数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本

著者 :
  • アスコム
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784776211945

作品紹介・あらすじ

仕事ができる人に共通しているのは、「数字力」。
「数字力」が身につくと、仕事の質、説得力、伝える力、問題解決力が劇的に変わる!

「数字力」とは、数字を使って意思決定への筋道を立てる力のことです。

・新しい企画や提案を実現する
・ムダな仕事を効率化する
・会社の数字の要点を把握する
・問題点を洗い出し解決策を探る

仕事で求められるこれらの業務は、すべて「数字力」があれば実行できます。
難しい会計の知識や数学的な能力は必要ありません。

本書では、元・国税調査官で現在は経営者である著者が、数字が苦手な人でもわかりやすく学べるように、身近な問題やクイズなどを盛り込み、楽しみながら数字の読み方、数字を使った考え方を身につける方法を29のステップでやさしく解説しています。

「必要だとわかっているが数字への苦手意識が強い」
「簿記を勉強しようとして挫折してしまった」
「今よりも1ランク成長したい」
「直感や感情に左右されず合理的な判断をしたい」
「新社会人として仕事で使う数字を学びたい」

数字ビギナーはもちろん、これまであまり数字を意識せずに仕事をしてきてしまったという人にもおすすめの「仕事で使える数字の読み方」超・入門書です。

※本書は、2010年9月に株式会社大和書房より刊行された『文系ビジネスマンでもわかる数字力の教科書』を改題し、加筆・修正したものです。

感想・レビュー・書評

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  • ビジネスの世界では特に、合理的かつ具体的に物事を進めるに当たっては、数字での会話が必要だ。
    しかし、なかなか覚えたり理解するのは苦労する。概算でも良いので、理解の仕方のヒントをくれたり、ニッパチの法則、ランチェスターの法則、「1:5の法則」と「5:25の法則」、CRMの法則などは、ためになった。

    ビジネス上の判断の仕方については、
    客観的・合理的な意思決定と言う基準を持つこと

    正しい意思決定のプロセス
    ①前提を確認する
    ②他の選択肢を検討する
    ③判断材料を定量的に表す

    意思決定の際は、純粋に将来起こるであろうことのみで判断しなければならない。
    サンクコスト(過去にかけたコスト)は意思決定の判断材料にしてはいけない。
    つまり「ゼロベースで考える」という意思決定の基本に沿うこと。

    「いま現金を事業に使うことができるなら、1年後にいくらにできるか」を考慮に入れること。

    見えない損失=機会損失も考慮に入れること。

    だ。
    そう言われれば、そうだよな、だが、こうやってまとめてくれていると、理解しやすい。

  • メラビアンの法則
    感情や態度に矛盾したメッセージがあった場合の受け止め方
    言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%

    パレートの法則
    経済は上位20%が鍵を握る
    会社の利益の8割は2割の従業員、2割の顧客が生んでるいるなど

    ランチェスターの法則
    ランチェスター戦略における市場占有率の目標数値モデル
    73.9% 絶対的な独走状態
    41.7% 安定的な強者の位置
    26.1% 強者と弱者の境目

    ハインリッヒの法則
    労災において、1件の重大災害の裏に29件の軽い災害、300件のヒヤリハットがある

  • 国税調査官や上場企業の財務部門での勤務経験のある著者が仕事で使える数字力について解説した一冊。

    定量的に数字で考えることでビジネスパーソンとしてのスキルが上がると本書を読んで感じました。
    意思決定をテンポ良くできることや具体的な数値目標を定めることや基準の数字を持つことや比べてみることなど定性的な感覚ではなく具体的な指標をもって考えることが大切であると本書を読んで感じました。
    そして、会社の数字を見るときは利益をスタートにして考えることや平均やアンカリングといった数字のトリックに機をつけることも
    大切であると感じました。
    また、パレートの法則やランチェスターの法則などをうまく使って経営などの戦略を立てることやサンクコストや正味現在価値を考慮して未来のことを考えることなどはひとつ上の戦略を考えることだと感じ、勉強になりました。

    本書を読んで感覚ではなく数字で語ることの大切さを改めて感じることができました。
    本書で学んだことを活かして数字を根拠にした分析を心がけていきたいと感じた一冊でした。

  • 数字(数値)を示すことで具体的に浮かび上がる課題や明確になる目標があるのは明白なのに、感情論でグルグルすることが多い。
    自分もついついそっちに流されがちなので、数字を意識することを怠らないようにしないとな…と反省。

    グラフでパッと見て(結果が)右肩上がりだったり状況改善されていると思っても、実はデータの定義や取り方、期間がしれっと変わっていることもある。
    数字の根拠の裏取りも大事。

  • 国税局にもいらっしゃた著者なので、その面から数字の取り方もわかりやすい。

  • タイトル通り、本当に数字が苦手な私でも読み進めやすかった。
    定量的に考えることが苦手であることが考えや会議がまとまらない理由だと突きつけられ、苦しくもその通りだと思った。
    数字で考えるためのメソッドが散りばめられていてわかりやすい。
    手元に持っておきたい一冊。

  • 数字に強くなることは、あらゆる場面で活用できると思い本書を購入。感情論ではなく、数字を根拠にして感情をという流れが印象的であった。社会人は是非読んだ方が良い本だと感じた。

    以下読書メモ
    ・目標を設定するときは数値を提示する。実行後の目標値と結果の値を検証することが必要→定量的(数字にする)分析から定性的(数字ではない言葉・文字にする)な意見を

