- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784761264734
感想・レビュー・書評
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必要な時には前に出て、旗を振る、ビジョンを描く。
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サーバント・リーダーシップ・・・サーバントの意味に引っ張られて「誰かの言いなりになる」とか、そういうことではなく、「ミッション(使命)の元で、目標に向かって、チームとして協力・団結しながら進んでいくためのまとめ役・後押し役・推進役を果たす」、そんなリーダーシップで、これまでのリーダーシップのイメージ、先導する・鼓舞する・力づける、とは異なるものとして自分では理解した。資生堂の元社長・池田守男さんの話も良かったが、読み手として若干焦点が合わせ難かった。
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サーバント・リーダーシップと言い、1970年ロバート・グリーンリーフによって提唱されました。考え方としてはかなり以前からあったようですが、日本ではなじみがなかったのでしょうねえ。近年になって注目されてきたのか、翻訳本も1年ちょっと前にようやく出版されたみたいです。
なかなか、難しい深さのある話ですけど、ひとことで言うと従来のリーダーが「リーダーのために部下がいる」と言う考えであれば、サーバントリーダーシップは「部下を支えるためにリーダーがいる」と言うような発想です。
単に支えると言っても、、、それだけですと、従来の「俺についてこい的リーダー」や「カリスマ的なリーダー」から比べると、なんだか優しいイメージがついちゃって、本当にリーダーシップとギャップを埋められませんが、実際は、このサーバントリーダーシップには、明確な使命感(ミッション)を持つことと、それを部下と共有することが重要となっています。同じ使命感を持ち、同じ目標に進むからこそ、部下を支えることができるのでしょう。
自分が自分が、、と言うのではなく、部下が思うように動けるように、同じミッションのもとで支援する、、、その行動は、コートを脱がせようとする北風と太陽の関係のようにも感じました。
なかなかおもしろかったけど、この本だけでは理解は表面的になりそう。 -
リーダーシップの考え方が変わる本。
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リーダーシップの本質は「喜んでついていく(willingly follow)フォロワーがいること」
フォロワーをそういう気持ちにさせるのは、「信頼性(credibility)」
「誠実(honest)」
「前向き(forward-looking)」
「わくわくさせてくれる(inspiring)」
「有能(competemt)」
「Be just and fear not(正しくあれ、恐れるな)」(新渡戸稲造)
「一粒の麦、地に落ちて死なずば一粒にすぎず、されどその麦、地に落ちて死なば、多くの実を結ぶなり」(聖書)
「与ふるは受くるよりも幸ひなり」(聖書)
「世の中がギブ&テイクではなく、テイク&ギブになっている」(聖路加国際病院名誉院長 日野原重明先生)
「いや、事態はもっと深刻で、テイク&テイクになっているのでは?」(資生堂相談役 池田守男)
「世の中がそうなら、池田さんあなたはギブ&ギブに徹しなさい」(日野原氏)
(近江商人の商売理念)「三方よし」
→「買い手よし、世間よし、売り手よし」の順番。
逆ピラミッド型組織は「型」、サーバント・リーダーシップはその「精神」
「変えてはならないものを受け入れる心の冷静さと、変えるものを変えるチャレンジする勇気と、両者を見分けるための英知を与えたまえ」(ラインホルト・ニーバー/アメリカ神学者)
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企業においてリーダーとは強力に引っ張る人だと思われがちだが
サーバントリーダーはそれとは全く反対の行動をとる。
自ら前に出て力ずくに引っ張るのではなく、ミッションに向かって
自発的に行動する部下をあたかも羊飼いのように後方から
行動を確認し、支援するのだ。
社長が最も下部に存在する逆ピラミッド組織を組閣することにより、
前線で働く社員の言葉を真摯に受け止め、より働きやすく成果の上げやすい
職場の実現を目指す組織が自然に構築される。
転職組の増加により、価値観の違う社員をまとめる機会が年々増加しつつ
あることから、本書を通してサーバントリーダーシップ論を身につけ
読者の皆様には、社内で有能なリーダーとして活躍していただきたい。
(ともあき)