- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763131201
作品紹介・あらすじ
リバウンド率ゼロ。一度習えば、二度と散らからない、「こんまり流ときめき整理収納法」。
感想・レビュー・書評
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自分の幼少期を振り返り、片付け、収納の遍歴を交えながらの、こんまりさん流の片付けの極意が詰まった一冊。共感できる所多し(めんどくさいとか、結局使わないとか)
これならリバウンドも、まあ、しないんだろうなと思われる。
この通りにやっていったら人生も変わるのかしら?きっと好転するんだろうね…(はぁ…ため息)
全部一気に読んだせいか、最後の方になってくると、ここまでやるのは私には無理だと悲しくなった。
気を取り直して、最初から、半年というスパンらしいので、頑張ってみようかなと思っている次第。
(一番捨たいのは旦那。頑張れ。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先にシリーズの2冊目から読んだのですが、同僚に紹介されて、こちらも読むことができました。
個人的にはどちらから読んでも大丈夫だと思うし、1冊でも彼女のマインドは十分伝わると思います。それでも、本書にしか書かれていないはっとさせられる言葉もありますし、こちらも読んでよかった!と思っています。
で、以前からの懸案であった本棚から片づけを始めたわけですが、ひどいほこりのために1冊1冊タオルで拭きながら、あれこれ考えていると高校生のときから手放すことができずあれほど大切だと思っていた「赤毛のアン」さえも、もうこの本を読むことはないだろうなあと思ってしまったのです。陽に焼けて、縁が変色してしまった文庫本を手にしたとき、その本を読んだ当時は確かにわくわくしたけれど、もう1度読みたくなった時は、書店の棚から改めて新しいものを取り出し、本との出会いからスタートしたいと思ってしまったのでした。
私の本たちの果たすべき役割はすでに終わっていたということなんでしょうね。
このことがきっかけになって、あとの本はほぼ迷うことなく速断することができました。
洋服も同様です。
今まで何枚あっても手に取る服は限られていて、「いつも着る服がない」とクローゼットの前で立ち尽くすこともしばしばでした。
また、あまり開けないクローゼットの扉の端の方に、傷んではないけれど、なんだか旬を過ぎてしまい、袖を通してもやっぱりしっくりこなくて着替えなおしてしまうようないくつもの服を目にするとき、罪悪感を感じていました。
自分にとって必要でなくなったり、ときめかなくなったりしても、たとえそのことに気付いていても、手放すことを先送りにしてしまうことこそが、もっとも大きな問題で、その根っこのところに解決しなければならない課題が隠されていたりするものです。
私の場合、自分自身の決断を自分が信頼できないということに他ならないのではないかしら?
それでも私は本書を通じて、モノと向き合い、自分の心の中を見つめ、こんまりちゃんの方法を用いて突破口を見つけ出すことができました。
モノとの関わり方に対して主導権を握っているのはあくまでも私自身であるということ。
主体的に選択もできるようになると、決断までの時間は短くなり、ぶれなくなってきます。
以前大原照子さんの「少ないものでシンプルに暮らす」(だったかな?)という本が大変気に入り、その暮らしぶりに憧れたのですが、実行に移すのは非常に難しかった。
今思えば、シンプルな暮らしに至る心構えとかマインド、合理的なノウハウまでは書かれていなかったように思います。
本書の中のこんまりちゃんの言葉には、次のようなものがありました。
片づけとは「モノを通して自分と対話する作業」である。
過去の思い出よりも今の自分を大切にしよう。(いずれもタイトル)
捨てられない原因は、「過去に対する執着」と「未来に対する不安」(P238)
何を持つのかは、どう生きるのかと同じこと。
片づけをすると、いくらものを持っていてもいつも不足を感じていたのが、片づけをしてときめくものだけが残っている状態にすると、必要なものはそろっていると思えるようになる。
それは「足ることを知るから」(P255)
決して大げさではなく、片づけ(=片をつけるということ)には「生き方」を変化させる力があると感じさせてくれる1冊です。-
いろいろと心の動きがあるようで、面白かったです。
>自分自身の決断を自分が信頼できないということ
ローマは一日にしてならず
そ...いろいろと心の動きがあるようで、面白かったです。
>自分自身の決断を自分が信頼できないということ
ローマは一日にしてならず
そんなことを考えました。
ゆっくりでも、日々成長しているのではないですか?2014/04/18 -
だいさん、こんにちは!
