続・資本論 (まんがで読破)

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784781601243

感想・レビュー・書評

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  • 資本主義の行き着く先が描かれている。前巻よりも内容が詰まっている。

    ドラッカーが資本主義では上手くいかないと考えたことがわかるような気がする。

  • まんがで読破『資本論』に続き、『続・資本論』。

    『資本論』がドラマ仕立てだったので、軽い気持ちで『続・資本論』を読んだのですが甘かった・・・。
    難しい、いや、難しすぎます。

    一回、読んだだけでは理解できない言葉だらけ。
    ブログを書きつつ、読み返して、難しい言葉をリストアップ。

    ●使用価値と交換価値
    ●抽象的人間労働
    ●一般的等価物
    ●貨幣の物神性
    ●剰余価値
    ●剰余価値を増やせるのは人間の労働力だけ
    ●不均等的拡大
    ●相対的過剰人口
    ●信用創造
    ●資本主義社会において不況や恐慌というのは必ず起こる避けては通れないものだと言えます。しかし、その不況と恐慌は必ずしも悪いこととは言えない。需要と供給のバランスを正す役割を担っているからだ。

    学生時代に世界史や経済学を専攻しないでよかった。絶対に覚えられなかったと思う。

    もう一回、読み直して、もうちょっとだけでも理解を深めるようにします。
    そう言えば、週刊モーニングも4回分、読まずに溜まったまま・・・。週刊誌なのに、月刊誌になってしまった・・・。4冊もあるとコロコロコミック並みの厚さになるし・・・。

  • 漫画で読むシリーズの一冊。改めて資本主義、資本家の恐ろしさを再認識しました。また、資本主義に身を置く以上、ゴールのない競争を続けるしかないこと、労働者からどれだけ搾取するかで企業は成り立つことを勉強しました。
    資本主義にしても日本型、アメリカ型様々でしょうが、あらたな資本主義を作り直す必要があるときに来ているのかもしれません。
    俺は本と音楽と家族がいればそれでいいなぁ〜…はっ!!それを確保するために、働かなきゃいかんのか…はぁ〜。

  • 登録日:1/26

  • 本編からの続編。

    現代に通じるマルクスの資本論の入門の入門がわかる。入門の~と言っても、枝葉末節がわかることに比べたらCPの高い基本事項がマンガでスラスラおさらいできるので、良い読書になると思う。とくにこの「続編」は。

    さて、資本主義において不況が起こることの捉え方や銀行の構造などは興味を引いたが、マルクスで重要なのは下記の2点だろう。

    1.商品の価値のふたつの側面 - 交換価値と使用価値

      交換価値とは市場において、経済的尺度で決まる価値。価格
      使用価値とは、個人の判断で決まる価値。財に対して持つ価値づけ

    2.利益の正体は剰余価値であり、労働者から見たときの搾取

      生活に必要な労働を超えた剰余労働(不払労働)が対象化された価値である。資本の一般的定式である「貨幣G-商品W-貨幣G'(G+ΔG)」における「ΔG」を指す。

      平たく言うと、労働の対価としての賃金は、労働力商品の価値として支払われる金額である。いっぽう、その労働力商品は、労働によって生産された商品の利潤分をも生み出している。これは賃金とイコールではなく、それを超過した部分、すなわち利潤部分の価値を剰余価値と呼んでいる。剰余価値は機械による製品製造過程では一切生み出されず、人間の労働の不平等交換によってのみしか発生しないとしている。自給800円で1時間に1000円の商品価値を生み出すことができれば、200円は剰余価値だと言っている。

    ------------ wikipediaより --------------
    マルクス経済学は労働価値説に立脚する。産業資本において資本が労働力を用いて商品を生産する過程(生産過程)での労働量は、労働者の生活に必要とする労働(必要労働)と、それを超える剰余労働(不払労働)から構成され、この剰余労働によって生み出された価値が剰余価値である(『資本論』第1部参照)。利潤は剰余価値のあらわれであり、利子、地代は剰余価値が形を変えたものである(『資本論』第3部参照)。

