- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758410571
感想・レビュー・書評
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・わかったとか知ったとか、そんな簡単に言ってはいけないのかもしれない。自分はただ、ひとつの事実の軌跡を密かに指先でたどっただけなのだ。きっと、それだけのことなのだ。
・「この街全体が、昭和で時間が止まっているような感じですね」
「日本の地方には、まだこんなところがいっぱいあるんだ。あと十年たっても、たいして変わりはしないだろう。僕たちが暮らしているのは、実はこういう国なんだな」
・「一緒に行ってくれますよね。今日みたいに」
「ああ」
「約束して下さい」
「約束する。森沢さんと一緒に必ず行くよ」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上田早夕里センセ作品を読むのはこれで2作目です。好みは分かれるところだと思いますが、私は好きです。かなり。パティシエの仕事の描写やお菓子の説明が細く、引き込まれます。また、恋愛部分がいらないとか唐突と感じる方もいるかもしれないですが、私はこれでいいと思います。心配したり気になったりする存在が、自分が目指す分野では優れていて尊敬してしまう、そんなとこから惚れちゃう場合もありますさ!自分より大人な雰囲気出てますしね(^^) 恭也さんもいつか記憶がちゃんと繋がり、様々克服できたらいいなぁ、と思いました。
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お仕事小説かと思いきや、意外と恋愛やミステリーの要素も絡んできた。何はともあれ、出てくるケーキがたいへん美味しそう。神戸いいなーお菓子もパンもレベル高くて美味しいし、東京に比べたら割安感あるし、街の雰囲気も好き。関西の中では最も住んでみたい街。
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よくわからん。
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坂の上の洋菓子店にある日突然現れた謎の菓子職人。
新米パティシエの香織との交流を通じて描かれる。
甘い洋菓子、フランス菓子が食べたくなる
ミステリーな1冊。 -
ケーキの描写はキラキラしていて愛が感じられる。いちいち想像しなくても、字面だけでも甘く美味しい雰囲気がなんだか伝わってくるような・・・?!
記憶喪失青年、恭也のキャラクターがいまいちつかみきれず。人なつこいかと思いきや冷たかったり、寂しそうだったり、妙に行動派だったり、投げやりだったり・・・。人間の多面性というよりは定まっていないだけのように見えて、なんだか変な人だなぁという印象はぬぐいきれなかった。 -
かる~く読める上田早夕里。
「ショコラティエの勲章」を先に読んでいたので、
気になってこちらも手に取りました。
「ショコラティエ~」の方も、
読了後やたら餡子モノが食べたくなったり、
オペラを探し回ったりしてしまったのですが、
こちらも半分くらいまで読んで、モンブランを買いに
行ってしまいました。太るわ!
と云う訳で、とにかく美味しい描写が沢山でして、
若干ミステリ&少々恋愛モノと云う風味です。
御馳走様でした。 -
洋菓子製造の現場がすごい細かく書かれていたところは興味深かったです
けど、ミステリー的部分もかなり入っていて
もうちょっとどっちかに絞ったらよかったんでは・・ -
望んでも、全てをわかりあえることはない。
だからその余白にかけたくなるんだろう。 -
かるーく読める
ゼウスの檻からのギャップ半端ない