いつもコメントを下さり、ありがとうございます!
>ゆっくりでも、日々成長しているのではないですか?
そ...だいさん、こんにちは!
いつもコメントを下さり、ありがとうございます!
>ゆっくりでも、日々成長しているのではないですか?
そう信じたいです!
今回の片づけもそうなんですが、思考がポンと飛躍する瞬間ってありますよね。
成長って直線的なものでなく、急にぐいっと伸びてるような気がします。
それって、若者だけかしら?2014/04/18 -
nico314さん
こんにちは
不連続(直線でない)は、年齢とかではなく、すべてに共通なんですよ。きっと。
文明の発祥や、電子(原...nico314さん
こんにちは
不連続(直線でない)は、年齢とかではなく、すべてに共通なんですよ。きっと。
文明の発祥や、電子(原子核の中の)と同じように、偏在するものなんじゃないですか。
また、新たな「ひらめき」(煌めきかな)に出会えることを期待しています。2014/04/23
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すべての事、人、物に感謝する。
スピリチュアルな本には、常に記載されている言葉。
人や、出来事には、感謝の気持ちを伝えてはいたが、物に感謝が出来ていない。物に感謝を伝えられるようになれば、自分の劣等感が少し減るのかもしれない、と思った。 -
9年前の本だけど、最近再びこんまりさんや本書をよく見るようになったので。今は海外でもブレイクしているみたい。
「片付け」を理論ではなく自分の精神に向き合い、気持ちを基準にして考えるという本なので、たまにスピリチュアルな言葉が出てくるところは自分にはちょっと合わなかった。そこでどうしても少し覚めてしまうので。
ただ、言っていることに「なるほどな!」と思う点も沢山あり、特に「片付けを完璧に終えた状態になると、自分の人生にとって大事な次なる課題が明確になる→夢が見つかる→人生が開ける」という構図は確かにと思った。だから片付けは一気に短期間で終わらせ、毎日一生やらなければならないことではないと。あと「立てて収納」「あらゆるものの定位置を決める」はやってみたい。
自分もこんまり流で一気に家の中のものを何分の一かにしたいかと言ったらちょっと分からないけど、ときめかない洋服くらいは処分しようかな。
ただ、海外では「MOTTAINAI」がもてはやされ、日本では断捨離がもてはやされ、と何だか矛盾も感じてしまうし皮肉なものだな。
そういう本ではないからか、全体に写真やイラストが一切ないので、特に洋服の畳み方を説明している部分などは、図があったら分かりやすかった。 -
スムーズに捨てるための、基本の順番は衣類(トップス→ボトムス→コートやジャケット等のかけるモノ→靴下類→下着類→バッグ→マフラー等の小物→イベントモノ→靴)→本類→書類→小物類→最後に思い出品。
捨てるときはカテゴリごとにまとめ、一気に捨てる。全て広げて、実際に触れて、ときめかないものは捨てる。
家中の全ての収納から一つ残らず自分の服類を集めてきて、床に洋服山を作る。オフシーズンの服から、次のシーズンに着たいかどうかで選別。ときめかない服を部屋着に流用するのはやめる。部屋着も自分がときめくモノしかおかない。
洋服は基本的にたたんで立てて収納する。
生地の薄い方の端を手にとりながら、シンプルな長方形になるよう小さくたたみ、自立するように。
かける収納は右肩上がりに。クロゼットの向かって左から重いモノ(丈が長く、生地が厚く色の濃いモノ。コート、ワンピース、パンツ等)右に軽いモノ(丈が短く、生地が薄く、色の薄いモノ。スカート、ブラウス等)
ストッキングを結んだり、靴下を裏返してまとめない。ストッキングは、左右の足部分を重ね、縦に半分に折り、三等分の長さになるようたたむ。つま先の方を中に折り込むよう、腰の部分を少し余らせて飛び出るように、こうして下からくるくる巻き、巻き寿司状態にして、うず巻きが見えるように立てて収納。
靴下は重ねて大体二つ折りか三つ折り。
衣替えはしない前提で、ざっと素材別に引き出しに入れる。
バッグは詰め物を出して、小ぶりのバッグを詰め物代わりにイン。
家に対して、行ってきます、ただいまを心の中で。帰宅後は一度バッグを空にして、中身も箱などに入れるよう習慣づける。
