「役に立たない」研究の未来

制作 : 柴藤 亮介 
  • 柏書房
3.64
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本棚登録 : 531
感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784760153480

感想・レビュー・書評

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  • 研究は、全てが役に立つわけではないし、研究している時点で役に立つかはわからない。そのため、役に立たないと思われている研究でも支援をしなければ、将来有益になる研究も潰されてしまうかもしれないし、研究の種が撒かれなくなってしまい、研究が先細りしてしまう。目先の利益だけを追求するのではなく、中長期的な研究支援をするべきだと思う。

  • 実際に見たパネルディスカッションの書籍化。
    見ながら面白いなー、でも実現するのは難しいけどやらないといけないだろうなぁと思ってみていたのを思い出す。

  • 基礎研究を「役に立つもの」と思う風潮がおかしい、興味があるものをそのまま突き進めれば良いではないか。面白いから研究をやりました で良いではないか。 研究は芸術と同様に文化であって目的がうんぬんではない。研究者は世間に面白さをアピールするのも仕事である。

    刺さった。自分の研究に悩んだ時にまた読みたい。

  • 人を動かす原動力はいろいろあると思うんですけど、研究については、「好奇心」とか「探求心・探究心」とか「興味・関心」であることが望ましいのだと思います。
    ただ、世界的に、また、とくに日本では、それらを支えられるだけの土壌や理解、文化が乏しくなってきているように思いますし、その状態を危惧しているのが、本書の関係者だと思います。

    一方で、その危惧を払拭するための動きがあるのも事実。
    たとえば、この本においてナビゲーターを務めている柴藤氏は、そのような動きを支えている人の一人。

    自分もいつかは、柴藤氏のような活動をしたいな、と思っていますので、そこに向けて、いろいろと作戦を考えていきたいと思います。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC06739097

  • もともとトークイベントがあって,ぞれを書籍化したものらしい。
    そういうわけで読みやすいが,内容は薄味。

    科学,とくに基礎研究は「役に立たない」と言われがちだけど,でも,大事だし,とにかくおもしろいんですよ,という話。

  • 請求記号 404/H 42

  • 知識は使えば使うほど増えていく資源
     違う分野の相互作用が大切

    基礎研究=原理の追求:縦糸 × 普遍性(論理体系)の探求:横糸

    科学の発展は循環的
     波及効果が大きいため、長期的視点が必要 多様性から選択

    有用性以前に精神の自由
    ゼロを一にするには「選択と集中」は使えない。
    古代ギリシャローマの 有用性=ユーティリティ=公共での役割

    自分にどう関係するのかを主張する民主的な社会は 高尚な学問に冷たい 
    説明責任 =感情的アプローチ

    公的財源のなかのパイの奪い合い →アカデミアと企業の協業のプラットフォーム

    一回は失敗してみる心の余裕

  • 407-H
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著者プロフィール

理化学研究所数理創造プログラムディレクター

「2021年 『数理は世界を創造できるか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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