シェアをデザインする: 変わるコミュニティ、ビジネス、クリエイションの現場

  • 学芸出版社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761525644

作品紹介・あらすじ

場所・もの・情報の「共有」で何が変わり、生まれるのか。最前線の起業家やクリエイターが、シェアオフィス、ファブ・ラボ、SNS 活用等、実践を語る。新しいビジネスやイノベーションの条件は、自由な個人がつながり、変化を拒まず、予測できない状況を許容すること。ポスト大量生産&消費時代の柔軟な社会が見えてくる。

感想・レビュー・書評

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  • 名が体を表してない典型、表現としてこれはどうか

  • やや古い本ではあるが、対談イベントを文字起こししたもので読みやすい。

    安藤氏などはとても懐かしく感じた。

    シェア自体を当時の時に色々語っているのは面白い。ざっくり10年後の今からすると、それらの動きが加速している気がする。

    個人的にはドミニク・チェン氏のクリエイティブ・コモンズであるとかあ、舞城王太郎氏の息遣いを表現したタイプインスタレーションとかが興味が最もあったかなと。

  • 興味深い本。
    読みながらこんなことできないかな、こんな場所があったらいいなと考えてしまう。

  • これからのビジネスモデルのアイディア

  • 11

  • シェアとは所有でなく共有、閉ざすのではなく「ひらく」ものだと思う。「近代」の終焉とリンクしているはず。

    日本の社会がシェアを志向したものへと転換しつつあることの現れかもしれない(略)社会がシェア志向へと変わりつつある背景には、日本が縮小社会、つまり人口が減少する社会に転じたという事実がある(239)

    「シェア」を通じて垣間見える未来の社会とは、人口の減少とともに余剰となったストックを、その時々の固有の状況に応じた最適な状態で維持し、絶え間なくマネジメントしていくために、人が自ら考え、行動し、かつ人々が、それぞれに固有の価値観に基づいて合意を形成する社会である(243)

  • 社会

  • コワーキングスペースの話

  • 「より合理的に、軽やかに、楽しく、より良い未来を」

    人口が縮小化し、価値基準の統一が測れない時代背景において、「もの」や「空間」はこれ以上必要ではない。

    むしろそれらリソースをどう活用していくかが問題。あるいはその中間層的ポジションの仕事が求められてくる。

    これはもともと行政の役割であったけれども、もはや民間が公共を担うことになった。そしてそのやり方がシェアを「デザイン」すること。

    地域ごとに市民が動かし、運営し、維持する社会が生まれる。

    シェアすることで、メンバー各人が主体性を持った魅力的なコミュニティが生まれるかな。

    SNSネイティヴ世代には浸透性あり、かな。リソースに困らないから。


    林千晶 (ロフトワーク)
    「PMは効率化のためだけでなく、コミュニケーションのためでもある
    コンサルというよりは、クリエイターと一緒に未来を探っていく。そんな「デザイン」
    企画書では仕事は終わらず、つくる行為の中からしか未来は見えてこない。

    「信頼というエコループ」
    契約書ではなく合意書
    より良い循環を生むエコシステムを作り出す。
    シェアとクリエイティブが生むワクワク」

    信頼は個人と個人の間に生まれるもので、コミュニティとコミュニティの間にどう作るかが鍵となるみたい。ということは、日本的な会社づくりにみたいになるのかな?それともプロジェクトベースの働き方になるんかな?あるいはまた別の何か?それこほデザイナーの腕の見せ所やなぁ

  • 前半のエッセイのベクトルの多様さが現状のシェアの漠然とした感覚を整理するのに示唆的で、後半のディスカッションとエピローグがシェアの今後の展望をポジティブに広げる感じがすごく面白かった。映画観た後のような清々しさがある本だった。

    縮小化する社会において、近代家族の崩壊や、都市構造の機能不全、インターネットの登場による情報共有の低コスト化などあらゆる側面が重なってシェア=モノの共有は進んでいて、現代においてとてもクリティカルな生活の営み方であると。何を共有するか、どう共有するか、共有を消費すると何が生まれるか、みたいなパースペクティブの多様さがシェアの議論には混在しているからすごく掴み取りづらい概念なんだと思うのと同時に、この本の前のエッセイ集?は、現状の漠然としたシェアの認知をそのまま一つの本にしたような不思議な感覚があって、それぞれの章を相対化しながらシェアってなんなのかって考えることが理解を働きかけているように感じた。一方で、その理解をすべてを読者に丸投げするのではなく、章末にコメンテータを設けて議論を行い、その手助けをしている点は素晴らしいディレクションだと思った。後半はそれを基にシェアの展望を議論していて、そのポジティブな展開は読んでいてとても気持ちいがいい。特にシェアをするということは、ある種の公共性を帯びることであるというところが面白く感じた。シェアとそれを取り巻く社会を考えることはそのまま今後の社会の在り方を考えるものである、と展開したところはそうなんだろうな、と肯定的に同意させられるような魅力があった。

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著者プロフィール

成瀬・猪熊建築設計事務所

「2021年 『住まいから問うシェアの未来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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