本は全て棚から出して、ときめきを基準にふるいわけ。レシピ、雑誌等は気に入ったページのみ切り取り、クリアファイルに入れて一時保管も有り。押入れに収納するも有り。未読本は思い切って処分。
思い出の品も、品自体にときめかないなら処分。手紙、写真も同様。
説明書、保証書、予備のボタン等も思い切って処分。
収納の知恵やアイデアはいらない、まず大事なのはモノを適正量まで減らすこと。そのためにも自分がどれだけモノを持っているのか、本当に必要なのはどれだけなのか、把握し、それ以上持たない、増やさないこと。
読み終えてクローゼットのお洋服とバッグ、下着類の整理を行いましたが、次の段階・本がね・・・少し減らしたものの、小説・漫画・絵本等「ときめく」ので減らず。。 -
片付けのプロという肩書きの著者。片付けは単なる手法であって、それ自体が目的ではない。哲学である。本の構成の妙技。人生を考える事になる。片付けた後に始まる。
片付けに対する、ダメだし。片づけを習ったことがない。ものを捨てるかどうか見極めること、ものの定位置を決めること、「捨てる」が先。そして「モノを捨てる前に「理想の暮らし」を考える「触った瞬間」に「ときめき」を感じるかどうかで判断する。
片付けの順番①衣類②本③書類④小物類⑤思い出品写真
モノを大切にすれば、自分のミカタになる。そして、ときめくモノに囲まれた生活は幸せである。⇒人生への自信、やりたいことがみつかる。
自信が無いのは、「過去に対する執着」か「未来に対する不安」か?また、持ち物との縁や因果も感じる。「片付けの魔法」効果。
文章が女性の気遣いを感じるので、好感が持てる。全体を通した内容は、人生哲学、と思える。片付け、という身近なこと、作業、行為に、注目したことで、分かりやすく、人生を考えることが出来るのではないか。
終章、本当の人生は「片付けたあと」に始まる。この先を考えない、書いていないことも、敷居が低く読めることだ。著者本人は自身の根っこを、見つけている。 -
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芹香さんはじめまして、こんばんは。
わたしのブクログにコメントを下さり、ありがとうございます!気付くのが遅れてしまってすみませんでした!
...芹香さんはじめまして、こんばんは。
わたしのブクログにコメントを下さり、ありがとうございます!気付くのが遅れてしまってすみませんでした!
わたしもこんまり先生に影響されて片づけを進めている最中です。芹香さんのレビュー、すごくすごく共感したのでポチッとさせていただきました^^それになんていうか、続きの読みたくなる文章を書かれますね。すてきです。
こちらこそ勝手ながらフォローさせていただきました。今度ともよろしくお願いします。
フォロー&コメント、ありがとうございました!2012/11/22 -
花丸ありがとうございます。
登録している本が共通なものばかりで嬉しくなりコメントさせていただきました。
私もこんまり先生のファンです...花丸ありがとうございます。
登録している本が共通なものばかりで嬉しくなりコメントさせていただきました。
私もこんまり先生のファンです。物の位置を決めると戻す習慣から、いつでも片付いている部屋になったままです。
素晴らしい本ですよね。
またお邪魔させていただきます。2015/01/22
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おそらく20代後半のときに書かれた本。物が少ないのは当然なので、片付けも簡単。子供が出来ればそんな簡単じゃないだろうと思いつつ、自分を重ね合わせると、そうでもないかなと思い直す。
トキメキと感謝して捨てる。衣類、本類、書類、小物類、最後に思いで品の順に残すか捨てるか決める。そして残ったものをそれぞれ定位置かつ極力一箇所に仕舞う。バッグに物を入れたままにしない。
なるほどと思う。 -
2019年初頭、こんまりさんは動画配信の人気で世界的に知られつつある。2011年頃に日本で話題になり、2015年にはこの本の英訳がアメリカで話題だったらしい。今さら読むのはだいぶ周回遅れだ。ときめきがどうこう言ってる片づけ本が流行っている、という話は、しばらく前に耳にしていた。私は片づけが得意ではないし、今も雑然とした部屋でこの文章を打っている。ひねくれた私なので、トキメキで片づけ?何それ?という、あわよくばイチャモンを付けたいという、ちょっと意地悪な気持ちで読み始めた。
