッカーで例えるなら、二流の選手はボールしか追いかけていないのに対し、一流の選手はまるで頭のてっぺんに目がついているかのように、高いところから試合全体を見渡せる能力を持っています。

    高いセルフイメージを持つために(P75)
    1.自分はどんな人間なのか?
    2.自分はどんな価値があるのか?
    3.自分には何がふさわしいか?
    4.自分はどこにいれば快適か?
    アファメーションの効果(P78)

    プラスのメッセージを認識し、
    それにしたがって行動するアファメーションは、
    あなたの行動をイキイキとさせるのに非常に効果的です。
    このことは理屈ではなく、無意識のレベルではたらきます。
    ですから、それを利用していくことは、「心の問題」ではなく、
    使っているコンピュータから不要なソフトを削除し、
    新しいソフトを入れ替えるのと同じことで、
    あなたが望むのであれば、不要だと思われる言葉は削除してもいいのです。

    目標に向かって動き出しているイメージを持つ(P99)

    あなたが年収5000万稼ぎたいという目標があるのであれば、今は年収が300万だったとしても、
    目標に向かって動き出しているというイメージを持っている必要があります。
    そこで、「私は5000万稼げるようになるため、今は準備期間として着実に歩んでいる。
    だからこそ、毎日やりがいがあり、仕事に行くのが楽しい」と肯定した言葉を発するのです。
    年収5000万には到達していないというイメージが少しでもあると、無意識の中で「何かが間違っている!」というメッセージを発して、間違いを修正しようとします。つまり、現実の方向と頭の中で思い描いているイメージが一致できるように機能していくわけです。

    人は無意識に話を聞いてくれる人を求めている(P130)

    人は自分の不満や問題を誰かに聞いてもらい吐き出すだけで、心がずいぶん楽クになるものです。しかし、いまは近所同士のつき合いや、人間同士が裸でコミュニケーションを持つ機会が少なくなっているので、
    「相談したくても相談する相手がいない」
    「話を聞いてもらいたくても、聞いてくれる人がいない」
    というような現実から、ひとりで問題を抱えている人が多い時代といえます。
    →ブログ コンサルで使う 文章



    人は、話すことによって自分が何を考えているのかを相手に伝えるのと同時に、自分の耳で考えを聞いています。そして、考え方が整理されていき、問題や悩みの解決方法を自分で気づいて見出すことができるのです。これをコーチングの用語では「オートクライン」(自分で話した言葉が自分に作用すること)といいます。
    人は自分で考えていることを整理するためにも、無意識的に話を聞いてくれる人を求めているのです。

    「人を伸ばす人」が持つ3つの力(P148)
    1.自分とは異なる相手を「受け入れる力」
    2.相手の対話を成立させる「伝わる力」
    3.相手の可能性を「引きだす力」
    欠点を指摘するのは逆効果(P154)
    人間は不思議なもので、欠点をあれこれ指摘されてしまうと、欠点の方ばかり浮き彫りになってしまい、成功の方がスコトーマに隠れてしまいます。
    ラポールとは(P163)
    もともとフランス語で、「関係、関連、類似点」という意味を表す言葉です。しかし、心理学や催眠の用語では「信頼関係」の意味として使われています。
    実は、よりよい人間関係を築くためには、このラポールが大変に重要な意味を持っています。
    辞書によっては、ラポールを「同じ価値観を共有する仲間意識」と記してあるものもありますが、ここで必要とされるラポールとは、「表面的な融和や共感ではなく、直感に訴える深層的な一体感」です。

    つまり、表層意識に訴えかけるメッセージではなく、深層意識に「私はあなたたちと同じ仲間だよ。だから安心してください」というメッセージを送り込むことです。
    ハイパーラポール(P164)
    特にコーチングで重要なのは、ラポールより一歩進んで、私がハイパーラポールと呼んでいる、より強いラポールです。
    ハイパーラポールにおける「有効な信頼関係」とは、単なる“友達を信頼している”といった関係とは少し意味合いが違ってきます。それはある意味で「上下関係のある信頼関係」です。
    たとえば上司と部下、先輩と後輩、医者と患者、師匠と弟子、先生と生徒のような上下関係であり、なおかつ信頼で結ばれているという状態が理想的です。

