青空のむこう

  • 求龍堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763002112

感想・レビュー・書評

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  • 良かったけど、思ってたよりあっさりしてた。
    というか、ちょっと短かったかな。

    ハリーが、自分が死んでしまった所為で暗くなった家族を、なんとかして明るくしようと一生懸命話しかける所が切ない。
    エギーの部屋でのやりとりには、思わず泣いてしまった。

    終わり方も良かった。

  • 2012/08/07

  • ≪内容覚書≫
    交通事故で死んでしまった主人公の少年。
    あの世の入り口で後悔するのは、
    姉と喧嘩して言ってしまったひどいことば。
    最期のことばを後悔して、「彼方の青い世界」へ
    旅立てずにいた少年は、意を決して、
    「この世」へと脱走する。

    少年は思いを遂げ、無事、旅立つことができるのか。

    ≪感想≫
    あの世の描写が独特で面白い。
    悲壮感がないのもいい。
    なんとなく希望のあるあの世で、ホッとする。
    地獄行きもなく、思い残すことさえなければ、
    次の世界へと旅立てるのが優しくてよいと思った。

    その分、インパクトはない。
    まぁ、こんな感じでまとめるかな、という安心設計。

    個人的には、「この世」へと降りた時のリスクが、
    もう少し厳しければ、また違っただろうと思う。
    何もかもが優しすぎるせいで、物足りなさがあったのも事実。

    あとは、死んで後悔するのが、それだけなのか、と。
    こどもの純粋さなのだろうか。
    私、今、交通事故なんかで死んだら、
    もっと、いろいろ後悔しそう。
    事故の相手を恨めしく思う自信もある。
    …私が汚れ過ぎなのかしら。

    もっとドロドロと葛藤する死後の方が、作品としては好み。
    実際は、こんな感じだったら、どんなにいいだろう。
    夢のある死後の世界を与えてくれたことに感謝。

  • 小中学生には、良い本なのでしょうが、目の肥えた大人には・・・

  • 読んだ時は確かまだ小学生でした。

    その頃は何とも思わずに読んでいたけれど、今読み返すと結構辛いところが…

  • 姉のエギーへの悪口。それがハリーの最期の言葉になってしまいました。事故で死んでしまってもエギーとのやり取りを後悔してばかりなハリーをみているといたたまれなくなります。自分もハリーと同じ立場にあったら同じように後悔するでしょう。人はいつ死ぬかわからないですから、与えられたどの時間でも悔いのないように過ごしたいです。悔いのない生き方ってどうすればいいの。教えて。

  • タイトル*青空のむこう
    作者*アレックス シアラー
    出版社*求龍堂

     ぼくはまだ決めかねてた。アーサーはぼくに背中をむけて歩きだした。そのとたん、エギーやママやパパや友だち、ぼくが知ってる人たちの顔が次々に浮かんで、どうしてももう一度会いたくなった。みんながいなきゃ生きていけない。死んでることだってできない。すぐにぼくは決心した。アーサーの後を追いながら呼びかけた。
    「待って、アーサー。ぼくも行く」
     アーサーは立ち止まってぼくを待った。それからふたりで駆けだした。〈生者の国〉を目指して。(本文より)

  • 泣いたー。ラストはなんともいえない空虚感。

  • たまに、児童書を手にするのは、
    忘れていた子供の頃の気持ちを、取り戻してみたくなるから、
    かもしれない。

    これは、死んでしまった少年ハリーの、「やり残したこと」を果たすための冒険物語。

    小さな子供が、「失ってみて初めて大切なものに気付いたり」「自分の存在の大きさ、あるいは小ささに気付いたり」するのは、読んでいて切ない。

    訳者あとがきにもあるように、
    ラストシーンは、悲しいけど希望に満ちている。いや、希望に満ちているからこそ悲しみが尾を引く。

  • この本は、主人公がすぐ死んでしまって、死者の国という所にいってしまいます。

    この本を読んだのは、小学生の頃でした。
    その当時の感想文には、今を大事に生きたいと思いました。と書いてありました。

    そんな「生きていること」の大切さがわかる作品です。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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