- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412032
作品紹介・あらすじ
日本・イギリス・ドイツ・スイスの4国で起こった戦前外交の秘史を追う、ふたりの外交官。4つの事件は真実なのか、つくり話なのか-。ヨーロッパを舞台に秘密外交官の暗躍を描く、日本昭和史の物語。
感想・レビュー・書評
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CSの、23時半から始まる30分番組みたいな話。
つい観ちゃうんだけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安易なタイトルだと思いました(汗)。
昭和の終戦間際の危険な空気感はいいですね。今の日本よりよっぽどグローバルだったなと。 -
面白かったんですがちょっと淡々としてる感じが残念。何よりタイトルが最大のネタバレなのが更に残念。
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都会の片隅。限られた人間しか知らないバー。
それ存在自体が秘密であるかのようなバーで、一人の老人が語るのは、第二次大戦時の外交秘中の秘。
聞き手である僕と、語り手である津村老人。
この二人が語り合う舞台が、お洒落すぎる。舞台配置が素敵すぎる。
歴史回顧の舞台としてバーって、似合いすぎです。
聞き手の僕が、キャッキャしていないのが、いいのでしょう。本心、躍り上がってしまうぐらいの高揚感なんでしょうけどね。
誰もどこにも知られていない、当事者しか知らない真実を、本人から知りえる幸運。
なんて素敵。 -
知らない話が多かったせいもあるが歴史的事実をベースに、フィクションの部分もリアリティを感じながら読めた。続編、それも長編で読んでみたいと思った。
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連作短編集。
柳広司の「D機関シリーズ」の結城中佐が外務省嘱託の砂谷に取って代わったような感じ。史実と上手く絡ませ、戦前、戦中の外交政策の裏側を見ているかのようで面白い。ただ、砂谷が一体何者か、という謎はタイトルで丸分かりなのが惜しいところ。 -
昭和末期、銀座のバー「しぇりー博物館」に通っていた「僕」は、不思議な雰囲気を持つ老人、津村昌雄氏に出会う。かつて外交官として活躍した彼が語る戦前昭和の驚くべき歴史の舞台裏とは。
歴史ミステリー。さらっと読める。まあまあ面白かった。 -
昭和初期から終戦にかけて、世界を股にかけて活躍した謎の日本外交官がいた。外務省本採用ではなく嘱託という身分でありながら、強力な特権を持ち、誰からも命令されない。しかし、彼は歴史の表舞台に登場しようとはせず、陰で日本外交に奔走する。残念ながら彼の小さな成功は大局を変えるほどにはならず、日本は敗戦という結末を迎える。
そんな彼と行動を共にした青年外交官が平成の時代、バーで飲みながらその頃を思い出すというストーリー。
佐分利貞男公使の怪死事件や日独防共協定締結を巡る吉田茂と大島浩との対決など、真相がはっきりしない昭和史事件にスポットを当てていて、歴史オタクには読みごたえあり。
タイトルの「天皇の代理人」がなかなか登場しないのだが、まさかの真相。このオチならタイトルをもうちょっと考えるべきでは。 -
この人の本は始めて読んだが、スパイ物のようで短編ながら楽しめた。