マインドフルネスが最高の人材とチームをつくる―脳科学×導入企業のデータが証明!

著者 :
  • かんき出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761274825

作品紹介・あらすじ

米国 グーグル、マイクロソフト、フェイスブック…
日本 ヤフー、Sansanなど150社以上で実践!

マインドフルネスで、
◎集中力が高まり、
生産性が上がる
◎コンパッション(思いやり)が芽生え、
人間関係が改善する
◎「心理的安全性」が生まれ、
組織力が向上する

能力が高い人ほど効果が出る!


本書の読み方
本書では、マインドフルネスを継続することで個人や組織にどんなメリットがある
のか、さらに、組織に導入する際にはどんなことに気をつけるべきかを、具体的にお
伝えしていきます。
 Chapter 1 では、「なぜ今、組織にマインドフルネスが必要なのか?」を、社会背
景を交えてお伝えしています。
ビジネス分野におけるマインドフルネスは、慌ただしく変化する資本主義社会を背
景に世界に浸透していったと言えます。本書で改めて社会状況を認識することで、な
ぜ今、世界の名だたる企業がマインドフルネスを導入しているのか、その理由が、よ
り明確にご理解いただけると思います。
すでにマインドフルネスをご存じの方も、マインドフルネスが組織にどんな恩恵を
もたらすのかという視点でお読みいただくと、新たな気づきが得られるのではないで
しょうか。
 Chapter 2 では、日本でマインドフルネスの社内導入にいち早く踏み切ったヤフー
株式会社の3人のリーダーに、導入の経緯や、導入の仕方、導入後の社内でどんな変化が現れたかを語っていただきます。
具体的な導入事例をお読みいただくことで、マインドフルネスがあなたの会社に
とっても必要なものかどうか、また、導入までの道のりをイメージしやすくなると思
います。
 Chapter 3、Chapter 4 では、組織にマインドフルネスを導入する際に、行うべき
ステップをお伝えします。
ここを疎かにすると、せっかくマインドフルネス導入に踏み切っても、組織のカル
チャーとして根づく前に終わってしまいますので、経営トップや人事担当の方、各部
門のリーダーは特にしっかり目を通してください。また、Chapter の間に、コラムとして、すでにマインドフルネスを導入しているいくつかの企業の担当者のインタビューも掲載しています。
あなたの組織が抱えているのとよく似た問題を解消するために、マインドフルネス
の導入に踏み切った企業があるかもしれません。自分の組織の現状と比較してみるこ
とで、より一層、興味深くお読みいただけると思います。

感想・レビュー・書評

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  • ➖本書のポイント➖
    ❶ 「マインドフルネス」とは何なのか?
    →「今、この瞬間」に注意を向けた心の在り方のことである。
    →「目の前のことに集中して取り組む力」
    →「今に集中したときに立ち上がってくる気づき」
    ❷ 生活リズムに組み込んで、継続しよう
    →食べていても、飲んでいても、顔を洗っていても、どんな時でもマインドフルネス。「今、この瞬間」に注意を向けた心理状態である。
    ❸ ジャーナリングで自分の価値観を知る
    ・ひたすら書いて、今の自分を掘り下げる
    ①書くことのテーマを決め、邪魔が入らずリラックスできかつ集中できる場所に移動する。
    ②タイマーを7分にセットして選んだテーマについて思いつくことをひたすら書き続けていく。
    ③思考が整理されストレスが減り自分を見つめ直すことができる。
    ➖メモとアクションプラン➖
    ★組織へのマインドフルネス浸透の4段階
    ①個人の人材力の向上
    注意力、集中力、クリアな心と頭の平静さなどが得られる
    ②個人のリーダーシップの向上
    自己認識力、自己管理力、内省力、自己肯定感など
    ③関係性の向上
    共感、コミュニケーション、他者理解
    ④組織力の向上
    思いやり、信頼に基づいた組織開発

  • マインドフルネスを実施すると業績が良くなる、、、本当か?と疑ってしまうが、実際にメンタルに興味を持ち始めて日々マインドフルネスを意識していると確かに仕事への意欲やアイデアなどが湧いてきている実感がある。
    会社全体を巻き込むことは難しいかもしれないができる範囲で巻き込んでいきたい。

  • マインドフルネスは即効性がない。そのため、今月のノルマに追われるような会社には根付かない。
    しかし、人材の幸福感に寄り添えない企業は今後淘汰されるだろう。人手不足はまったなしだからだ。
    管理職に実感してもらうことが一番の近道。
    その際は科学的根拠を示すことが有効。

  • マインドフルネスの効用に関する、質的、量的データが豊富。ノウハウを学びたい人は第4章から読むのが効率的。

  • マインドフルネスは今この瞬間に集中し自身や周囲を観察して気づきの力を発揮させる事

    ストレス耐性、感情コントロールができるようになる

    瞑想は椅子に骨盤を立てて足裏は地面に。背筋を伸ばす。肩を回し胸を開き太ももの上に両手。そして目を閉じる。空気が鼻から口に出るのを意識して呼吸に集中。目的は無ではなく今この瞬間に注意を向ける事。

