にせもの公主の後宮事情 君子は豹変するものです? (一迅社文庫アイリス)
- 一迅社 (2013年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758044493
感想・レビュー・書評
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天黎の性格が際立ってるけど、あえて自覚してなかったとはいえ淑蓉の執着具合も盲目的というか、充分度を越してるような気が・・・お互いにお互い以外、目に入らなすぎ。正反対だけど、これもいわゆる似た者カップルなのか?
うーん、しかし、これは解決になっているのかわからない。ハッピーエンドだとは思うけど、結局ヒロインって、何か自分の自信になるものを手に入れたの?お兄様に自分を認めてもらえたって、それだけかい?何か自分を見つけようと一生懸命になってた割には、お兄様の懐に転がり込んで満足してるように見えたんだが・・・まあ何に価値を見出すかは人それぞれだから、それがヒロインの幸福なら別に口出しすることはないけど。ちょっと物足りない気持ちにはなるかな。お兄様の心一つが手に入ればそれでいいっていう盲目の恋心ゆえなのだろうか?それならそれで納得。控えめで謙虚で、素直ないい子に見えるけど、この娘もどことなく危ういよ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
角川ビーズログ文庫の作家さんの雨川恵様です。
すぐに人を信じ、物事のいい面を見ようとする、淑蓉は、かれの態度の変化に戸惑い傷つきながら、隠された彼の一面を知り、もっと深く人をしりたいと思うようになるというお話。
彼女の前で、猫が剥げ、拉致って反省しきりで、ここは、彼視点で読みたいところだが…
弘瑜から見た天黎はまったく違う人物で、どれだけ彼女に甘い人物だったのか、人によって物の見方が変わるという側面が”弘瑜から見た天黎”という形で書かれることでよりわかりやすく、成功していると感じる。
でも、やっぱりもっと彼の登場は欲しい。
まだまだ知らない彼の側面に驚く彼女が読みたいナ
続刊プリーズ!と叫べば出ると期待。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3088.html -
あらすじ買いですが、当たりでした。
国王の寵姫の連れ子として王宮に住まう淑蓉とそんな淑蓉を可愛がる王子の天黎ですが、淑蓉に縁談の話が出てきたことで天黎の態度が一変。っていうか、淑蓉に見せていた顔がニセモノで、本来の天黎はあんな感じなんですね。やさしい兄を演じきっていた天黎も悪いと思いますけど。
近親相姦ものはちょっと拒否反応が出るので、兄妹とはいえ、全く血がつながらないっていう設定に安心して読めました。ただ、淑蓉のだめっぷりはそうとうなもので、もうちょっとマシでもよかったんじゃないかなって思いました。
二人の周りの人間も癖はあるけど優しい人たちばかりで、ちょっと影が薄かった兄王子メインの話とか、弘瑜の話とか読んでみたいと思いました。