史記 武帝紀〈6〉

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著者 : 北方謙三
  • 角川春樹事務所 (2011年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411837

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史記 武帝紀〈6〉の感想・レビュー・書評

  • 李陵、蘇武、孤鹿姑、桑弘羊、そして司馬遷。それぞれがそれぞれの生き方を問い、生きる中で、劉徹よ、何処へ行く。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    信義は極寒の地に消え、絶望は刃となり故国を討つ。李陵と蘇武、宿命の再会へ。壮大なスケールで描く、北方「史記」佳境の第六巻。

    【キーワード】
    単行本・シリーズ・中国・歴史・時代小説・シリーズ


    ++++1

  • 劉徹は老いへの不安から自分に呪いがかけられているのではないかと、周囲に対し不信感を募らせる。そこに漬け込む臣下も現れ、長安は殺伐とした雰囲気になっていく。蘇武は北での暮らしを続け、人のしがらみの無い現在の状況を楽しむようになっていた。そんな中、蘇武と李陵が再会する。

  • 全巻に引き続き、そして、より鮮明に
    李陵、蘇武、司馬遷、劉徹の生き様がクローズアップ
    されている気がします。

    ただ、北方さんの作風なのか、バックグラウンドとしての
    史実上の事件が知らない人には分かりにくく、もどかしいところも
    あります。
    (キャラクターの言動の根拠として、ほんとにわずかに触れられて
     いるだけなので、歴史が好きではない人は敬遠してしまうのでは、
     と危惧してしまいます。)

    それでも、本分を見出した李陵、人生を知った蘇武、老いに怯える
    劉徹など、それぞれの視点が際立っていて、退屈感は感じさせない
    、ような気はします。

    もう少し、付き合います。

    ※蘇武と「岳飛伝」の秦容が、すっごくかぶります。
     まるで作者は蘇武の描写の楽しさが忘られず秦容に肩代わり
     させたのではないかと、邪推してしまうくらいです。

  • 蘇武と李陵の再会。匈奴の反攻。司馬遷本記完成。そして最後の決戦へと

  • 今までの死を通して、それぞれの「生」が。死が、ただ居なくなること、そこではない場所で生まれ変わり生きる。生きるために自分を殺す。生まれ変わって新たに考える事ができるのか

  • ☆は5つぅ!
    この物語には蘇武という名前のもと漢人が北の果てで生活している様を描いた部分がかなりある。ここがとても面白い。
    というか、この部分がなければあとは、いままでづいぶんと長いあいだ読んできた、水滸伝や楊令伝などといったいどこが違うのだい!?というだけの作品でしかないなぁ、などと思っていると、それはとんでもない思い違いであった。
    この物語はもっとづっとずっと奥が深くて面白いものなのだ、とあらためて思ってしまったのだ。
    史記偉い。そして司馬遷偉い。ついでに司馬遼?も北方謙三も偉い。
    ありゃ、もうなんのことか判らなくなっている。
    すまんこってす。すごすご。

  • 最終巻に向けてのつなぎの巻ですが、なかなか読ませます。
    北方先生は、やはり人物を深く掘り下げる書き方の方が圧倒的に読み応えがあります。

    オチはだいたい見えたけど、どのように落としてくれるのかが楽しみ。

  • 武帝も少々もうろくしてきて、やりたいほうだいなんだけど、特に何がやりたいというわけでもなく、老いたくない、死にたくないという感じが、ぬるっと伝わってくる。

    それにしても辺境の北の地で狼だけを友として生きる蘇武の描写が武帝と対照的なのが、いい。

    全ての権力を手にした武帝が死におびえ、
    何も持たずに冬を越すだけを考えていた蘇武が生き生きとしている。

    そういうものなんだと、自然に思えてくる。

    ここに至ると水滸伝(今は岳飛伝)系より、こっちの方が面白いかも。

  • 武帝、李陵、司馬遷の物語…(テスト中(^_^))
    1ー7巻読了。レビューと評価は7巻目にあり

  • 現代において彼を凌ぐ歴史小説家はいないのではないのだろうか。新しい人物や手法を持って歴史小説を書き、ヒット作を残す人もいると思われるが、彼の凄さは史記という歴史的大作を前にして怖気ついていないところである。文才に恵まれている。内容に関しては、武帝の繊細な心境や李陵の数奇な運命、司馬遷の駆け引きなど多彩である。あえて彼に勝るとも劣らない歴史作家をあげるとするならば高橋克彦であろう。