    ・問題とは「目標と現実とのあいだにあるギャップ」
    →目標は数値で表さないと、達成できたかどうかが検証できない

    ・社会に転がっている数字。それを鵜呑みにしない。
    →大きな数字を細かく分けて考える(ブレイクダウン)

    ・フロー収入→一時的に儲かるが安定しない(マンションの売却)
    ・ストック収入→資金の回収には時間がかかる。しかし、長期的にみて経営が安定
    ・イシューツリー→問題把握のための手法(利益が頂点になる)

    ・統計データを疑う
    →前提・母数・累計・期間・回答者にバイアスがかかっていないかどうか。
     
    ・アンカリング
    →最初に提示された情報に意識が引っ張られる

    〇数字の法則を活用することで「あたり」をつけやすくなる
    ①メラビアンの法則
    →感情や表情に矛盾したメッセージがあった場合どのように受け止めるか
     言語情報・聴覚情報・視覚情報 7:38:55
    ②パレートの法則
    →20:80 会社の利益は2割の従業員が生み出している
    →仕事の8割は無駄?「ぼんやりする時間」が必要。将来について考える時間を設けること
    →読書・会議資料など 内容に対する理解度は時間に正比例するとは限らない
     →読書であれば、目次をみて気になる部分だけ
    ③ランチェスターの法則
    →26.1% のシェアをまず目標にする。(小規模でも)
    ④ハインリッヒの法則
    →1・29・300(1つの重大な事故には29の軽微な事故・300のヒヤリハットが存在する)
    ⑤1:5の法則 5:25の法則
    ⑥1:3:5の法則

    ・サンクコスト(埋没原価)→将来の価値に影響しない過去のコスト
    →これを将来の意思決定の判断材料にしてはダメ。
     →つなまらい映画の話 1900円払ったのだから最後まで・・・元をとる。
      →1900の無駄だけでなく、最初に見ていた時間無駄に(サンクコスト)
    →豊洲市場の問題も同じこと

    ・機会損失→利益を得るチャンスがあるのに、何もしないことにより生じる損失
    →ものを買うとき悩む・買わない→機会損失 
     →買った後にあっちのほうがよかったかも・・・考えても仕方ない。今あるものを最大限に生かすことを考える。

  • 数字に強くなるとは数字を使うことを意識することからだと感じました。
    ビジネス向けです。
    数字を使うと伝わりやすく分析もできます。
    ただ数字をみるだけではなく別の数字と比べたり、違う角度から数字をみて判断する必要があると思います。
    状況ごとに数字の捉え方が書いてあります。
    さらに覚えておくといい数字の法則も書いてあり、知識として基本となる数字は覚えておきたいと思います。

  • ○目的
    数字を日常で考えられるようになりたいと感じたため

    ○感想
    数字の考え方を心理学の話や実験の例を交えて教えてくれる本、とても面白かった。
    数字で物事を語れるということは、それだけ本質的に問題を見極めて解決に繋げられるということだと感じた。
    世の中には巧みな数字の使い方で良いように見せているものが多いのだとこの本を読んで知ることができた。合理的な選択をするためにも数字を考える癖をつけていく。

    ○アクション
    疑問に思った数字は想像した後に調べてストックする

    ・プロジェクトは実行したら次に生かすために数字を元にした分析が必須
    ・問題とは現実と理想の間にあるギャップのこと

    ・会社の数字は分ける、比べる
    固定的か変動的か
    売り上げや利益を1人あたりに分ける

    ・数字
    美容室25万店舗
    理容室11万店舗
    歯医者6万8千
    コンビニ5万5千

    平均年収
    総平均433万円 男性532万円 女性293万円

    日本人の生産年齢
    2020年7600万人
    2065年4500万人

    ・数字のトレーニング
    客単価×席数×回転率で1日の売上を出し
    ×営業日数で売上を出す

    そこに粗利益率をかける
    その数字を決算書の数字と比べてみる

    ・モンティホール問題(当たりのドアを選ぶクイズ)や10回に1回当たるキャンペーン
    数字の罠に気をつける

    ・統計の前提を確認してデータの裏を読む

    ・バラつき=標準偏差 
    大きければ大きいほどバラツキがある

    ・ヨミ数字はわかりやすく%で期待値に起こす

    ・人は損をしたくない。マイナスを過剰評価する
    ・80対20の法則 2割の仕事で8割の利益出している

    ・ハインリッヒの法則 
    1対29対300 クレーム1件あったら300件の不満がある
    ・1.3.5の法則 1億.3億.5億が勝負ところ
    ・企業は社員が給料の3〜4倍程度の利益を稼ぐように設定

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著者プロフィール

久保憂希也(くぼ・ゆきや)
株式会社KACHIEL代表取締役社長
1977年、和歌山県和歌山市生まれ。1995年、慶應義塾大学経済学部入学。2001年、国税専門官第31期として東京国税局に入局。飲食店・医療業・士業・ 芸能人・風俗等の税務調査や、外国人課税事務、確定申告関連事務を担当。 2005年、東証一部上場企業に入社。新規事業・経営企画・事業戦略・M&A・事業提携を担当。在籍した4年弱の間に13のプロジェクトを成し遂げる。2007年、会社全体の営業利益の3分の1(約63億円)を計上する子会社の取締役に就任。グループ全体26社・3,000人の部下を統率する。2008年に独立し、経営全般に関するコンサルティング事業を行う株式会社InspireConsultingを設立。2016年、株式会社KACHIELの代表取締役社長に就任。
著書に『「数字」で考えれば、仕事の9割はうまくいく』(KADOKAWA)、『経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本』 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。

「2022年 『数字が苦手な人のためのいまさら聞けない「数字の読み方」超基本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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