    イヌやサルは本能的に社会集団を形成する動物ですが、同時にボスを中心とした序列や順位を創る動物です。人間も社会集団を作って生活しますが、では人間は序列を作る動物でしょうか?
    実は人間にも序列を作る本能があり、あらゆる情報をもとに相手が自分より順位が上か下かを無意識のうちに判断しようとします。
    (中略)
    ここではハイパーラポールはお互いが臨場感空間を共有し、かつその臨場感空間を支配している時に生成されると理解してください。
    そのためには、相手が見ている世界を相手の目線で見ることが必要です。そして相手が見ている世界をひとつひとつ言葉にして、相手に伝えてください。それが一番基本的なラポール生成の技術です。あなたの言葉の世界ですから、その支配者はもちろんあなたです。ありのままに相手の見ている世界、感じている世界を言葉にするだけでいいのです。
    本当の自由・本当の夢(P192)

    社会や他人だけでなく、他人のしがらみや自分の記憶からも自由になって、すべて自分で判断し、決定する。それこそが本当の自由なのです。そして「将来はこういうことをしたい」というものを、純粋かつ自分の意志によって選択したものこそ、本当の夢なのです。
    (中略)
    夢が本当かそうでないか、判別する方法があるのならば、「達成することに迷いを感じないかどうか」それだけです。

    コーチングとは?
    コーチングは簡単に言えば、人を豊かにするためのものです。仕事のできる部下を育てるだけのような狭い範囲の概念でもない。人にこうしなさいとか要望を押し付けるのはコーチングではないそうです。

    コーチングは洗脳とは違います。たとえば、タイガー・ウッズ選手は非常に素晴らしい業績を残されていますが、幼い頃からゴルフという選択肢しか与えられていないので、本当は可愛そうな存在かもしれません。


    コンフォートゾーン
    コンフォートゾーンとは現状で満足して、心地よい状態のこと。コーチングする前は、現状にコンフォートゾーンが設定されているので、変わりたいと思っても変わることができない。コンフォートゾーンを適切なところに設定することによって、無意識のうちに目標を達成できるようになる。

    コンフォートゾーンを目標を達成した状態に設定する方法は、できるだけ細かく目標達成した状況を思い描くことです。


    否定は最悪のコーチング
    ダメ社員というレッテルを貼ってしまうと、ダメ社員というのがコンフォートゾーンになってしまう。


    アファメーション
    アファメーションとは、自分自身に対して常に肯定的な言葉を語りかけ、一種の宣言のように作用させることで、自分の意識を前向きに保たせ、自らの望む方向に進んでいく方法です。


    アファメーション5つのステップ

    1. ゴール(目標)を設定する
    2. 相手からの反論を予測し、それに対する反論を作る
    3. 現状でゴール(目標)を実現できない理由を考え出す
    4. 今の自分がどうであればゴールに到達できるかその条件を考える
    5. さらに具体的な工程の文章に置き換えてみる


    相手に無力感を与えてしまう「できる人」
    「できる人」は、周囲に距離感を感じさせます。しかし、サッカーの中田選手のように「できる人」でありながら、「人を伸ばす人」になることはできます。

    「人を伸ばす人」が持つ力

    1. 自分とは異なる相手を「受け入れる力」
    2. 相手との対話を成立させる「伝わる力」
    3. 相手の可能性を「引き出す力」

    ◆コーチングとは
      コーチングのファースト・ステップは、クライアントが自分自身で外せないスコトーマ(盲点)を
     見つけてあげること。もしくはその人の「ゴール」を探し出す手伝いをしてあげること。


    ◆ブリーフ(信念)システム
      以下の4点をしっかり言葉にしてイメージすることによって、思考や行動が決定していく。
        ①自分はどんな人間なのか?
        ②自分はどんな価値があるのか?
        ③自分には何がふさわしいのか?
        ④自分はどこにいれば快適か?

       ※喜怒哀楽には人間や動物を行動に駆り立てる性質がある。そのためマイナスの感情は
        自分をますますマイナスにしていく。


    ◆アファメーション
       自分自身に対して常に肯定的な言葉を語りかけ、一種の宣言のように作用させることで、
      自分の意識を前向きに保たせ、自らの望む方向に進んでいく方法

      ・行う前に準備
        (1)人生の棚卸を行う
           例)自分の長所と短所をあげる
             心から楽しんでいる物は何か?
             1年先、5年先、10年先にやり遂げたいことは何か?


