- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784773089820
作品紹介・あらすじ
明日もきみと一緒にいたい
過疎高齢化の激しいド田舎に、超大金持ちが移住体験にやってきた!
なんとしても定住に持ち込みたいオトナの命を受けて、果之壱は世古泰一の家政夫をすることに。
ハイスペックな出自にも関わらず、布団の敷き方も知らない彼のため、毎日美味しいごはんを作り、お世話する壱。
まるで家族のように過ごしていくうちに、「帰ってほしくない」と願うようになってしまって……!?
真っ赤な高級車に乗った王子様×大家族の愛され長男。
正反対の暮らしをしてきた二人のスローラブ
感想・レビュー・書評
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田舎の農道にいきなり現れた真っ赤なフェラーリ、まるで王子様のようなハイスペックイケメン。ただし、生活力はゼロなIT長者、世古泰一。
1ケ月限定の移住体験にやってきた彼の世話役を言いつけられた果之(かの)いち。
いちが作るごはんを食べ、いちを通して地元とふれあい、少しずつ生きる力を取り戻してゆく世古。
そして、世古にひかれていく自分を意識しつつ、いずれ東京へ帰る世古を思い、自分の気持ちを押し隠すいち。しかし、ある夜、ついに気持ちが溢れ出て…
ハイスペックなのに、田舎ではまるで使い物にならない攻めがかわいい。すぐに財力で解決しようとして受けに叱られたりするのも可愛い。
受けは、しっかりものの長男。が、貧乏子沢山を地でいく家庭環境にくわえ、お兄ちゃんであるゆえに人に甘えられない性格。
15才年上の世古に惹かれるのもわかる。
夕映さんらしい、幸せスローライフ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった!
ど田舎にフェラーリに乗ってやってきた泰一さんと迎えた壱と双子の兄弟。お試し期間に家事手伝い係となった壱ともスムーズに仲良くなってよかった。
リアルな田舎っぽさも度々あり新鮮で良かったです。 -
後半の展開が潔くて好き。
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★3.8
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個人的に自分が好きなタイプの夕映さんの話。
壱の日常的な田舎の生活がしっかり書かれていて、久しぶりに夕映さんの良さを味わえた。
夕映さんは好きな分野を舞台に書くと、恋愛要素もピタリとハマるような気がする。この作品も、田舎の生活の中、壱と世古の距離が近づいていくのが自然で上手かった。
またこんな感じの話を読めたらいいな。