「はじめに」で片づけで人生が変わる!みたいなことが書いてあって、予想していたとはいえ、のっけから自己啓発でおののいた。人はそんな簡単に変わらないと思うので、安易な賛同はできない。ただ、その後には片づけに臨むマインドと具体的な進め方、収納の仕方についての記述が続く。同じ内容の繰り返しになっている箇所がいくつかあるけど、おもしろかったし、納得できる部分もあった。短い期間で一気に片づける、とあったので、それは大変だ!と思ったら短期とは半年とのこと。それは確かに一度きりでいいのかもしれない。
モノを捨てるとなると、必要かどうか?という判断基準になりがち。そこに「ときめくかどうか?」という基準を持ってきたのはおもしろいと思う。更に、捨てることへの罪悪感を「モノへの感謝」という形で緩和しているのもおもしろい。例え全く着なかった服を捨てるのであっても「自分の好みに気付かせてくれてありがとう」と感謝する。確かにそうやって意味を持たせれば捨てやすいかもしれない。そんなことも含めて、片づけはマインドが9割というのは納得できる。ただ、そのマインドの中にスピリチュアルも若干入っている気がする。スピリチュアルの粉がかかっているかな?くらいの感じ。可愛げのあるスピリチュアル。こんまりさんは5年ほど巫女をしていたそうなので、神道や万物に神が宿るというアニミズムっぽさがあるのだろう。
服を片づけるために、まず「収納から全部出して一か所に集める」と書いている箇所で思ったことがある。これは「お焚き上げ」ではないか?神社でダルマ、お守り、遺品等を山のように積み上げて燃やすアレだ。「ときめき」は炎だ。sparke joy!発火する喜び!「片づけは祭りです」と書いていて笑ってしまったが、そう考えると、これは確かに「祭り」かもしれない。
「ときめき」もそうだけど、こんまりさんは言語センスがおもしろい。聞くところによると、ブラジャーのことを「おブラさま」と呼んでいるそうな。おもしろい。この言語センスはみうらじゅん氏に近いと思う。みうらじゅんといえば、観光地のろくでもない絵葉書を「カスハガ」と呼んで収集するなど、訳のわからない大量のコレクションがある人だ。また、仏像を愛好するなど仏教に造詣が深く、子供の頃の夢は住職になることだったそうだ。ここはひとつ、こんまりさんにみうらじゅん氏の家か倉庫に行って対決してほしい。かつて巫女をしていたこんまりさんと、住職になりたかったみうらじゅん氏の対決。神道 vs 仏教。ただ、こんまりさんの言う「ときめき」と、みうらじゅん氏の言う「ぐっとくる」「そこがいいんじゃない!」は、ほぼ同義だ(©武田砂鉄 on twitter)。意外に意気投合して神仏習合しそうな気もする。
この本の背景にある考え方は「今を生きる」ということだと思う。過去のモノを捨てられないのは過去への執着だし、買いだめしてしまうのは未来への不安。人はついつい、今ではなく過去や未来に囚われてしまう。それを考え直すという意味で、片づけはいいことなんだろう。とはいえ、今だけを生きる!みたいにイキられると刹那的なことになっていろいろ問題がある。今を最高にするために過去を偽造したり、後の世代の負担を考えなくなったり、まあ、いろいろと。
ときめかないものは視界に入れない。捨てる。それは切り捨てではないか?とモヤモヤする部分もある。ときめかないモノがある、なくてもいいモノがある、役に立たないモノがある、というのは豊かさではないのか?多様性ではないのか?考え過ぎかもしれないが、人間関係にも適用されると疎外とか排除になりかねない。
経済的な観点から考えるのもおもしろい。一見すると、とにかくモノを買わせようとする消費社会へのアンチテーゼのように見える。果たしてそうなのか?ときめくモノだけを残した結果、その人は無駄にモノを買わなくなるだろうか?スペースが空いたからモノを再び買いだすような気もする。ときめくモノばかりに囲まれていると、飽きるのも早いかもしれない。片づけた結果、かえって消費を促進するようになったりして。そしてまた片づけというループに入ったりして(笑)。 -
ただの片付け法の本じゃない。
とにかくこんまりさんのモノに対する愛情が感じ取れます。モノを大切にするってすごく大事で素敵なことだと知りました。