史記 武帝紀 2

著者 :
  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411417

感想・レビュー・書評

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  •  戦記物として読むのも良いのだろうが、帝、将軍、文官を現代の会社などの組織に当てはめて考えると、示唆に富む深い内容が有ると思う。
     登場人物それぞれが全く違う人格で、それぞれ魅力的で学ぶべきところが有る。全く良く描かれていると感心する。司馬遷が凄いのか、訳した北方謙三氏が凄いのか。

  • 2023.06.28
    いよいよこれからだ。

  • 匈奴との戦い。衛青に対抗するべく一人の若者が立ち上がる。

  • 1ー7巻読了。レビューと評価は7巻目にあり

  • 三国志とも水滸伝とも違う、国の戦いが描かれている。鮮やか。

  • 霍去病がよい。これからが楽しみな男だ。

  • 奴隷の衛青が勝ち続け大将軍まで昇りつめていく。そしてその衛青も若き霍去病に抜かれていくという一巻。

    そういえば、平成になってからだろうかいわゆる明日のジョー的なハングリー精神ものや、太閤記のような立身出世ものをあまり見なくなった。世の中の貧富や階級が固定化される過渡期にある現代は、そのようなストーリーは求められていないのかもしれない。

    金はなくても心は豊かとか、シンプルライフ、ロハスみたいな妥協の精神論が流行る最近の風潮は嫌いだ。そう思う。

    そんな時代だからこそ北方謙三さんという書き手を敬愛する。ハードボイルドなんて紅の豚が最後だったな。

  • 歴史上では「オルドス奪還」と卓上でしかなかった出来事が、物語と相まって心に響いた。あんな広大な地の奪還とか想像もつかない。匈奴の単于も代わり、これからどうなるのか気になる!
    いよいよ霍去病も本格的に動き出す感じ。あと原作者の司馬遷がやっと登場w

    霍去病が前に出始めてこれから先が待ち遠しいけど、3巻辺りで逝ってしまうんではないかと懸念中…。衛青と霍去病の叔父甥コンビ好きすぎる!と再認識。

    東方朔が最後まで出ないのかが気になる(´∀`)

  • 司馬遷が登場。
    おもしろくなってきた。

  • 1巻は商路を探る旅の話しが主で面白くなかったが、2巻から漢帝から絶大な信頼を得た衛青の外敵との戦いを描き面白かった

  • 一代の英雄を次世代の英雄が超えてゆく。

    北方水滸伝の楊令・岳飛の立ち位置の人物が、
    各軍にもう現れ、一軍を率い出す。

    それぞれの立場の人間が、それぞれの価値観を持つ。
    誰が正しいというわけでもない。
    そのあたり、現実の人間関係とも思いをはせながら読める。

    司馬遷が「理路」を重視する人物として描かれているのが面白い。
    なるほど。

  • 2010.09.19

  • 決して話題の作品ではないけれど、北方武帝記はおもしろい。この物語の中には司馬遷が登場する。わたしは司馬遷についてはほとんどなにも知らない。だからこの史記の中で司馬遷がこの先どのような役割をはたして行くのかがとても興味深い。今はただ登場しているだけなのだ。物語にはからんでいない、と思う。もう第3巻は発売されているのだろうか。気になる。

  • こちらも戴いたばっかりです。

  • 衛青は河南の地を匈奴から奪回する.匈奴の王軍臣は病死し相続争いの末弟のいちさが次の単于となる.若き霍去病や匈奴側では同じく若い頭屠の活躍が描かれて痛快である.司馬遷も少しだけ登場する.

  • 衛青はとうとう匈奴に勝ち続けて大将軍に。甥の霍去病、匈奴側の頭屠の登場でますます面白くなる。そして司馬遷も。霍去病がとても魅力的で活躍が楽しみである。

  • 武帝の命のした、匈奴を蹴散らし数々の武功を
    上げた衛青は、ついに大将軍となり、若き甥の
    霍去病も将軍に・・・
    そして、匈奴にも若き武才のある少年が出現!
    頭屠である。この二人の行く末も楽しみだが
    文官の方では、司馬遷もいよいよ登場
    ますます面白くなってくるであろう史記
    三巻が待ち遠しい

  • ランティエをいう雑誌に連載して加筆せず一冊に〜劉徹が帝位に就き北の匈奴の脅威を除くために皇后の弟を起用した。衛青は敵をよく知り,騎馬の寡兵で河南の地を奪い取り,漢の領土に加えることに成功した。武帝はオルドスを確保したのを喜んで大将軍に任じ,その甥の霍去病も将軍に任じ,丞相手前まで位を上げていた李広も加えて北に攻め上った。衛青は危うく命を落とす所であったが,伊チ斜単于を跳ね返し,霍去病だけが恩賞を受けたが,それは西域へ領土を拡大させる準備のためでもあった〜漢の武帝,衛士夫,衛青,韓安国(戦死),李広,丞相・公孫弘,侍中・桑弘羊。張騫が帰還して,旅を終えた司馬遷はまだ若い。タイトルの『史記』とは懸け離れた処に居るわけだが,司馬遷に『史記』を書かせるきっかけにイメージを膨らませて,膨大な文字で表現しているわけだ。まだ宮刑に処せられてもいないわけ

  • 司馬遷登場。帝王記でありながら、やはり将軍の漢の戦いが魅力的!

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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