  • 本屋でのまとめ買いの際にこうした新しい情報も抑えておこうとして購入した2020年3月の本。 MINDFULNESSに対して著者がなんとかして世の中に伝えようと行動していることがよく伝わってくる。 非常に平易な表現でものの一時間程度で読み切れてしまうボリューム感にまとめられています。

    =========
    P26 マインドフルネスとは「今、この瞬間」に集中する心と脳の状態のこと。 
     あるいは、「今、この瞬間」の自分の身体、心、周囲の状況に注意を向けている状態であり、自分の思考・感情・行動などについて、善悪の判断をせずにただあるがままを観察する方法とも言えます。(中略)また、無意識に持っている自分の固定観念や思い込みに気づき、新しい発想、アイディアを得るための創造力向上にも繋がります。

    P174  ここでしっかりと立ち止まり、今の自分の心身の状態に気づくことも、マインドフルネスだということなのです。
     あるいは、就寝前にこれらの瞑想を行って、日中の余波でせわしない頭や心を落ち着けるのもよいでしょう。そうすることで、より質の高い睡眠を得られるようになっていきます。
     1日に1度、自分の内側の声を聴くための時間をつくることで、クリアな頭と心を保てるようになります。

    P228 私は、マインドフルネスの実践とは、ただ日常の瞑想などのプラクティスだけではなく、人生における「今、この瞬間」の連続において自分の内側の声を聴き、自分も周囲も人々も幸せになるための選択をし続けていくということだと思うのです。
     そのためには、多くの人が幸せになる選択肢を生み出せるように、日々、自分の内側の気づきと周囲の繋がりを深めていく必要があります。
     だとすれば、マインドフルネスとは、単に仕事を効率的・生産的に進めるためのツールではなく、生涯を通じて自分自身との気づきと繋がりを深め続けるための人生の基盤となる最も価値のある力なのです。
    =========

  • 昨年から「マインドフルネス」という言葉が私の周りで聞こえてきた。
    コロナを機に著者メンバーのオンラインマインドフルネスに参加していると、毎日この時間が楽しみになってきて、予定を調整するまでになってきた。
    「マインドフルネスとは何か」を知りたくなってきて、著者最新本を購入。主に大企業、企業トップ、リーダー、組織、といった人たちに向けた本なので、どれにも属していない私はこの本を読むことを敬遠していた。しかし数日マインドフルネスを体験しただけで、大きな効果を得られているので、自分の環境仕様に落とし込んで読んだ。

    「今、この瞬間」の呼吸に注意を向けるマインドフルネス瞑想だが、ヨガ教室でやるそれよりも、科学的で日常生活に取り入れやすい。実際、ビジネスの分野では
    ・注意力、集中力が高まる
    ・感情のマネジメント力が高まる
    ・自己認識力が高まる
    ・創造力が高まる
    ・ストレスの改善、回復力が高まる
    ・無意識の思い込みに気づきやすくなる
    ・コミュニケーションが円滑になる
    などの効果が得られているそうだ。

    マインドフルネス瞑想の仕方も書かれている。QRコードから動画も見られる。
    呼吸に注意を向ける基本のマインドフルネス瞑想から、体の細かい部分を意識するボディスキャン、自分に気が付くジャーナリング、慈悲の瞑想、と種類がある。これを正式には8週間続ける。

    企業に所属していなくても、仕事をするときはこの状態は理想的。日常生活においてもこの「気づき」ができるようになれば、満たされた自分でいられるし、その上を行く自分に出会えるような気もするし、周りの人を本当の意味で幸せにすることができるようになるはずだ。

  • マインドフルネスをやることで得られる効果や、どんな変化が期待できるか、実際にどんな変化があったか。そして、組織やリーダーにマインドフルネスのスキルがもたらす効果について書かれています。実践したり、導入した企業ではEQスキル(感情認知)の向上や、心理的安全性の確保に繋がったというデータは、個人的に注目しています。

    この本には、マインドフルネスの種類ややり方についても記述がありますので、入門書としてお薦めです。

    以前に、マインドフルネスをやっていた事があるのですが、この本を読んで、また、やり始めようと思いました。

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著者プロフィール

荻野淳也
一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート代表理事。慶応大学卒、外資系コンサルタントやベンチャー企業のIPO担当や取締役を経て、リーダーシップ開発、組織開発の分野で、一部上場企業からベンチャー企業までを対象にしたコンサルティング、トレーニング、エグゼクティブコーチングに従事。
ミッションマネジメント、マインドフルリーダーシップ、マインドフルコーチングという軸で、リーダーや組織の本質的な課題にフォーカスし、リーダーや組織の変容を支援している。Googleで開発されたSIYの認定講師。
慶應義塾大学大学院 システムデザインマネジメント研究科・研究員、特定非営利活動法人いい会社をふやしましょう・共同発起人でもある。
共著書に『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方』(JMAM)、監修・解説として『マンガでわかるグーグルのマインドフルネス革命』(サンガ出版)『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック』(ジェームス・ドゥティ著 プレジデント社)などがある。

「2022年 『心のモヤモヤを書いて消す マインドフルネス・ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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