  • 蘇武の北端での暮らしぶり、司馬遷の帝の歴史書作成等の内容が多くて、実際の戦いは余りく

  • 武帝紀はぼちぼち終盤かな。劉徹が老いて全体的に活気がなくなってきた。蘇武の北辺の無人の地での一人暮らしは羨ましいかも。

  • 匈奴の将軍となった李稜が頭屠の息子を鍛える様は、余程の信頼がないとできないこと 年老いた劉徹が孤独に苛まれる日々を迎えている。最後をどう締めくくるのか楽しみだ

  • 身体が、ひりひりとふるえる。自分の血が通った言葉が見つかるまで、筆を走らせることができず、そんな状態になるのだ。苦痛ではなかった。むしろ、そんな状態を愉しんでいるのではないか、と思えることがあるほどだ。言葉を掴んだ時、心に満ちてくるものがある。生きている、という実感だった。


    五千騎と二千騎の二つの軍を、三千騎で相手にする。しかも闘い方に制約がある。
    肌がひりつくような危険な戦で、だからこそ自分はそれを求めているのだ、と李陵は思った。


    こうして並べてみると、戦であろうが書であろうが命をかけている者は、同じように描かれている。ひりつくような緊張感、そしてそれを愉しむ姿勢。羨ましい。

  • 六巻目はゆっくり進む~且テイ侯の息子である狐鹿姑が単于となり李陵は劉徹に族滅されて自分も死んだ気になって一軍人として全力を尽くしている。李広利が小賢しく北方に出てくるが,新単于は負けてもならず勝ってもならないと李陵に命じる。匈奴が奪われた領土は取り返すが,それ以上は南下せず,交易の利を求めるためには,劉徹が大軍を押し出してきた時に決定的な勝利を得るためだと考えての決定だ。蘇武は北湖の北で生き残り,もうどこにも行きたくはないと考え始めている。李陵の元部下・孫広が鍛えに鍛えた騎馬で押し寄せたが,李陵は討ち果たすことができなかった。武帝もすでに64歳,中書令となった司馬遷は腐刑を言い付けた劉徹に好意を寄せているのを感じるが,側に居すぎて劉徹のことを太初年間以降は書けないが,遂に劉徹が読む時が来た。李陵は漢時代の友・蘇武を訪ねたのは単于に命じられたからだ。帝は北への大遠征を進めたいが体調が優れず巫蠱の故と思っているため江充の誣告には耳を貸し,12年務めた宰相の公孫賀に対しても族滅を命じたが,江充は保身のために皇太子に狙いを付けている。李陵の首一つを狙う孫広は3千騎で李陵軍を追い,李広利軍の後ろに布陣してから兵を下馬させ,徒歩で大迂回して後陣で宿営している李陵軍を急襲し,孫広の剣は李陵の肩に傷を負わせたが,李陵の剣は孫広の脇腹に傷を負わせていた。帝は司馬遷に孝景本紀から今上本紀までの破棄を命じる~大きな異変もなく,淡々と時が流れていく。中休みというところだろうか。蘇武のロビンソン・クルーソー的生活が素敵

  • 北方中国歴史小説の新境地第6巻目

    主人公である武帝は完全に耄碌しつつあるので、
    物語としては、匈奴にいる李陵や蘇武、
    史記を完成させつつある司馬遷、糟糠の忠臣の桑弘羊、
    加えて江充の暗躍で成立しているといえる。
    戦闘の記述が少なくなったので、特に蘇武のサバイバル話は
    最も北方氏らしい部分と思える。
    とはいえ、これ以上武帝のボケを見ていられないので、
    次巻ぐらいで完結してくれないかな。

  • 北方謙三の描く歴史物はエンターテイメントとしては一級だなあ、と思いながら読み終えた。
    史実に基づくものがどの程度含まれているのかよく分からないが、リアリティがあるようでない戦闘シーンなどワクワクしながら読み進んでいけるので歴史に親しむ第一歩としてはとても貴重な作品だなあと思う。

  • 武帝の治世もいよいよ晩年に差し掛かってきました。
    初期の衛青や霍去病が出ていた頃は、戦の描写がいかにも北方流で迫力を感じていたのですが、二人が死んでしまってからは人物重視の視点に変わってきているので、今ひとつ迫力に欠けるのが残念です。
    今回も、武帝、李陵、蘇武、司馬遷などの人物像を掘り下げながら当時の武帝の治世を描いています。
    それもそれなりに興味深く面白いのですが、やはり北方史実物の醍醐味は戦場での臨場感ある描写にあると思うので、漢と匈奴との最後の一戦に期待したいと思います。

  • 蘇武の生き抜く様と、武帝の死への不安がおもしろい。
    次の7巻くらいで、大きな戦とともに盛り上がるに違いない。

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