        (2)これまでの人生で「自分が求めたもの」「自然に起こったもの」に分けて考えてみる
           例)大学は自分の希望したところか?
             結婚は考えていた年齢でできたか?
        
        (3)ゴール設定
           ①目標を書きとめる
           ②具体的な目標を立てる
           ③最終目標をいくつかの短期的な目標に分ける
           ④最終目標は挑戦しがいあるものにする
           ⑤アクシデントも織り込んでおく
           ⑥進歩したときには自分を褒める
           ⑦アファメーションとビジュアルかの2本で目標を支える


      ・組み立て方法
        (1)一人称で書く
        (2)否定形はNG
        (3)「現在形」で書く   
          →言い切ることが重要



    (4)「~したい」はNG  
           →「~になります」と書く
        (5)他人と比べない   
          →あくまでもセルフイメージが重要
        (6)強い響きの言葉を入れる
        (7)自分の気持ちの言葉も入れる
        (8)目標を具体的に書く
        (9)多くの要素を取り入れた目標にする
          →仕事だけとか、家庭だけとかに偏らない
        (10)実現している姿をイメージする
        (11)他人には内緒


      ・つくり方
        ステップ1:ゴールを設定する
               →セルフイメージを膨らませ、なぜそれを達成したらうれしいのか、理由を詳細に
                 書き出す


        ステップ2:相手からの反論を予測し、それに対する反論を作る
               →①掲げた目標に対して、予想できる反論や否定的反応を5つ書き出す
                 ②①の質問に対して、さらに5つずつ、合わせて25個の「反論の反論」を作成する
                 ③頭の中で繰り返しイメージする


        ステップ3:現状のゴール(目標)を実現できない理由を考え出す


        ステップ4:今の自分がどうあればゴールに到達できるかその条件を考える
               →①夢を実現するために「どのレベルにいればいいのか」という条件を5つ考える
                 ②どういう条件があるかを最低5つは違う側面から分析する
                 ③②で出した条件のなかから、特に重要だと思われる物を2つずつ全部で
                  10個選び出してみる


        ステップ5:さらに具体的な肯定の文章に書き換えてみる

    →「組み立て方法」のところを参考に書く

  • 「本来あるべきコーチングとはなにか」を教えてくれる。はやくコーチングが日本で一般化されないかなと読みながら思いました。
    又この本は「アファメーション」に関して詳しく書いてあるので、とても参考になった。

  • 教えないコーチング、共感できる。人はそれぞれ異なる方法で成果を挙げるというドラッカーの言葉を思い出す。

  • ストコーマ(盲点)、アファメーション、コンフォート・ゾーンと、苫米地氏の他の著書でよく出てくる言葉で「コーチング」を解説している。特別なことではないが、大事な事がしっかり説明されている。

  • ちゃんと読み込めば自力でセルフコーチングが可能になる本。
    個人的にはワークの部分が良いですね。ゴールを設定し、それに対しての阻害要因を「反論(情動的要因)」と「達成できない理由(構造的要因)」の両面から検証し、それに対して「反論の反論」で情動を克服し「達成できない理由」をアファメーションで解決する。シンプルですが効果は高いと感じます。
    (ただ、周囲にも勧めていますが、ワークの際にガイド役がいないと中々実行が難しいようです。)

  • いろいろな本で書かれている「コーチング」とは違った観点で
    書かれている!
    特にインパクトがあったのは、「目標は人に言ってはいけない」
    この考え方は初めてでしたが、この本を読むと納得!
    これからのコーチングのありかたを考えさせられました

  • わたし、しあわせになりたい!と決意してすぐ読んだ本。でもほんとのしあわせって、何だ???とぶちあたったときに読んで、自分の本当の本音を引き出すのにとても役立ちました。

  • <a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%AB%E7%B1%B3%E5%9C%B0%E8%8B%B1%E4%BA%BA" target="_blank" title="苫米地先生">苫米地先生</a>のコーチングの本。

    苫米地せんせは洗脳関係の分野で有名ですね。かのオウム信者の脱洗脳にも関わったという。詳しくは著者のプロフやwikipeを見て頂きたいですが、膨大な数の実績が掲載されておりまする(またそれ故に批判も多いのですが、批判と書の内容は明確に区別されるべきなのは言うまでもありません)。

