新 社会心理学: 心と社会をつなぐ知の統合

  • 北大路書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784762828515

作品紹介・あらすじ

社会心理学の諸領域に共通して問題となる「心と社会を語る重要な概念」を取り上げ,それらが何を語ってきたか,その用いられ方の問題点や限界がどこにあるのかを論ずる。批判的な視点によって社会心理学が得てきた知見を再構成し,俯瞰的に眺めたうえで,「横割り」的に分断されてきた研究領域をつなぐ意欲的な試み。

【執筆者一覧】(執筆順)
唐沢かおり 東京大学大学院人文社会系研究科教授 序章,第2章,第9章
野村理朗 京都大学大学院教育学研究科准教授 第1章
北村英哉 関西大学社会学部教授 第3章
堀毛一也 東洋大学社会学部教授 第4章
浦 光博 追手門学院大学心理学部教授 第5章
山口裕幸 九州大学大学院人間環境学研究院教授 第6章
村本由紀子 東京大学大学院人文社会系研究科准教授 第7章
沼崎 誠 首都大学東京大学院人文科学研究科教授 第8章

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭で宣言されているように、かなりアップデートされた内容の入門書。教養課程向けではなく、社会心理学専攻(3回生?)向けぐらいの教科書か。上位校では1回生から使うんかなあ。さすがにそれはないだろう。この内容だとそろそろ第2版出さないとならんのではないか。

  • 社会心理学が目標として設定している課題が、特定の社会的な行動の生起過程それぞれの理解を進めること。社会心理学はグランドセオリーを目指して研究を進めていないし、またその結果として当然ではあるが、グランドセオリーを持たない。感情や動機は、ある行動を発現させるメカニズムとして、社会心理学の中で重要な位置を占めている。社会心理学の基本的課題は、パーソナリティ・社会・文化を有機的、統一的に把握することにより人間性を追求することにある社会心理学の基本的な研究パラダイムは、おおむね社会・文化→個人という方向性を示してきた。

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著者プロフィール

1992年 UCLA Department of Psychology 博士課程修了(Ph. D)、
    京都大学大学院文学研究科中途退学
現 在 東京大学大学院人文社会系研究科教授
編著書 『心と社会を科学する』(共編、東京大学出版会、2012年)
    『新 社会心理学』(編、北大路書房、2014年)
    『人文知Ⅰ 心と言葉の迷宮』(共編、東京大学出版会、2014年)
    『なぜ心を読みすぎるのか』(東京大学出版会、2017年)他

「2019年 『〈概念工学〉宣言!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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