風の歌を聴け―Hear the wind sing 【講談社英語文庫】

  • 講談社インターナショナル
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784770022141

感想・レビュー・書評

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  • 読み切った-!!!!!

    というのが最初の感想w
    元々話を知ってたのもあったし、春樹の本は英語にしても情景がちゃんと浮かんでくるし、セリフは日本語より英語の方がしっくりくる気がする。

    英語の学習という点から言えば、筋を知ってる物語を辞書なしでざざーっと読むのはすごくいいと思います。
    辞書、いちいち引いてたら時間かかって飽きるから。w


    Jのセリフの、

    "Everything passes. Nobody gets anything for keeps. And that's how we've got to live."

    っていうのがすごすぎて鳥肌。英語でもJはかっこよかった!
    また春樹の作品は英語で読んでみようと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読み切った-!!!!! 」
      拍手!
      どーして英語版を読んでみようと思われたのですか?
      私はテキスト「英語で読む村上春樹」だけ買いました←ヤ...
      「読み切った-!!!!! 」
      拍手!
      どーして英語版を読んでみようと思われたのですか?
      私はテキスト「英語で読む村上春樹」だけ買いました←ヤル気あるのか?
      2013/05/07
  • 本作は村上氏のデビュー作。どれも似ているといえばそれまでですが、デビュー作にしてすでに村上色が大いに出ています。

    その特徴といえばやはり主人公。

    やや厭世的・衒学的・理知的で、運動を定期的に行う。周囲に無関心気味、微妙な比喩を繰り出し、相手と若干かみ合っていないような会話もしばしば。近い知り合いが死ぬ。キザめな音楽からの引用や文学からの引用の数々。そして濃厚な性描写(でも冷静)。こうした要素がウイットに富んだ軽妙な文章で綴られる。

    ・・・
    そんな主人公が出る作品が売れたわけですから、やはり主人公のような人物が、時代のロールモデルというか憧れ、だったのでしょうか。

    思えば私も、文学、音楽、運動、全部好きでした。が、いかんせん男子校上がりで女性にはモテなかった。だから彼女(今の嫁さん)ができたら、もうのぼせ上っちゃって、冷静どころではなかったですねえ笑 ということでついぞ主人公のような人物にはなれませんでした。だからこそ冷静なエロにあこがれたものです。知的で社交のできるむっつりスケベ。これが村上作品の主人公にたいする私のイメージです(大分偏見が入っていますが)。


    他方、今の10代、20代が本作のような村上作品を読んだらどう反応するんだろうか?とちょっと気になりました。若者気質も時々刻々と変化します。今の若者にとっては村上作品の主人公はちょっと「面倒クサ」「わけわからん」とかなるのではないかと感じました。今の若者は全般的にもっと覚めていてかつストレートなコミュニケーションを好むような気がしました。言っても若者なんて自分の子供とその友人数人くらいしか知りませんが。

    ・・・
    ということで10年ぶりか20年ぶりくらいに読み返した村上春樹氏のデビュー作でした。昔は熱読し今も好きですが、2022年の今、1970年代の作品にやはり「時代」を感じざるを得ませんでした。

    本作はじめ村上氏の作品が今後10年20年と残っていくかは予測できません。もし残るのならば、そこに某かの普遍的価値・気分のようなものが捉えられているということなのでしょう。あるいは、昭和の名著として学者による注釈が巻末についたうえでやっと読み継がれるような、化石のような物語になるのでしょうか。結果は空の上から見守るしかありませんねえ。

  • 日本語で読んだら、もしかして面白いかもしれないが、英語ではまったく面白くない。何が言いたいんだがか知らないが、著者が欧米で受けている理由が理解できない。

  • 2015/08/06 読了

  • 村上春樹のデビュー作。はっきりとしたストーリー性はないが、言葉の選択や言い回しが面白いため最後まで楽しみながら読むことができた。

  • Good!

  • 村上春樹さんの本は1Q84しか読んだことがなく、しかもどうにも消化不良な結末でした。村上春樹さんの著作を知る人によると、彼の書き方はそんな感じらしいので、じゃあ他のも読んでみようか、とのことでこの作品をば。

    何回も分けて読んだので、時系列がどうなってるのか、この女はあの女と一緒なのか、とかとかよくわからなくなってしまいましたが、たぶん一気に読み終えてもそう変わらなかっただろうと思います。
    でもあのふわふわした感じ、何となく自分の夢の中を彷彿とさせる感じが心地よくて、話が理解できてるのかできてないのか分からないのにも関わらず読み進めてしまうし、何だか心地よいのは新感覚でした。
    それと、舞台は確実に日本のはずなのに、どこかの外国のような気がしてなりませんでした。書き方なのかな…?洋書の翻訳を読んでいるような感じ。

    春樹ファンのように深く読み込んだりするようなことはしないけど、また違う作品も読んでみたいなーと思いました。

  • 暇つぶしにちょうどいいなにも主義主張のない本( ;´Д`)

  • 思春期の私に大きな影響を与えた本(=´∀`)人(´∀`=)

  • 兵庫などを舞台とした作品です。

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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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