    さて私が氏の著作を知ったのは、BBMで土井さんが意外にも<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4894513234?ie=UTF8&tag=sibafu-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4894513234">「97%脳」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sibafu-22&l=as2&o=9&a=4894513234" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />を取り上げていたからでした。何が意外かというと、経営やマネジメント関係の本を推薦されることが多い土井さんが、脳科学についての本を取り上げていたことが意外だったのです。そこで購入して実際に読み、学んだ一つの概念が「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0" target="_blank" title="NLP(神経言語プログラミング)">NLP(神経言語プログラミング)</a>」なのですが、これを信じるか否かについては関連本を読んでください(勝間さんは<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478006431?ie=UTF8&tag=sibafu-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4478006431">「起き正」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sibafu-22&l=as2&o=9&a=4478006431" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />の中で「NLPだけ」で「全て」が上手くいくと考えるのは危険というメッセージを発していましたが)。

    「97%脳」のメッセージはただ1つ。<strong>「コンフォートゾーンをずらして、エフィカシーを高め、スコトーマをはずすこと」</strong>。この1点でもろもろの事象が説明できてしまうのです。勝間さんのセレンディピティ、今ではすっかりお馴染みになった神田さんを初めとする「目標を紙に書く」、またアフォーメーションの石井さんなんかの本も、苫せんせの上記の1文で理解できちゃうのです。(詳しい用語は97%脳を参照してください)。それだけ情報集約度が高い概念で現実を記述するというのは、ニコラス・ルーマンの社会システム論をベースとした宮台せんせを何か彷彿させます(だから批判が多いというのも何となくわかるんですがね)。

    さて本書「苫米地式コーチング」を手に取ったきっかけは、別にコーチングについて学ぼうと積極的に意思したわけではなく、コンフォートゾーンずらしてスコトーマをはずすにあたり、再現できることが書かれていないかと思って。上記した通り氏のメッセージは1文に尽きますが、それをどのように実行して、フィードバックさせるかという再現性は、97%脳ではあまり説明されていなかった(と思うのは私だけ?)。「原理はものすごいわかった。でも何すればいいの?」という感じ。原理さえわかればあとは人それぞれにアレンジしてよ(セミナー出てよ)という考え方も出来ますが、やはり行動に落とし込めるレベルまで掘り下げられていないと、本から得られるリターンは少なくなってしまうと思うのです(参考<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4413036956?ie=UTF8&tag=sibafu-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4413036956">「成功ハックス」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sibafu-22&l=as2&o=9&a=4413036956" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />)。

    今回の1冊は、氏の原理を再確認するには良書。だけど再現性となると、やっぱり今一つという感じで、買う本間違ったかなという印象(<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4904209001?ie=UTF8&tag=sibafu-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4904209001">「営業」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=sibafu-22&l=as2&o=9&a=4904209001" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />の方が良かったかな…)。ただ40ページ近く説明されている箇所はあるので、その辺をとりあえずやってみようかなと。

    結論。NLPに興味がある人は「97%脳」や、勝間さんの「起き正」で推奨されている基本書を。実際に行動に移したい人は神田さんや、石井さんの本を推薦します。ただいくら再現性が高くても、使える技を身につけたとしても、その背景になる理論を抑えていなければ、単なるアドホックに終わってしまうものだと思うので、理論を理解するとっかかりとして読むなら「97%脳」に劣らずお勧めできるものだとは思います。

  • コンサルティングよりもコーチングという言葉が残ってる。
    脳科学に基づいた話でおもしろい。
    たぶん、別の本も買うだろう。
    もう少し、著者の考えてることを知りたい。

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著者プロフィール

認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
カーネギーメロン大学博士( Ph.D)、同 CyLab フェロー、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、日本外交政策学会会長、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO 兼基礎研究所長。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験、三菱地所在籍のままフルブライト全額給付特待生としてイェール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の世界最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所(現 Language Technologies Institute)等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員、早稲田大学研究院客員教授などを歴任。また、晩年のルー・タイスの右腕として活動、ルー・タイスの指示により米国認知科学の研究成果を盛り込んだ最新の能力開発プログラム「 TPIE」、「 PX2」、「 TICE」コーチングなどの開発を担当。その後、全世界での普及にルー・タイスと共に活動。現在もルー・タイスの遺言によりコーチング普及及び後継者として全世界で活動中。一般財団法人サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償のボランティアプログラムとして「PX2」と並行して普及活動中。

「2023年 『新・夢が勝手にかなう手帳 2023年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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