    剰余価値は商品交換(流通過程)によっては生まれない。なぜなら、流通過程においてどんなに不等価交換が生じたとしても、社会全体の価値総額は常に等価であるからである。それゆえ、利潤が商品売買の差益から生まれるという議論は誤りである。

    それでは剰余価値はいかにして生まれるのか。労働力はその使用価値そのものが価値を生み出す独特な性質を持つ一商品であり、労働者の肉体に存在している。労働力商品の価値額はその再生産に必要な労働時間によって規定される。ところが資本の生産過程において現実に支出された労働量、したがってそれが商品に対象化されたものとしての価値量は、労働力商品の価値量を超過する。この超過分が剰余価値である。

    労働者は自己の労働力商品の価値額を超える価値を彼の労働の支出によって生み出すが、資本が労働者に支払うのは労働力商品の価値額に相当する賃金のみであって、労働者が生み出した剰余価値の対価を支払わない。それゆえ以上で見た事態は労働者による資本への不払労働の譲渡に他ならない。これを搾取という。

    カール・マルクスは剰余価値(価値)が生産される過程を価値増殖過程と名づけた。これに対して使用価値が生産される過程を労働過程という。両過程の統一物として、我々の目の前に現存しているのは、資本(自己増殖する価値の運動体)の生産過程である。

    カール・マルクスが剰余価値概念を確立したのは、その主著『資本論』においてである。学説史的に見て 『資本論』における剰余価値の概念は、価値の概念を継承するものとして成立した。この継承は3つの飛躍を含んでいる。すなわち、労働と労働力の区別と労働力商品の発見、生産過程における労働者の搾取の発見、資本主義的生産様式の歴史性の発見の3つである。カール・マルクスは、価値概念から剰余価値概念に到達するまでに10年以上の時間を費やしている。

  • あの分厚い元本を読む気にはなれないが、わかりやすく20分ほどではありましたが、よく考えさせられました。
    出会ってよかった本です。

  • 読みやすく、とても面白かった。

  • まんがで読破シリーズの『資本論』の続編として描かれたもの。

    資本論よりもさらに経済についてわかる本であり、二つ合わせて資本主義社会の仕組みがさらっと理解できるようになっている。
    お金とは何か?なぜ資本主義は儲かるのか?どのように不況が起こるのか?
    以前読んだ細野さんのシリーズの漫画版もしくは簡易版と捉えて良いと思います。
    なのでそっちを読んだことある人はそっちで十分です。もしこれを読んでさらに詳しく知りたいという人は細野シリーズをお薦めします。
    そんな基礎はもういいよって人は読む必要ないと思います。(漫画版は)

    2011年は少しビジネス的な思考をしていきたいと考えていたので、こういう本を読めたのは良いきっかけになった。

  • 物々交換から、貨幣が信用を獲得していくまでの過程や
    資本主義が発展していく様子、それにより落ちぶれていく子会社、銀行の貨幣の増やし方など、
    まさに錬金術な方法が丁寧に書かれていてわかりやすかった。

    単純に労働力からしか利益を得られないというのは、素人の自分からするとちょっとどうなのよと思ったが(付加価値とか付けられねーの?)入門書としてはきっとこれくらいなんだろう。

  • 資本論という言葉から難しいイメージがあったが、とてもわかりやすく理解できた。労働者と経営者(資本家)の関係がよくあらわされていたと思う。自分の仕事に対しての考え方も変わってくる気がする。

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著者プロフィール

マルクス
1818‐1883。ドイツの経済学者、哲学者、革命家。20世紀においてもっとも影響があった思想家とされる。資本主義経済を分析し、エンゲルスと共に共産主義思想を打ち立てた。階級の解放と廃止というその思想は今なお受け継がれている。晩年は『資本論』の執筆に専念し、自宅の椅子に座ったまま死去

「2020年 『資本論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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